教育年報1969年(S44)-162/241page

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 4 へき地文化導入

(1) へき地巡回絵画展

 1) 概    要

   芸術への地域格差をなくし県民がひとしく文化を享受

  するため、県美展の招待作品および入賞作品を展示し、

  へき地文化の向上を目的として実施した。初の試みであ

  ったが、町の古老、青少年、婦人など、あらゆる階層の

  人々が鑑賞し芸術への関心を高めた。これを契機として

  柳津町では絵画愛好者の研究グループが発足し、田島町

  でも青年たちのグループ結成のきざしが見え、8月には

  美術講演会を開催した。

 2) 期日および会場

   柳津町  昭和44年6月12日〜6月16日

   田島町  昭和44年6月18日〜6月22日

 3) 展  示  数

   日本画18点  洋画32点

(2) 合唱団へき地巡回公演

 1) 効    果

   昭和40年よりの継続事業として本年で5回実施してき

  たが、例年派遣団体等よりの実施報告をみると一部を除

  いて共通したものがみられる。それを要約すると、

  イ.  地域団体の演奏グループが少ない。

  ロ.  従って音楽自体が低調である。

  それには種々原因が考えられるが、

  イ.  指導者がいない。

  ロ.  地域住民の関心が薄い。

  ハ.  楽譜に対する理解が困難等

  であるが合唱団派遣によって、歌うことの楽しさを味わ

  うことができ、地域団体のグループ結成がみられた。こ

  れは村当局、学校関係者等の積極的な活動によるものと

  思われるが、合唱団派遣によるものも大であると考えら

  れる。

 2) 期日および会場

   9月6日  西白河郡表郷村 表郷中学校

    〃    相馬郡飯舘村  草野小学校

   9月7日  東白川郡鮫川村 西山小学校

    〃    双葉郡葛尾村  葛尾中学校

 3) 派遣団体

   FMC混声合唱団  高野広治他27名

   平FG合唱団    石河清他29名

 5 第8回芸術祭

 芸術祭はすぐれた芸術文化の公演発表を促して、芸術の創

造と進展に寄与するとともに広く県民に鑑賞の機会を提供し

本県文化の向上を目的として昭和37年より実施してきた。

 本年度は原町市および白河市を中心に開催したが、その実

施概要は別表のとおりである。

第8回福島県芸術祭主催行事
部門 名称 内容 期日 会場 料金
音楽 福島県音楽祭 小・中・高・一般
小学2、中学2、高校2、一般4
(合唱、合奏、独唱、独奏)
FMC合唱団、エレクトーン、ソロ
11月9日(日)
AM  PM 9.30〜3.00
原町第一中学校 無料
福島県三曲演奏会 箏曲山田流、生田流、宮城会
尺八都山流、琴古流、各流出演
10月19日(日)
PM   PM 12.00〜4.00
原町市体育館 100円
演劇 青少年劇場 人形劇
「ベルとまもの」
「ひょっこりひょうたん島」
8月24日(日)
AM  PM 10.00〜6.00
同上 100円
演劇
「うちのナース達」
「黒い太陽」
PM  PM 6.00〜8.00 但し、夜の部
は無料
文学 福島県文学祭 小説評論大会
各部門毎討論習会を中心に行なう
県下詩大会
県下短歌大会
県下俳句大会
県下川柳大会
11月2日(日)
AM   PM 10.00〜5.00
原町第一中学校 無料
生活芸術 県下諸流
いけ花芸術展
草月流、未生流、池坊、竜生派、小原流、
古流、松風流等諸流教授格以上の作品展
11月1日(土)〜4日(火)
4日間
原町第二小学校 無料
美術 武具甲冑展 武具甲冑類100点
民俗資料50点
計150点
11月1日(土)〜5日(水)
5日間
原町市夜の森公園 100円
選抜秀作美術展 日本画、洋画、彫塑、工芸、書の秀作展 11月7日(金)〜11日(火)
5日間
白河市中央公民館 無料
芸能 民俗芸能
継承者大会
舞踊唄
天狗舞、獅子舞、神楽舞、大蛇舞
田植踊、宝財踊、伊勢踊、かんちょろりん
流れ山、麦つき、二遍返し等
10月26日(日)
AM   PM 10.00〜3.00
原町第一中学校 無料


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