2) 福島県へき地教育振興会指定へき地学校統計表
41.5.1現在
区分 小学校 中学校 合計 管内 本校 分校 学級数 職員数 児童数 本校 分校 学級数 職員数 生徒数 本校 分校 学級数 職員数 童生徒数 信夫 3 3 31 40 743 2 0 12 22 428 5 3 43 62 1171 伊達 0 1 1 1 17 0 0 0 0 0 0 1 1 1 17 安達 9 3 65 84 2,061 3 0 25 44 1,012 12 3 90 128 3,073 郡山 8 7 83 103 2,367 5 0 33 61 1,139 13 7 116 164 3,506 岩瀬 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西白河 3 1 21 27 497 1 0 3 7 81 4 1 24 34 578 東白川 3 4 26 31 621 1 0 3 7 91 4 4 29 38 712 石川 6 2 63 80 2,027 2 0 23 39 982 8 2 86 119 3,009 田村 7 6 68 85 1,800 3 0 17 30 541 10 6 85 115 2,341 南会津 2 7 27 31 461 0 0 0 0 0 2 7 27 31 461 北会津 2 1 18 23 512 1 0 6 11 213 3 1 24 34 725 耶麻 3 7 30 34 731 3 0 13 24 386 6 7 43 58 1,117 両沼 6 5 40 53 844 3 0 18 34 621 9 5 58 87 1,465 石城 12 4 99 127 2,317 8 0 44 83 1,488 20 4 143 210 3,805 双葉 0 1 2 2 31 0 0 0 0 0 0 1 2 2 31 相馬 1 2 10 12 215 0 0 0 0 0 1 2 10 12 215 合計 65 54 584 733 15,244 32 0 197 362 6,982 97 54 781 1,095 22,226 県全体の数 576 218 7,266 9,102 244,484 313 9 3,699 6,275 148,269 889 227 10,965 15,377 392,753 県全体との比較(%) 11 25 8 8 7 10 0 5 6 5 11 24 7 7 6 (2) 本県のへき地学校の概要
本県のへき地学校数はきわめて多く、人事委員会指定校、
へき地教育振興会指定校を合わせると、小学校は県全体の
38.8%、中学校は23.3%、小中学校の合計数では県全体の
34.3%がへき地学校である。
また、へき地学校は会津地方に特に多く、ついで阿武隈
山系、奥羽山系に分布しているが、そのほとんどが小規模
学校と分校である。
このようにへき地学校を多く持つ本県の教育には、幾多の
あいろが潜在し、へき地性の解消や、とくに教職員の人事
等の面でもかなりの困難性をともなっている。
2 へき地教育振興策
へき地教育の振興策の一つは、へき地性の解消であり、も
う一つはへき地性解消の可否にかかわらず、その時点に立っ
て、最善の教育を営み得る条件をつくりだすことである。
とくに、へき地の学校は概して小規模学校で、かつ分校も
多いため単級、複式学級が多い。したがって可能な限り学校
の統廃合を推進し、教育諸条件の改善、とくにへき地学校の
教職員構成上の格差を解消し、へき地学校に優秀な教職員を
確保することが緊要である。
(1) へき地優先の人事行政の推進
「昭和41年度末小中学校教職員人事に関する方針」にお
いても、重点事項の一つとして、「へき地学校の教職員組
織の充実を期するため、都市、平地、へき地相互間の交流
を促進する。」ことをあげるとともに、「実施要項」にお
いても、都市と農村およびへき地との計画的な交流を推進
することにした。
なお、へき地派遣制度の推進、校長教頭への昇任にへき
地学校勤務を資格要件とする等の施策もあわせて実施した。
1) へき地交流
ア. 地 域 区 分
県内の地域を次のとおり区分する。
(ア)各教育事務所管内の学校をA、B、Cの3地区に
区分する。
A地区学校 市、主要町村の学校
B地区学校 平地の学校
C地区学校 へき地の学校(人事委員会、へき
地教育振興会、教育事務所の各指定学校)
(イ)全県下の学校をA、B、Cの3地区に区分する。
A地区学校 旧4市の学校(福島、郡山、会津若松、いわき)
B地区学校 A、C地区以外の学校
C地区学校 各管内の人事委員会指定のへき地
学校
イ. 地 域 交 流
(ア)昭和28年度以降採用者のうちで、へき地学校勤務
の経験のない者については、都市または平地の学校
に2年以上勤務の後に、原則としてへき地学校に転
出させる。
(イ)相当期間へき地学校に勤務し、都市または平地の
学校に転出を希望する者については、優先的に考慮
する。
(ウ)管内の地域交流は、アの(ア)の区分によって行なう。
ただし、AからA、CからCの交流は原則として行
なわない。
(エ)管外の地域交流は、アの4)の区分によって行なう。
ただし、AからA、CからCの交流は原則として行
なわない。
2) へき地派遣教員
都市または平地の小学校、中学校に勤務する教員のう
ち、とくにへき地教育に熱意を有する成績優秀な中堅教
員を選考し、計画的にへき地校に派遣し、その教育実践
をとおしてへき地教育の振興に役立て、当該教員が相当
期間勤務し、その勤務成績良好な場合は抜てき人事等の
優遇措置を講ずるものである。