一般生徒との混合学級を編成している。
〇現在生徒数(昭和43.3.20日現在)
現在数 備 考 1年 27名 昭和42年度の応募者は9名になる予定
である。2年 16名 3年 25名 〇教職員について
(ア)学校関係 教諭、主事以下21名、実習助手2名
(イ)企業体関係 職員、所長以下13名、実習指導員
16名
〇指導方法
(ア)学校の授業内容に即して、特別通学バスが運行
されている。
(イ)生徒指導上からは、バスによる通学のための問
題はない。
(ウ)指導効果を高めるため、一般機械、自動車、鉱
山機械の3コースをとっている。
〇運営について
技能連携をして認定科目を会社で受けている生徒
と、そうでない一般の生徒との間に学習指導上多少
差が出てくることが考えられるので、これについて
の配慮が必要である。
ウ. 平工業高校と株式会社常磐製作所
〇認可 昭和42年2月9日
〇認定科目 5科目(機械実習、製図、機械工作、機
械材料、電気一般)
〇学級編成
機械科募集定員80名、技能教育のための施設の収
容人員20名、うち連携生徒11名合格入学、一般生徒
との混合学級を編成している。
〇新入学生徒は認可当時11名であるが認可年月日が昭
和42年2月9日付であるので、これらの生徒の単位
認定等については学校の単位認定内規を作成のうえ
慎重に検討する必要がある。
〇教職員について
(ア)学校関係 教諭、主事以下21名、実習助手2名
(イ)企業体関係 職員、所長以下27名、実習指導員
16名
〇指導方法、運営方法については平工業高校と常磐炭
鉱株式会社の場合に準ずる。
2) 技能連携上の問題点
ア. 学級編成と教員について
(ア)単独学級、混合学級等それぞれに長短があるので、
指導効果等じゅうぶん検討のうえいづれかに改善を
する必要がある。
(イ)現状においては、教員配当のうえで特別考慮がで
きないので、指導上支障を生ずる場合もある。
(ウ)学校と企業体との連絡の方法、日数、時期、内容
等を両者協議のうえ具体的計画をたて指導にあたる
必要がある。
イ. 施設設備の運営について
(ア)教室(企業体内)の不備についてはじゅうぶん検
討のうえ改善してゆかなければならない。
(イ)設備そのものは充実しているが、基礎教育のため
の機械は教育的見地から整然と系統的に保持されな
ければならない。
ウ. 教育課程編成上から
〇技能連携生徒と一般の生徒との指導上の格差を教育
課程のなかでどのように配慮すればよいかが今後の
問題となろう。
工. 指導上について
(ア)連携生徒が出席しないでH Rや授業が進められる
場合、連携生徒に差別感や劣等感等起させないよう
に指導上温かい配慮が必要である。
(イ)特別教育活動や学校行事を円滑、効果的に行なう
場合、指導上多くの困難点が予想されるが、これら
を充分検討して効率的な指導が行なわれるよう配慮
する必要がある。
オ. 会社側について
(ア)生徒数の絶対的な不足と高等学校進学率の上昇に
伴って訓練機関への入社数の不足と入社生の質的低
下が予想される。これをどのように受けとめ、どの
ように対処するかが問題である。
(イ)技能訓練生の会社定着率をどのようにして高めて
ゆくか。
(ウ)学習内容の高度化に伴って、これを理解すること
ができず学習意欲をなくして脱落者、退所者がでて
いる。
(2) 産学協同について
福島第二高等学校と昭栄製糸株式会社、会津第二高等学
校本郷分校(窯業科)と会津碍子株式会社、那須電機株式
会社との産学協同方式が注目される。
1) 運営の方法
学校、会社間において協議書および運営実施の細目協
定書を作成のうえ実施をしている。
ア. 授 業 形 式
〇福島第二高校と昭栄製糸の場合
隔週昼夜間交替で、第1週は本校において夜間授
業を受ける(ただし、生徒は午後3時〜4時30分ま
で昭栄教室で授業を受け後本校に登校する)。第2
週は、昭栄教室で昼間授業を実施している。
〇会津第二高校本郷分校と会津碍子、那須電機の場合。
会社の寮に起居し、昼間は会社で窯業に関する仕
事につき、夜間、学校の教育課程に従って授業を受
けている。
イ. 教 職 員
第二高等学校および分校の教職員と会社嘱託、指導
担当者がこれにあたっている。
2) 指導方法
生徒指導を重視し、学級担任教諭をおき、工場との連
絡のために連絡員制度をとっている。
4 産業教育審議会に関すること
(1) 産業教育審議会委員
氏 名 所 属 公 職 名 大竹謙蔵 産業経済界 厚生文教常任委員長