教育年報1966年(S41)-124/194page

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   第15節 定時制・通信制教育

(1) 定時制・通信制度教育講習会について

  昭和41年度第3年目の講習会を県立安積第二高等学校を

 会場として、約120名の参加者を得て盛大裡に開催するこ

 とができた。

  勤労青少年を対象とした定時制・通信制教育は、その対

 象者が極めて多様な生活環境にあったり、年令的に差があ

 ったり、能力、適性、進路等が多岐にわたるので、学習環

 境構成のうえに多くの困難点をかかえている。

  したがって、この講習会では、上記困難点を共通の理解

 としては撮し、「学習指導の改善」について、中心課題を

 しぼり、学力の向上に迫る為の内容と方法をどうするかに

 ついて研究を進めたのである。

(2) 目 的 高等学校における定時制、通信制教育を進める

      ために指導力を高め、改善を充実をはかること

      を目的とする。

(3) 主 催 福島県教育委員会、福島県高等学校教育研究会

      定通部会

(4) 講 師 福島県立福島農蚕高等学校長   鈴木英一

      福島県立岩瀬農業高等学校長   渡辺春三

      福島県教育庁指導課高等学校係長 藤井勇

      福島県教育庁指導課産業教育係長 佐久間俊忍

         同     指導主事   斎藤正夫

         同     指導主事   若杉栄

         同     指導主事   樫村五郎

         同     指導主事   佐竹俊彦

         同  学務課管理主事   高橋幸一

(5) 期日および日程
 1) 期日 昭和41年8月30日午後1時〜

        〃 8月31日午後3時30分

 2) 日程
日程

(6) 内 容

 1) 講演 定時制、通信制教育の諸問題について…福島県

      立岩瀬農業高等学校長      渡辺春三

 2) 第1分科会 定通教育の諸問題について

   第2分科会 定通教育の特活学校行事について

   第3分科会 定通教育の理科教育について

   第4分科会 定通教育の社会科教育について

   第5分科会 定通教育の視聴覚教育について

  【78頁より続く】

(3) 研究成果

  「工業実習」の内容を精選して、指導計画をつくり、工

 業実習指導の効率化を図ることとした。

 1) 昨年度の生徒実態調査からみて「工業実習指導計画の

  問題点を探究し、・指導内容が生徒の能力 ・社会の要

  請に一部分相応していないことを発見し、これを是正し

  た。

 2) 指導の個別化を図るため、個人ごとの進度表を作成し、

 実習→評価のくりかえしを行ない、評価1のものは、も

 う一度、同じ実習をくりかえすこととした。この結果、

 実習時間における生徒の学習態度はきわめて積極的で、

 学習内容の定着もよくなった。

 3) 個別指導の一方法として、基本的な操作法・データの

 つくり方などはテープを活用し、能率化を図った。

 以上のように、綿密な実態調査と、その活用に周到な配

慮を行ない、研究がすすめられた。


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