教育年報1965年(S40)-132/213page
はかるようくふうされているか。
(4)生徒の心身の発達段階に適応し、学習意欲を高
めるよう配慮されているか。
(5)資料は新しく正確であるか。
(6)他教科や他の領域との関連がよく考慮されてい
るか。
3.組織、配列、表現および分量の適切性
(1)章、節の区分および分量は適切か、また各分節
は明瞭な目標をもち全体として統一があるか。
(2)内容が組織的・発展的に配列され学習の効果が
あがるよう配慮されているか。
(3)学習を動機づけ、自主的な学習をすすめるよう
組織されているか。
(4)表記、表現のしかたが理解しやすく、学年にふ
さわしいか。
(5)注、さし絵、写真、地図、図表等が適切な位置
に配置されているか。
(6)全体の分量は、指導時間や生徒の発達段階から
みて適当であるか。
4.使用上の便宜性
(1)目次、索引、注、凡例等が必要に応じて適切に
用意されている。
(2)さし絵、図表、写真等は適切で、よく説明され
ているか。
(3)引用された材料には必要に応じて出所、出典が
示されているか。
(4)印刷は鮮明で、製本はじょうぶであるか。
5.魅 力 性
(1)印刷が上品で美しいか。
(2)生徒が親しみを感ずるよう配慮されているか。
備考 文部省教科用図書検定基準を参照し、教科の
特性により各項目の観点を付加することができ
る。
(3)研究資料
調査員用として送付された中学校教科用図書の
全部につい寸研究し、その成果の答申に基づき、
県教育委員会は印刷のうえ、市町村教育委員会、
中学校に配布した。
(4)採択地区別採択一覧表
種目
採択地区名国語 書写 社会
(地理)社会
(歴史)社会
(経済社)地図 数学 理科 音楽
(一般)音楽
(器楽)美術 保健
体育技・家
(男)技・家
(女)英語 農業 工業 商業 水産 家庭 信夫・
伊達光村 日書 中教 中教 中教 帝国 東書 東書 教出 教出 開隆堂 東書 開隆堂 開隆堂 開隆堂
N開隆堂 開隆堂 実教 ・ 開隆堂 安達 〃 教出
(続)〃 〃 東書 〃 〃 〃 友社 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 開隆堂 ・ 〃 郡山・
田村〃 日書 〃 東書 中教 〃 〃 〃 教芸 教芸 日文 講談社 〃 〃 〃 〃 実教 実教 ・ 〃 岩瀬 〃 〃 〃 中教 〃 〃 〃 大日本 〃 〃 〃 東書 〃 〃 東書 〃 〃 〃 ・ 実教 西白河 〃 〃 学図 〃 東書 〃 〃 〃 友社 教出 開隆堂 〃 〃 〃 開隆堂
N〃 開隆堂 〃 ・ 〃 東白川・
石川〃 〃 〃 〃 中敏 〃 〃 東書 教芸 教芸 日文 〃 〃 〃 中教 〃 〃 〃 ・ 開隆堂 南会津 〃 〃 〃 学図 学図 〃 〃 〃 〃 〃 開隆堂 〃 〃 〃 開隆堂
N〃 〃 〃 ・ 〃 北会津・
耶麻・
両沼〃 東書 東書 東書 東書 〃 〃 〃 教出 教出 〃 〃 〃 〃 〃 実教 〃 〃 ・ 〃 石城 〃 教出
(続)〃 中教 中教 書院 〃 教出 教芸 教芸 〃 〃 〃 〃 〃 開隆堂 〃 開隆堂 ・ 〃 双葉 〃 〃 学図 〃 東書 帝国 〃 東書 教出 教出 日文 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 ・ 〃 相馬 〃 光村 〃 〃 〃 〃 〃 〃 教芸 教芸 開隆堂 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 ・ 〃 注 書写の教出(続)は新版中学習字、英語の開隆堂NはNew Prince Readersの略称である。
(5)教科書展示会
教科書展示会は、7月1日から7月10日まで10日
間県下16ヵ所において開催された。展示会場は、原
則として教科書センターをあてることにしたが、会
場の都合でセンター所在地の適当な場所を会場にあ
てた。
2 教科書研究事業
本年度は、小学校の国語(第5学年)、音楽(第3
学年)、図画工作(第4学年)の本県で採択されてい
る教科書について行なった。
(1)研 究 目 的
教科書の内容について、実際の使用の経験を通し
て分析研究し、検定等の参考に資するとともに、教
科書の適正な採択のための研究方法の検討や、学習
指導の改善に資することを目的とする。
(2)研 究 員
各教科別に小学校教員の中から12人に委嘱した。
(3)研 究 主 題
1) 国語(第5学年)
学習指導要領第5学年2内容(4)「文におけ
る主語述語の関係、修飾の関係に注意し、また、
文と文との接続、文章における段階相互の関係な
どにも注意を向けること」の指導と教科書の教材
との関係で問題はないか。
2) 音楽(第3学年)
第3学年の教科書においては、読譜の学習を適
切に行ないうるよう配慮されているか。
3) 図画工作(第4学年)
製作に必要なる技術に関する指導と教科書との
関係はどうか。
(4)研 究 経 過
研究員は与えられた研究主題に基づいて教科書の
内容を研究し、研究成果は「教科書研究資料」とし
てまとめ、山形県天童市で開催された北海道・東北
地区教科書研究協議会に4名出席し、研究協議した。
3 教科用図書無償給与
昭和40年度は、小学校第1学年から第5学年までに
対して無償給与された。