教育年報1965年（S40）-187/213page

福島県教育調査研究所

　　　第1節　概　　　　　要

　　本県教育の進歩および改善に必要な諸問題を調査研

　究し、本県教育の伸展に寄与する目的をもって、教育

　研究所は次のような体制のもとで、各領域にわたる調

　査と研究および教職員の研修業務に従事した。

　　1　総　　務　　係

　　予算の経理、文書の発遣、物品の出納、その他諸係

　の所掌に属さないこと、教育図書室の運営。

　　2　研　　究　　係

(1)教育に関する専門的技術的事項の調査研究並びに

　　指導および助言に関すること。

(2)教育に関する調査研究資料の編集および刊行に関

　　すること。

　　3　研　　修　　係

(1)教育職員の研修に関すること。

(2)教育相談に関すること。

　　4　組　　　　　織

　　　所　　長　　　　　　　　　　 長谷川寿郎

　　　次　　長　　　　　　　　　　 扇田六郎

　　　総務係　係長(兼)　　　　 扇田六郎

　　　　　　　　 主　事　　　　　 菅野賢二

　　　　　　　　 主事補　　　　　 大槻守夫

　　　　　　　　 用務員　　　　　 宍戸光男

　　　研究係　係　長　　　　　 河野利作

　　　　　　　　 指導主事　　　 山川和二

　　　　　　　　 主事補　　　　　 徳江八代

　　　　　　　　 研修員　　　　　 遠藤良孝

　　　　　　　　　〃　　　　　　　　古関二郎

　　　　　　　　　〃　　　　　　　　鈴木忠良

　　　　　　　　　〃　　　　　　　　樽井和雄

　　　　　　　　　〃　　　　　　　　長谷場久

　　研修係　　係長(兼)　　　　　河野利作

　　　　　　　　 主　事　　　　　　武藤義男

　　　　　　　　 研修員　　　　　 若林宏道

　　　　　　　　　〃　　　　　　　　宇田哲雄

　　　第2節　教　育　研　究

　昭和40年度に、研究係として研究または実施した事

業とその内容は次のとおりである。なお、研究の結果

については、「研究記要」として刊行し、指導上の参

考資料として広く活用の便をはかった。

(1)研　　　究

　1)　望ましい学習指導法の組織化の研究

　2)　複式学級における学習指導法の研究

　　　―プログラムを用いた学習指導法の研究―

　3)　高等学校における学力の形成過程の追跡的研究

　4)　診断的性格を帯びた福島県標準学力検査問題の

　　作成

　5)　全国学力調査結果の分析研究

　6)　全国教育研究所連盟の共同研究

　　　(現代の子の理解とその指導に関する研究)

(2)研究結果の普及

　1)　研究所報の発刊

　2)　研究結果の発表会

　1　研究結果の普及

　研究結果については、実験学校の授業参観日の設定、

本庁ならびに出張所の指導主事への研究中間報告会、

研究紀要の刊行などをとおし、その内容の理解をはか

り、指導の資料として活用されるよう、その普及にも

配慮した。

(1)所報および研究紀要の発行

　　教育に関する調査、研究の結果得られた資料や、

　教育内容方法の改善のため必要と思われる資料を提

　供するとともに、当教育研究所の研究内容を広報し

　本県教育の向上に資する目的をもって「研究所報」

　を年5回発行し、それを県内の小・中・高校に配布

　し、活用に供した。

　　さらに、当教育研究所で取りあげている研究につ

　いては、その結果を「研究紀要」として発刊し、各

　学校に配布し、指導改善のための資料として活用で

　きるようにしている。本年度発刊の紀要は次のとお

　りである。

　1)　地域研修生の研究報告書

　2)　福島県標準・診断学力検査結果の分析研究(紀

　　要51)

　　―中学校1,2年社会理科、3年英語の診断と指導―

　3)　望ましい学習指導法の組織化の研究(紀要52)

　4)　プログラムを用いた学習指導法の研究(紀要53)

　　―複式学級における学習指導法の研究―

　5)　福島県標準・診断学力検査結果の分析研究(紀

　　要54)

　　―小学校1,2年国語の診断と指導―

(2)研究報告会

　「望ましい学習指導法の組織化」「複式学級におけ

　る学習指導法」の研究について、その内容を理解し、

　指導のための資料として活用することを目的として、

　本庁および出張所の指導主事への中間報告会を行な

　つた。

　1)　期　　　日

　　　昭和40年11月1、2日の両日

　　ア.第1日　　授業参観、研究討議

　　　・実験学校　油井小学校における授業参観