教育年報1965年(S40)-153/213page

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   第2分科会

    ・身近かな部落の問題

    ・市民生活と政治のつながり

    ・人間尊重民主主義

    ・地域づくり

  ウ、全体討議

  エ、講演 「明るい家庭と社会をつくるために」

    講師 家庭生活研究家       春野鶴子

        福島大学学芸学部長    平井博

        福島大学学芸学部教授  角田武雄

(4)県婦人団体連合会会長研修会

 1) 趣旨 過去10年をふりかえってみると、私たち

  の生活は経済・産業・教育・社会等すべてにおい

  て非常な変化があらわれている。私達婦人団体の

  活動の中においても雑多な諸問題が山積し、運営

  も容易でない段階である。この時期において会運

  営の責任者は広い視野にたち将来を見極め、お互

  いによき民主団体を育てて行くための研究を進め、

  会長としての資格向上を計りたいと思う。

 2) 期日、場所、参加者
期日 場所 参加者数
40年6月27日 福島市緑ケ丘高等学校 500名

 3) 内容と方法

  ア、研究主題 くらしの実態を基礎とした婦人団

           体の現在直面している諸問題につ

           いて

  イ、共同研究

   A、団体運営のために

   B、経済的な問題について

   C、農村と都市周辺の問題について

   D、社会的な関連について

   E、明るく楽しい会にするために

  ウ、方法

   部会研究・部会発表・全体会・レク研究・講義

  エ、講義 婦人団体のありかたについて

    講師 福島県教育委員会社会教育課長

                   丹野清栄

    助言者 福島大学学芸学部教授

          福島県教育委員会社会教育課社会教

          育主事

  第4節 家 庭 教 育

 1 概      況

 家庭教育は、あくまで両親の責任においてなされる

教育的機能で、行政の直接介入するところでないので、

両親が成人教育の一かんとして家庭教育学級の場をと

おし、家庭教育についての役割や機能について学習す

多のである。この家庭教育学級も開設第二年目を迎え

急速にその機運が高まり、市町村における開設率も

95.1%を超え、開設数も282学級に達した。

 家庭教育に関する学習は、この学級で組織的継続的

にしかも集中的になされるわけである。県においては

家庭教育の振興をはかる目的をもって、県下四地区

(本宮町、須賀川市、相馬市、会津若松市)で家庭教

育研究集会を開催し、その学習内容や方法ついて相

互の研究を十分深めてきた。

 2 家庭教育研究集会

(1)目的 家庭教育ならびに家庭教育に関する学習の

      諸問題について研究協議し家庭教育の振興

      に資する。

(2)期日、会場、参加者数
期日 会場 参加者数
10月12日〜13日 本宮町公民館 60名
10月14日〜15日 中村第一小学校 80名
10月25日〜26日 須賀川市公民館 140名
10月27日〜28日 会津若松市公民館 150名

(3)講師 福大学芸学部教授    田口孝之

      同      助教授    徳田安俊

      県教委指導課長     栗原喜蔵

      福島県教育研究所長  長谷川寿郎

  助言者 県社会教育課長、出張所長、社会教育課員

(4)参加対象 市町村教育委員会   出張所社教係

         公民館家庭教育担当者 1〜2名

         家庭教育学級指導者

         企画委員 運営委員 各学級講師

(5)内容

 1) 研究主題

   家庭教育学級では、どんな内容をどんな方法で

   学習を深めたらよいか。

 2) 分科会

  ア、幼児児童の性格形成にやくだつ内容はどんな

   ものか、及び録音教材の利用

  イ、青年期の性格形成にやくだつ内容はどんなも

   のか、録音教材の利用

 3) 全体会

   家庭教育学級運営についての困難点

 4) 講義

  ア、こどもの発達と性格形成について

  イ、学習内容の構成について

(6)効果

  家庭教育学級で、どんなことを学習すればよいの

 かといった課題は、大体理解されたようであるが、

 十分とはいえない。今後は学級に即した学習計画の

 作成を通して具体的にとりくんでいくようにしたい。

  しかし、家庭においてこどもを教育する場合の心

 構えや、こどもの取り扱い方、教育上の留意点など

 家庭教育上の共通の課題について十分学習すること

 ができた。


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