教育年報1968年(S43)-187/197page
県営体育館
第1節 概 要
1 施設の管理と運営
県民全体の体育、スポーツ及びレクリェーションその他、社
会教育の振興に寄与するため、体育館、付属合宿所、
信夫ヶ丘陸上競技上、同野球場、相撲場及び土湯スケート場の維持管理
に当るとともに、これら施設の効果的な運営につとめた。
(1) 体育館
個人、団体をとわずスポーツ競技大会、諸大会、展示会、
興業等の会場として、その利用に供し、また、これに併行
して講師招へいによる各種講習会、スポーツ教室の開設、
さらに、一般利用者に対する専門的技術の指導も行ない、
誰れでも気軽に利用できる施設にと意を用い、その高度利
用につとめた。
(2) 体育館付属合宿所
合宿所利用のほとんどがスポーツによる使用であるが最近は
スポーツ利用以外の民間の会社等からも合宿研修、講習会
の場として利用されることになり、その利用率は、前年度
に比べ約72.8%の伸びを示し成果があがりつつある。
(3) 競技場等
個人、団体利用は勿論体育大会、競技大会等の会場とし
て利用に供するとともに、スポーツ教室の開設会場として
その利用をはかった。また、競技場、野球場には失業対策
事業による就労者6名の割当を受け整備につとめる一方、
相撲場についても老朽が甚しいので「やぐら」の改修をな
し、建物については44年度において陸上競技場本部建物と
ともに、改修する計画をたてている。
2 広 報 活 動
各施設の利用案内、講習会、スポーツ教室の案内について
は毎月体育館報を発行して利用者の便に供している。また、
トレーニングの正しい実施方法を徹底するため「トレーニン
グ室の案内」「トレーニングの手びき」を作成配布した。
第2節 施設の整備
体育館及び付属合宿所を除く各体育施設は昭和27年第7回
国体開催時に建設されたもので老朽化も目立っている現状で
あるので補修整備に努めた。各施設ごとにあげれば次のとお
りである。
1 体 育 館
照度の低い役員室、練習室、廊下の電灯を螢光灯に取り替
え照度を高くした。またホワイエに換気装置を取り付け喫煙
時の換気効率を高めるとともに体育館周囲の植込みを撤去し
て通路を拡張して利用者の便を計った。
なお、関係方面からの要望であったテレビ電源設備につい
ても附設するとともに体育館床下ピット内にある汚水配水館、
トレーニング室柱壁補修ならびに屋根の塗装を行ない館舎の
維持管理上にも万全を期した。
2 付属合宿所
非常時における宿泊者の安全確保のため避難階段を取りつ
けるとともに各室にあみ戸を、浴室に換気扇を、物干し場を屋
上にそれぞれ設置して利用者の利便をはかるとともに管理人
専用の台所をも設置した。
3 信夫ヶ丘陸上競技場
昭和43年5月29日体力つくり全国推進大会が開催されるに
あたり競技場本部建物等を補強し、鉄製門扉の取り付け、公
衆便所の補修、駐車場の整備をなし大会運営の万全を期した。
4 信夫ヶ丘野球場
電気工事の第2年工事を完了し、スタンドならびに門扉の
補修、給水管の取り替え、外棚等の塗装を実施した。
5 相 撲 場
土俵やぐらの改修、鉄製門扉、外棚等の取り付けを行なっ
た。
6 土湯スケート場
3ヶ年計画で実施しているスケート場周囲土留用杭の補強
修理工事について、本年度は166m実施するとともに、水路
の一部を改修した。
7 設備の充実
体育用設備器具について、本年度補充したものは次のとお
りである。
〔体育館用〕 〔陸上競技上用〕
折たたみ式卓台 4台 ハードル 20台
トランポリン 1台 ストップウォッチ 15個
ファル回数表示器 2台 投槍踏切台 1台
ボール篭 2台 棒高跳着地枠 2基
〔トレーニング室用〕
レッグプレスマシン 1基 ローイングバー 1基
ローマンチェアー 1台 ラットマシン 1基
第3節 施設の利用状況
1 県営体育館
利用者の要望に応えて、土、日曜日、祝祭日、夜間にいた
るまで、年末年始の6日間を除いて開館したので利用された
日数は347日となり利用入館者の数は175,346人の多数にの
ぼっている。その内容については別表1に示すとおりアマチ
ュァースポーツによる使用は305日で開館日数の87.9%を占