教育年報1968年(S43)-133/197page
公民館の地域社会における役割を明らかにするとともに、
社会教育の原理および公民館の事業展開上に必要な基礎的
知識技能を習得させる。
(2) 期日および場所
昭和43年6月19日〜22日(3泊4日)、国立磐梯青年の家
(3) 対象 公民館職員 70名
(4) 講師・助言者
講師 福島大学教育学部教授 古籏安好
福島県教育庁社会教育課長 佐藤正義
福島県企画開発部統計課主査 塩原清美
助言者 社会教育課員、教育事務所社会教育担当者
(5) 研修内容
1) 講 義
〇現代における地域社会の特質と社会教育の課題
〇集団参加の心理
2) 研究討議(問題提起)
〇公民館訪問にあらわれた公民館の諸問題
〇公民館事業の企画と展開
〇社会教育資源の活用について
3) 研究協議
〇公民館当面の問題と公民館職員の職務
〇統計図表について(見方・考え方)
4) 演 習
〇レクリエーションの理論と実際(フォークダンス、その他)
〇フィルムフォーラムの実際
(6) 効 果
経験年数5年未満の公民館職員を対象とした研修会であ
ったが、研究討議の中から社会教育の現場における切実な
なやみや意欲がじゅうぶんにみなぎっており、公民館の事
業展開上の諸問題・公民館の適正配置・施設や職員の問題
が多く討議され、公民館事業推進上大きな効果があった。
9.公民館長研修会
(1) 目 的
当面する社会教育の課題と公民館の役割を明らかにする
とともに、地域社会の分析、社会的資源の活用等公民館運
営に必要な専門的知識および態度を習得させる。
(2) 期日および場所
昭和43年7月4日〜6日(2泊3日) 飯坂町婦人会館
(3) 参加者 公民館長 100名
(4) 講師・助言者
講師 文部省社会教育局社会教育課長 林部一二
NHK福島放送局 栗原貢
福島県教育庁社会教育課長 佐藤正義
助言者 福島県教育庁社会教育課員
(5) 研修内容
1) 講 演
〇公民館を中心とする社会教育行政当面の諸問題
〇当面の政局と国際情勢
2) 分科会
〇農山村部会
農村における生活構造の変化と公民館の運営
〇都市部会
都市における地域住民の生活課題と公民館の役割
3) 研究協議
〇社会教育行政と公民館をめぐる諸問題
(6) 効 果
公民館長研修会は、第2回目を迎えたのであるが、本年
度は文部省社会教育課長を講師とし、社会教育行政と公民
館の役割についての講演があり、参加者に多大の感銘を与
えた。分科会や全体討議の中では過疎・過密の社会的現象
に対応する公民館のあり方について、じゅうぶん論議がつ
くされ、一つの方向を見出したと考える。
10.視聴覚教育研究大会
(1) 目 的
社会教育の展開の上に、視聴覚教材の利用の現状を検討
し、さらに教材を利用しやすいようにするにはどうしたら
よいかを検討する。
(2) 日時および場所
昭和43年9月13日〜14日 白河市中央公民館
(3) 講 師
福島県立猪苗代高等学校長 藤井勇
(4) 参 加 者
公民館職員、社会教育主事
視聴覚ライブラリー関係者
(5) 研究内容
・地域視聴覚ライブラリーの組織運営のとりくみ方
・公民館活動にとり入れるべき視聴覚教材の検討
・有線放送などの施設を利用した地域放送教育について
(6) 効 果
昨年までは、学校教育・社会教育の共催で実施してきた
のであるが、本年度から社会教育関係者だけにしぼり、県
公民館連絡協議会の主催で開催された事業である。
参加者の熱心な討議によって、社会教育における視聴覚
教材の課す役割が再認識され、今後の公民館における視聴
覚教材の活用が大いに期待される。
11.県地域視聴覚ライブラリー研究会
(教育映画祭)
(1) 趣 旨
教育施設として、充実した地域視聴覚ライブラリーにす
るための方策の研究とライブラリーの管理運営の研究をす
るとともに、本年度教育映画祭最高賞受賞映画の鑑賞をす
る。
(2) 期日および会場
昭和43年6月7日〜8日 白河市公民館
(3) 参 加 者
地域視聴覚ライブラリー関係者
市町村社会教育主事、公民館職員
(4) 講 師
宮城県教育庁社会教育課 内海貞太郎
(5) 研究内容
〇主 題 地域視聴覚ライブラリーの振興をはかるには
どうすればよいか。
〇協議題 地域視聴覚ライブラリーの管理運営と視聴覚