教育年報1967年(S42)-101/194page
(7) 昭和42年度心身障害判別講習会
1) 期日 昭和42年11月14日〜29日
2) 会場 二本松市立二本松中学校
須賀川市立須賀川第二小学校
会津若松市立第二中学校
原町市立原町第一小学校
3) 内容
特殊教育推進上の諸問題について
・ 特教教育の現状
・ 心身障害児の判別の組織と方法
・ 心身障害児の就学指導
・ 本県における特殊教育振興上の諸問題
・ 指導法についての問題
以上の項目を中心に県教育庁学務課、指導課の係、な
らびに医療法人安積保養園理事長佐久間有寿先生の熱心
な講義を中心に、その成果をおさめた。
(8) 中学校特殊学級職業指導設備購入費補助
中学校の特殊学級における学習指導による精神薄弱児の
社会適応をはかるための職業教育を推進するに必要な設備
の充実をはかることを目的として、陶芸窯1台2万円、印
刷機(手フート型)1台3万円を購入費の光県費補助で10
校に配布した。
第10節 特別教育活動・学校行事等
1 特別教育活動
特別教育活動については、改善充実をはかる余地がじゅう
ぶんあるので、本年度頭初に各教科指導の重点(「学校教育
42」1967-4)に特別教育活動指導の重点をとりあげ、学級
会(学級、ホームルーム)活動、児童会(生徒会)活動、ク
ラブ活動の指導の重点を明らかにし、鋭意その実現に努めた。
本年度において、特別教育活動の改善充実を図るための主
な行事は下記のとおりである。
(1) 小学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研究問題
ア. 「児童についての理解を深めるため、児童の性格、
行動などをじゅうぶんは握するためには、どのような
くふうをしたらよいか。」
イ. 「学級において望ましい人間関係を高め、指導の効
果を高めるためには、学級経営をどのように進めたら
よいか。」
2) 主 催
文部省、県教育委員会、県小学校教育研究会
3) 期 日
地 区 昭和42年 7月25日・26日
県 昭和42年10月 4日・ 5日
4) 会 場
地 区 各教育事務所ごとに設定する。
県 耶麻郡山都町立山都第一小学校
(2) 中学校教育研究協議会特別教育活動部会
1) 研究問題
「学級活動を活発にし、その効果をあげるためには、
どのようにすればよいか。」
2) 主 催
文部省、県教育委員会、県中学校教育研究会
3) 期 日
地 区 昭和42年7月26日・27日
県 昭和42年9月27日・28日
4) 会 場
地 区 各教育事務所ごとに設定する。
県 福島市公会堂、福島市立福島第三中学校
(3) 高等学校教育課程研究集会特別教育活動部会
1) 研究問題
ア. クラブ活動を活発にし、その効果をあげるには、ど
のようにすればよいか。
イ. ホームルームにおける進路指導は、どのように進め
るべきか。
ウ. 学校行事等の計画や実施にあたって、集団行動にお
ける生徒の規律ある態度を育てるためには、どのよう
にすればよいか。
エ. 学校行事等と地域社会との調整を、いかに図るべき
か。
2) 主 催
文部省、県教育委員会
3) 期 日
地 区 昭和42年8月8・9・10・11・22・23・24・
25日 8日間
県 昭和42年9月26日 1日間
4) 会 場
地 区 県内4地区
県 県立安積女子高等学校 1日間
(4) 小学校教育課程研究発表大会への参加
11月20日〜22日、東京で開催された研究発表大会に本県
からは、教諭・岡部誠治(棚倉小)、教諭・長谷川章(関柴小)、
指導主事・渡辺一三郎(田村教育事務所)が参加
した。
(5) 中学校教育課程研究発表大会への参加
11月16日〜18日、東京で開催された研究発表大会に本県
からは、教諭・穂積友大(白河中央中)、教諭・安藤寿子
(小野中)、指導主事・岡清明(双葉教育事務所)が参加
した。
(6) 高等学校教育課程研究発表大会への参加
11月13日〜15日、東京で開催された研究発表大会に本県
からは、坂下高校教諭・菊地宏、本庁指導課指導主事・藤
井勇が参加した。
2 学校行事等
学校行事等の運営については、まず、諸種の行事を学校行
事等の目標に照らして精選し、全人教育の立場から他領域と
の関連を考えた指導計画をたてるよう指導してきた。
各学校においては、地域や学校の実情に応じて、教育的効
果をじゅうぶんあげることのできる内容のものを実施してい
る。指導にあたっては、教師の共通理解と協力を得、児童・
生徒の積極的な参加によって自主性を高め、集団の中での個
人指導、指導結果の評価などに重点をおいて努力している。