教育年報1967年(S42)-102/194page
なお、学校行事等に関する研修として、教育課程研究部会
を設け、多くの参加者を得て活発に研究した。研究主題なら
びに全国発表大会参加者は次のとおりである。
(1) 小 学 校
期日 11月20日〜22日
開催地 東 京
「安全指導の計画と運営はどうあればよいか。」
〇 酒井正男 (富野小教諭) 〇 橋本久司 (本宮小教頭)
〇 中村昌幸 (指導課指導主事)
(2) 中 学 校
期日 11月16日〜18日
開催地 東 京
「学校行事等の計画や実施にあたって、集団行動におけ
る生徒の規律ある態度を育てるには、どのようにした
らよいか。」
〇 穂積友大 (白河中央中教諭) 〇 安藤寿子 (小野中教諭)
〇 岡清明 (双葉教育事務所指導主事)
(3) 高等学校
期日 11月13日〜15日
開催地 東 京
「学校行事等の計画や実施にあたって、集団行動におけ
る生徒の規律ある態度を育てるためには、どのように
したらよいか。」
〇 菊地宏 (坂下高校教頭)
〇 藤井勇 (指導課指導主事)
第11節 学校図書館
1 概 況
文部省では、例年どおり、学校図書館司書教諭講習を実施
するとともに、学校図書館研究協議会を開催した。学校図書
館の学校教育における位置を明確にし、特に、教育課程の改
訂の時期にあたり、学校図書館の効果的な運営について、積
極的な姿勢を示しているようである。
このような「教育課程の展開に寄与し、学習指導の効率化
をめざす」教材センター的な性格を有する学校図書館の活動
は、本県においても、ますます大きな関心が持たれ、成果も
上がって来ている現状である。
一面、読書による、豊かな人間形成に資する学校図書館の
活動は、年ごとに盛んになって来ている。生徒指導の一環と
してのとらえ方も出て来ているようである。読書感想文の応
募作品は向上の一途をたどっている。マスコミや漫画の影響
下にある子どもの生活についての教育関係者の発言の中に、
読書指導の重要性を強調するものが目だつ昨今であり、時代
思潮を反映しているともいえよう。
なお、学校図書館の施設・設備や各種資料の整備・充実度、
その組織化や活用度等については、依然として、かなりの地
域差や学校差が見られ、考えさせられる問題である。
また、いわゆる「学校司書」の公費化については、司書教
諭の取り扱いとともに、国においても法制上の検討を進めて
おり、学校図書館協議会では、その身分の保障や待遇の改善
をめざして、本年も、強力な運動を続けて来た。県では、一
昨年度より、司書手当の一部として、補助金が、数校ずつ、
逐次配分されるようになっている。この面の施策の促進が、
今後とも望まれるわけである。
2 学校図書館研究協議会
(1) 目 的
小学校、中学校および高等学校の学校図書館運営に関す
る諸問題について研究協議し、教育課程の効果的な実施に
資する。
(2) 主催 文部省
(3) 期間 昭和42年12月13日〜14日 2日間
(4) 会場 国立教育会館
(5) 本県よりの参加者名簿
1) 小学校部会
岩瀬郡天栄村立広戸小学校長 大竹嘉正
2) 中学校部会
須賀川市立稲田中学校教諭 西田紀子
県教育庁指導課指導主事 宇田哲雄
3) 高等学校部会
県立須賀川女子高等学校教頭 金谷兼男
3 第13回東北地区学校図書館研究会福島大会
(1) 研究主題
「教育課程の展開に寄与し、豊かな人間形成をめざす学
校図書館はいかにあるべきか。」
(2) 主 催
県教育委員会 いわき市教育委員会
県学校図書館協議会
東北各県学校図書館協議会
(3) 期日 昭和42年11月7日〜8日
(4) 会 場
〇 第1日 授業と分科会
1) 小学校 いわき市立長倉小学校
2) 中学校 いわき市立湯本第一中学校
3) 高等学校 県立湯本高等学校
〇 第2日 全体会と講演
いわき市常磐文化センター
(5) 講 師
「科学時代と読書」
科学評論家 丹羽小弥太
全体会での指導
県教育庁指導課指導主事 宇田哲雄
(6) 分科会の研究領域と本県関係の問題提起者
1) 教育課程と学校図書館
小野好美 (長倉小) 八代喜久子 (白河中央中)
2) 学校図書館の管理と運営
斎藤善二 (伊達小) 鈴木敏郎 (湯本高)
3) 学校図書館資料の整理
神永栄吉 (野田小) 長嶋恒義(若松女子高)
4) 発達段階に即した読書指導
酒井秀子 (北信中) 菅野吉衛 (湯本一中)
5) 家庭における読書指導 (一般部会)