なお、調査の結果は教育条件の整備にも利用するもの
とします。
2) 中学校
この調査は、中学校の生徒の学力の実態をとらえ、教
育課程に関する方策の樹立、学習指導の改善に役立てる
資料とします。
なお、
この調査の結果は教育条件の整備にも利用する
ものとします。
(2) 調査の内容
1) 調査の対象
小学校については、県内小学校のすべて、および第5
学年在籍の分校を各々1校とみなし、これら総学校数の
20%が層化無作抽出法によって標本校として選ばれ、調
査の対象となった。
中学校については、県内中学校のすべて、および第1
学年、第3学年在籍の分校を各々1校とみなし、これら
総学校の20%が層化無作為抽出法によって標本校として
選ばれ調査の
対象となった。
ただし、小学校・中学校とも特殊学級の児童生徒は除
いた。
区分 学年 標本校数 生徒数 小学校 5 130 8,517 中学校 1 67 9,611 3 67 10,448 (小・中とも私立各1校
含む)
2) 調査した教科
小学校
第5学年の国語・算数・音楽の3教科
なお、音楽の調査については、その多くの部分をラジ
オ放送によって行なった。
中学校
第1学年については国語・数学の2教科、第3学年に
ついては、国語・数学・技術家庭(男子向き、女子向き
の別)の3教科
なお、第1学年国語の一部については、ラジオ放送に
よる調査を行なった。
3) 実施した期日と時間
小学校
昭和41年6月24日(金)
全国一せいに同一問題により、次の時間割によって行
なわれた。
期日 時限 1 2 3 学年 9.00〜9.25 9.40〜10.25 10.40〜11.25 6月24日(金) 第5学年 音 楽 算 数 国 語 中学校
昭和41年6月24日(金)
全国一せいに同一問題により、次の時間割によって
行なわれた。
期日 時限 1 2(1) 3(2) 学年 8.30〜9.20 8.30〜9.20 10.45〜11.40 6月24日(金) 第1学年 ― 数学 国語 第3学年 技術・家庭 数学 国語 (3) 調査問題の作成
1) 問題作成のねらい
学習指導領に示されている各教科の目標および内容の
基本的事項について問題を作成するものとし、できるだ
け理解の深さや応用力、考え方などをみることができる
ように配慮した。
ただし、調査はペーパーテスト、客観テスト方式によ
るので、その制約上、学習指導要領の要求するすべての
学力にわたりえなかったが、その範囲内において、基本
的な学力についての調査を行なうことをねらいとした。
2) 出題の範囲と程度
原則として、調査する学年の前学年までに含まれる指
導事項(中学校第1学年については、小学校における指
導事項)につ
いて出題した。
問題は、特別な準備を要しないものとしたが、比較的
やさしい程度の問題、普通の程度の問題および比較的む
ずかしい程度の問題を含めるようにした。
(4) 調査の結果
1) 平均点・標準偏差
公立小学校(第5学年)
教科 本 県 全 国 平均点 標準偏差 平均点 標準偏差 国語 54.8 19.5 58.4 17.3 算数 37.5 19.8 39.5 19.6 音楽 53.4 17.3 55.8 17.6 公立中学校
学年 教科 本 県 全 国 平均点 標準偏差 平均点 標準偏差 1 国語 62.0 18.4 67.2 20.0 数学 39.5 16.4 44.5 17.7 3 国語 41.0 19.2 45.6 20.4 数学 32.8 23.0 43.2 27.6 技家(男) 45.5 17.3 48.5 17.9 技家(女) 43.0 18.2 46.0 17.3 2) 本県成績の全国的位置
昭和41年度(学力偏差値)
各学年、各教科によって問題の質や量が異なっている
ので、それぞれの得点で比較することは適当でない。こ
のような場合、比較に便なるよう標準点に換算する方法
がとられている。
ここでは標準点として学力偏差値を用いた。
小学校第5学年
中学校
教科 学力偏差値 国語 47.9 算数 49.0 音楽 48.6
学年 教科 学力偏差値 1 国語 47.4 数学 47.2 3 国語 47.7 数学 46.2 技家(男) 48.3 技家(女) 48.3 学力偏差によって調査結果をみると、
ア. 小・中学校の各教科の成績は、全国平均の位置より
下回っている。
イ. 小学校の各教科が49点で、全国平均に最も近い。
ウ. 中学校3年の数学が調査した教科で最も低い。