教育年報1965年(S40)-164/213page
を設け、国鉄を中心に主要交通機関、施設等に占い
て、青少年団体、婦人団体等の協力のもとに、公衆
道徳高揚の実践活動ならびに広報宣伝活動を行なつ
た。
また、8月の旅の新生活運動期間中には旅のエチ
ケット採点母子記者が東京から派遣され、福島駅、
会津若松駅および吾妻スカイライン、裏磐梯などの
採点を行ない、受入れ側として取材に便宜をはかっ
た。
4 ま と め
本県における新生活運動もいまや新しい段階に入っ
たということを考えなければならないと思う。
現在各部面において進行しつつある人間生活の危機
を克服して、生活者の主体性を確立し、人間中心の生
活秩序を再建することこそ、この段階における新生活
運動の基本的目標であるといえる。
村(町)づくり運動においては、一部においては非
常に高度な問題に取り組み、また技術的にも解決の
方策をあみだしている地域はあるが、全般的にはこ
の運動としての課題の設定に当を得ないものが多く、
この面での指導が必要と思われる。
職場を明るくする運動は本年度から推進事業場を設
定したが、この運動の趣旨の理解を深めることに努め
なければならない。
国土美化については委託金を交付している3市の都
市美化活動が好成績をあげている。
以上本県の新生活運動は総体的に重点的いわゆる拠
点活動の域を脱していないが、現在の協議会としては
これらの内容を充実していくことこそ先づ第1の重要
事と考えている。