教育年報1965年(S40)-140/213page

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  第15節 定時制・通信制教育

 昭和38年6月24日「後期中等教育の拡充整備士につ

いて」の文部大臣諮問は、

 1) 「期待される人間像」

 2) 「後期中等教育のあり方」について検討が加え

られ、昭和40年1月11日付で1)についての中間草案が

だされ国民の批判を受けて今日にいたり、最終の答申

が待たれ、明るい見とおしとなった。

 このことは、勤労青少年教育の問題が中心課題とな

っているのであるが、すべての青少年を対象として後

期中等教育の整備をはかるにあたっては、その理念を

明らかにするとともに、個人の能力、適性、進路等に

応じて、(1)目 標、 (2)指導内容、方法、授業形

態、 (3)制度上の位置づけ などが検討されている。

 高度経済成長に伴う社会の複雑化、国民生活の向上

は、国民の資質と能力の向上にまつところが大きく、

教育に対する大きな期待ともなっている。 心身とも

に重要な時期にある青少年の能力を可能な限り開発し

ていくことこそ教育が果たさなければならない当面の

課題である。

 本年は、平工業高等学校と常磐炭鉱株式会社中堅鉱

員習技所との連携措置が認可となり、本県としては2

校と2企業体との連携がすすめられている。

 1.昭和40年度定時制・通信制教育講習会

 昭和40年度第2年目の講習会を安積第二高等学校を

会場として、約100名の参会者によって盛大裡に開催

した。

 勤労青少年教育は、その対象者が多様な生活環境に

あったり、年令的に差があることや学習環境構成が困

難であることなどで多くの問題点がある。

 したがって、この講習会では、上記のことをふまえ

て「学習指導の内容の改善とくに具体的なことについ

て如何に計画を樹立するか」について、中央講習会出

席者を講師にして開催した。

 なお、後期中等教育について、講演をねがった。

(1)目的 高等学校における定時制・通信制の現状を

 分析し、問題点について検討を加え、学習指導上如

 何に活用すべきか研究討議を行ない、教職員の資質

 の向上をはかることを目的とする。

(2)参集者 県下定時制・通信制教員約100名

(3)講 師 福島県立福島農蚕高等学校長鈴木英一

  演 題 当面する定時制・通信制教育の問題点

  助言者 学務課管理主事     神原昭三

       指導課産業教育係長  佐久間俊忍

       国語  〃 指導主事  斎藤正夫

       数学  〃  〃      村上啓正

       家庭  〃  〃      佐藤貞子

       通信制 〃  〃      塩田諭


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