教育年報1965年(S40)-111/213page
家庭学習の考え方、宿題の内容と個人差を考
慮した与え方、予習的・復習的内容が多いので
これを課した後の処理、成功感を味わう等の処
理の仕方等について話し合いがなされた。
4) 中学校部会
ア.研究発表者 中妻中学校教諭 曾部健
夏井中学校教頭 根本博
イ.研究協議 イ.研究協議
課題提示の方法、家庭学習の習慣化のため生
徒個々人に家庭学習の計画をたてる等について
実践をとおしての研究協議がもたれた。
5) 分校部会
ア.研究主題
「小人数における個別化指導はどのようにす
ればよいか」
イ.研究発表者 瀬川小学校石沢分校教諭
菅野堅一
夏井第一小学校湯沢分校
木村勝夫
ウ.研究協議
小人数における個別化学習をどの位置にどの
ように行ない効果をあげたらよいか、遅進児の
指導をどのようにしたらよいかについて焦点を
あてて話し合いがもたれた。
(3)浜通り方部
1) 期日 11月25日
2) 会場 双葉郡川内村立川内第三小学校
3) 研究主題
「山村における児童生徒の学習を活発にするに
はどうすればよいか」
4) 研究発表者 入遠野小学校教諭 佐藤登
津島小学校手七郎分校教諭 安斎大覚
三阪中学校教諭 鈴木忠昌
大倉中学校教諭 西啓太郎
長沢小学校教諭 菅野健治
5) 研究協議
小学校部会においては、現有学力の実態からの
教科指導の進め方、とくに読書指導に視点をおい
て研究を深めていった。また分校経営について安
斎教諭の発表を中心として話し合いがもたれた。
中学校部会では、生徒の学力向上について討議
された。学習意欲を高める指導、予復習の指導、
家庭学習といった多岐にわたっての話し合いがも
たれ、今後の山村教育に稗益するところ大であっ
た。
(3)会津方部
1) 期日 10月28日
2) 会場 河沼郡柳津町立柳津小学校
3) 研究主題
「山村へき地における学力向上をはかるための
学習指導の効果的運営をどうするか」
4) 第1分科会
ア.研究主題
「複式学級におけるカリキュラム編成上の問
題と学習指導をどうしたらよいか」
イ.研究発表者 館岩小学校教諭 芳賀亀弥
桧原小学校教諭 佐々木正夫
ウ.研究協議
複式カリキュラム編成と教科書の使用、シー
ト式磁気録音機の利用上の留意点等について研
究がもたれた。
5) 第2分科会
ア.研究主題
「山村へき地における理科指導の問題点について」
イ.研究発表者 江川小学校教諭 佐藤正幸
元山小学校教諭 鈴木正敏
ウ.研究協議
へき地は文化的施設には恵まれないが、理科
指導にあたっては自然的環境の利用、複式理科
指導とくに同単元学習指導について話し合いが
もたれ、最後に現有設備の活用と自作教具のあ
りかたについても討議された。
6) 第3分科会
ア.研究主題
「山村へき地において学習指導を高めるため
に視聴覚教具をいかに活用するか」
イ.研究発表 猪苗代小学校教諭 鈴木昭夫
玉梨小学校教諭 五十嵐一光
ウ.研究協議
分校における教材費の効率的な運用、シート
式磁気録音機の設備と利用の指導技術について
協議がもたれ、シートの作り方、使い方の訓練、
聴き方の訓練等事前、事後の指導のあり方につ
いて話し合いがもたれた。
7) 第4分科会
ア.研究主題
「規模が小さな中学校の経営の問題点をいか
に解決するか」
イ.研究発表 西方中学校 教諭 松谷弘平
山都第三中学校教諭 笠間三男也
ウ.研究協議
管理面としては、免許教科以外のことについ
てどう運営することが望ましいか、中学校にお
ける分校経営上の問題点、生徒に自主性を高め
発表力を高めるにはどのような手だてが必要か、
また現職教育については、学校全体が目標をき
めて自分の専門教科の教材研究に力を入れなけ
ればならない。
第9節 特殊教育
1 本県における特殊教育は県の重点施策として、そ
の振興についても年々努力を続けてきているところ
であり、昭和41年度には、福島県立養護学校には、
高等部の設立と分校の本校昇格、福島県立福島盲・
ろう学校には幼稚部の設立をみたことは喜ばしいこ