教育年報1968年(S43)-057/197page

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 会津方部に偏在することにかんがみ、新採用の配置等も検

 討していかなければならない。

  本年度は、こうした観点に立って、人事委員会指定1級

 地の学校に勤務した場合は3年以上とした。

  さらに、会津ブロックと他ブロックとの交流については

 特に考慮し、見返りなしで希望ブロックに転出させるなど、

 相当数のへき地交流が行なわれてきた。

  新採用については、本年度から他ブロックに採用するこ

 ととし、広域交流の線に沿って努力してきた。

(3) 施設設備、教材教具等の充実と学習指導法の高度化を促

 進する

  学級編制や、地域性からくる学習指導等の困難性を打開

 するためには、施設設備、教材教具等を充実することにつ

 とめるとともに、ティーチングマシーンの活用、プログラ

 ム学習等の導入をはかって、学習の高度化を促進し、教育

 水準を向上させる必要がある。

(4) 学校給食の完全実施をはかること

  へき地は、地理的条件ならびに諸般の要因から、住民の

 食生活水準が一般に低く、児童・生徒の体位は、他地域に

 比して低い状態にある。

  したがって、学校給食の充実は焦眉の急務である。

(5) 本県へき地教育振興会の事業の検討

  本県へき地教育振興会は、昭和25年に、県民の友愛精神

 から発足し、爾来19年間の長きにわたり、へき地教育振興

 のために多大の貢献をしてきた全国でもまれな団体である。

 しかし、市町村よりの負担金の減少にともない、振興会の

 財政は貧困となり、その事業も縮少されてきているが、今

 回の教育事務所の機構改革に伴い、検討する段階にきてい

 る。

   第7節 産業教育振興法

         補助事業

  1 産業教育施設・設備の整備

(1) 高等学校産業教育施設・設備等整備費

  昭和43年度における高等学校の産業教育に関する学科に

 おける産業教育のための実験実習の施設・設備の整備は、

 福島県長期総合教育計画に基づき促進をはかった。

  昭和43年度末(推定)の状況は下記のとおりである。
区分/学科名 施設 設備
基準 面積 充実 面積 充実 率 基準金額 充実金額 充実率
農業 m2
145,647
m2
41,799
%
28.7
千円
1,078,014
千円
331,872
%
30.8
工業 92,473 38,610 41.8 2,294,603 971,392 42.4
商業 19,871 9,170 46.1 242,905 125,749 51.7
水産 6,144 2,608 42.4 101,072 44,792 44.3
家庭 15,790 8,102 51.3 178,868 71,614 40.0
279,925 100,289 35.8 3,895,462 1,545,419 39.6

  本年度の事業実績の内容は、次のとおりである。

 1) 一般施設費………第4年次分

大学科名 学校名
農業 (19校) 白河農工・梁川・猪苗代・耶麻・新地・会津中 央・大平分校・針道分校・津島分校・飯館分校 ・福島農蚕
・東白川農商・磐城農業・大沼・小 野・会津農林・相馬農業・双葉農業・田島
工業 (8校) 塙・郡山西工業・会津工業・二本松工業・喜多 方工業・勿来工業・小高工業・川俣
商業(3校) 喜多方商業・若松商業・勿来
水産(1校) 小名浜水産
家庭(1校) 鮫川分校


   工事費 223,620千円

   面 積 8,453m2

   (R1,568m2 S5,729m2 W1,156m2)

 2) 一般設備費………第4年次分
大学科名 学校名
農業 (19校) 梁川・岩瀬農業・猪苗代・会津農林・大沼・田 島・会津中央・小高農業・相馬農業・新地・東 白川農商
・御舘分校・大平分校・針道分校・津 島分校・飯舘分校・矢吹分校・福島農蚕・双葉 農業
工業 (13校) 二本松工業・塙・郡山西工業・白河農工・郡山 工業・塙・喜多方工業・小高工業・会津工業・ 勿来工業
・平工業・会津第二本郷分校・川俣
商業(2校) 勿来・平商業
水産(2校) 小名浜水産・四倉
家庭 (7校) 岩瀬農業・白河農工・小高農業・双葉農業・船 引・若松女子・猪苗代

   設備費 計  151,311千円

 3) 設備更新費

   昭和27年度から昭和29年度にわたり整備した産振設備

  で、老朽または破損はなはだしく使用に耐えない設備を

  産業教育の実験実習に支障ないようにするため5年次計

  画の第1年次分として次のとおり配分整備した。
学科名 学校名
農業(2校) 福島農蚕・相馬農業
工業(3校) 川俣・郡山工業・平工業

   設備費 計 4,020千円

 4) 産業科施設・設備費

   産業科設置に伴う実験実習施設・設備の整備のため次

  のとおり配分整備した。
課程 設置年度 学校名
農業機械 42 岩瀬農業高等学校
42 東白川農商高等学校
測量 43 岩瀬農業高等学校

  ア. 施設費

   工事費  19,093千円

   面 積  S821m2

  イ. 設備費 9,000千円



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