教育年報1967年(S42)-175/194page

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  本年度は、中学校教諭5名、高校教諭2名、計7名で担

 当教科の内訳は、国語2、社会2、理科2、英語1となっ

 ている。

 2 地域研修指導者養成講座

(1) 目     的

  福島県教育研究所条例による教員の研修で、教員の資質

 を高め、それぞれの学校や地域の教育活動を推進し、本県

 教育の向上発展をはかるものである。

(2) 研修期間

  昭和42年5月18日より、昭和43年2月24日までの約1か

 年間 (来所しての研修は、この間3日ずつ8回)

(3) 研修内容ならびに方法

 1) 研修は、学習指導、生徒指導など教育実践上の諸問題

  から、研究主題をえらび、教育研究所における講義・実

  習・在職校(地域)での実験によって、主として教育研

  究法、教育調査、教育方法について研究を深めた。

 2) 研究の主題は、国語、社会、算数・数学、理科、英語、

  生活指導の中からえらんだ。

 3) 研修の方法は、研究主題について、それぞれの学校、

  地域の教員と共同で実験研究をおこない、定期に来所し

  て指導助言を受けるようにした。

 4) 教育研究所での研修内容は次のとおりである。

  ア.  教育研究 (15時間)

  イ.  教育調査 (15時間)

  ウ.  教育方法 (10時間、ほかに福島市内の小・中学校

         での演習9時間)

  エ.  教育心理  (6時間)

  オ.  研究に対する相談 (29時間)

  カ.  研究計画発表、中間報告会、報告会 (19時間)

(4) 研究主題と研究者

 1) 国    語

  〇 主題を読みとる力を高める指導法の研究

     (桑折醸芳小)     木実谷俊彦

  〇 文脈を正しくたどる読解指導の研究

     (三春小)       佐藤正良

  〇 漢字の読みや意味に重点をおいた読解指導

     (山形小)       渡辺紘一

  〇 読解力を高めるための語句指導

     (谷田川小)      国井慎哉

  〇 説明的文章を書くための構想指導

     (幾世橋中)      松本英治

 2) 社    会

  〇 社会科の思考力を高めるためのノートの活用

     (杉田小)       野村忠之

  〇 集団思考と個人思考の統一をはかる学習形態

     (金透小)       井上徹三

  〇 思考力を高めるための指導方法の考察

     (野田中)       高済文助

  〇 本姓徒の実態に即した自主的学習の進め方

     (田島中)       星孝貴

  〇 「問題解決の学習態度を身につけさせるための指導法」

   の研究  (内郷二中)   日塔孝男

 3) 算数・数学

  〇 文章題を解く力を伸ばす指導法の研究

     (信夫二小)      平原武男

  〇 能力に応じた学習指導法の研究

     (駒形小)       五十嵐毅

  〇 正の数、負の数の四則計算の技能を高める指導

     (矢祭中)       神永端夫

  〇 図形の見方を伸ばす指導

     (若松四中)      五ノ井三男

  〇 教学科における理解をたしかにする指導法の研究

     (原町一中)      新田宣雄

 4) 理    科

  〇 科学的思考力を伸ばす理科学習指導

     (鏡石一小)      佐藤太日司

  〇 科学的思考力を伸ばす理科指導法の研究

     (白河中央中)     白坂昇

 5) 英    語

  〇 英語での「口頭表現の技能」を高めるための指導法の

   研究   (信夫中)    斎藤栄二

 6)生徒指導

  〇 孤立化傾向にある生徒の原因探究とその指導について

     (柳津中)       田崎武男

  〇 生徒理解に関する調査研究

     (平一中)       吉田泉州

(5) 研修担当者

  〇 教育研究  (長谷川寿郎・武藤義男)

  〇 教育調査  (河野利作)

  〇 教育方法  (長谷川寿郎・茂木利夫・古関二郎・

          鈴木忠良)

  〇 教育心理  (若林宏道・樽井和雄)

  〇 国  語  (樽井和雄)

  〇 社  会  (武藤義雄・若林宏道・古関二郎・

         村田吉三)

  〇 算数・数学 (河野利作・茂木利夫)

  〇 理  科  (遠藤良孝・嶋田二郎・鈴木茂樹)

  〇 英  語  (酒井春雄)

  〇 生徒指導  (鈴木忠良)

 3 教 育 相 談

 昨年度にひきつづき積極的に相談に応じているが、人員や

その他の関係で教師と学校のみを対象として、文書や来所に

よる方法を主とした。相談の内容としては、教育研究所の進

め方、教育調査ならびに処理上の事項、および学習指導に関

するものが大部分であり、その資料を提供するにとどまった。

その相談に応じた回数も80件を上まわり、出張による相談

(講演も含め)も10数件に達した。

  第4節 付属図書館

 教育研究所の付属施設としての図書室は内容の充実と簡単

な貸出し方法により、その利用を深めている。

 本年度は新たに123冊の教育図書が加えられ9,997冊の蔵

書となり、外に各県研究紀要、各学校実践記録、研究書、各


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