教育年報1969年(S44)-203/241page

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(5) 恩給年額の改定について

  恩給法等の一部を改正する法律(昭和44年法91号)及び

 福島県職員の恩給条例の一部を改正する条例(昭和44年県

 条例63号)の施行により、昭和44年10月分以降全受給者を

 対象とした増額改定を行なった。

  この増額措置は、物価の上昇その他諸般の事情を考慮し

 て行なわれたもので、現行の年齢によって区分されている

 3本建ての仮定俸給の統合を図り、昭和40年10月改定時の

 年額の44,8%増の額に増額した。ただし、65才未満の者

 (扶助料を受ける妻及び子を除く)にかかる普通恩給(退

 隠料)及び扶助料(遺族扶助料)については、昭和44年10

 月から12月まで増額分の3分の1に相当する額を停止した。

(6) 退職手当について

  昭和43年における退職手当の裁定、支給済額の概数は次

 のとおりです。

学校種別 人数 金額
小学校 236人 777,781,443円
中学校 117 386,304,685
高第学校 134 404,046,872
盲ろう学校 10 7,993,806
養護学校 4 823,502
教育庁 2 4,470,388
503 1,581,420,696

 4 福 祉 事 業

(1) 県費による事業

  県教育委員会は、公立学校共済組合ならびに県教職員互

 助会と緊密な連携を保って福祉事業を実施しているが県単

 独事業としては、次の事業が行なわれた。

 1) 教職員美術展覧会

   美術をとおして教職員相互の親睦をはかり、あわせて

  美術教育の向上にも資することを目的として、福島市、

  郡山市、会津若松市、原町市の4会場で、9月から10月

  にかけ、各会場3日間にわたり開催された。

   同じ教職員同志という気軽さも手伝って作品も多様化

  し、年々作品数も増加の傾向にある。

 2) 教職員スポーツ大会

   教職員の健康増進と友愛をはかるための福島県教職員

  スポーツ大会が第11回目を迎え、例年6地区で大会を実

  施してきたが、本年度は地区大会に併せ県大会も実施し

  た。地区大会は7月20日に相双地区、8月10日に県北・県

  中・県南・会津・いわき地区で開催され、県大会は8月24

  日郡山市開成山に県内各方部の精鋭400有余名の選手が

  参加し、盛会裡に開催された。

   競技種目は昨年と同様、陸上競技外9種目であったが

  各地区の実状に合わせ、取捨できることとしたため、地

  域に適応した競技が随所にくりひろげられた。又、県大会

  では県北地区が総合優勝を成しとげ、盛会のうちに終了

  した。

 3) 退職教職員福祉懇談会

   本県教育の正常なる発展向上をはかる方途として退職

  教職員の代表の参加を願い、その豊富な経験にもとずき、

  教育行政及び教職員福祉の向上に資するため、本県教育

  の振興策と教職員の福祉の向上をはかるにはいかにある

  べきかの命題をもって退職教職員福祉懇談会が9月19日、

  知事、教育長を囲んで福島市内で開催された。

  集まられた50名の元教職員からは、現職中より得た貴い

  経験をもとに、在野における一民間人としてのきたんの

  ない意見が活発に出され、知事・教育長も教育の振興と

  福祉の増進を約束し、有意義な1日を過ごした。

 4) へき地教職員用電気冷蔵庫設置補助

   交通条件及び自然的、経済的諸条件に恵まれないへき

  地学校に勤務する教職員に生鮮食料品等を確保し、保健

  衛生と生活の合理化を図る目的をもって電気冷蔵庫を設

  置するため、県費で2/3の補助を行なった。

   補助の対象は、大沼郡新鶴村第二小学校他19校で県費

  の補助額をもとに、当該市町村が購入し、へき地校に勤

  務する教職員に貸与し、大変好評を得た。

(2) 県費と共済組合費による事業

 1) 成人病予防巡回検診(事業開始 6年目)

   成人病の早期発見と早期治療を図り、教職員より成人

  病を一掃するため、県内23市町村に県成人病予防協会の

  巡回検診車を運行し、延べ36日を費して、40才以上の教

  職員3,840名の血圧、心電図、胃間接撮影および眠底検査

  を実施した。

   40才以上の教職員数に対する受診率41.0%受診希望者

  に対する受診率86%であった。

   なお、検診会場および受診者数は次のとおりである。

検診会場 希望者 受診者 受診率
福島市 500名 370名 74.0%
会津若松市 429 346 80.7
郡山市 537 479 89.2
いわき市 568 509 89.6
白河市 255 213 83.5
原町市 222 187 84.2
須賀川市 179 151 84.4
喜多方市 300 219 73.0
相馬市 157 136 86.6
二本松市 152 126 82.9
保原町 131 135 103.1
川俣町 67 64 95.5
本宮町 55 55 100.0
田島町 105 73 69.5
只見町 40 39 97.5
会津坂下町 135 117 86.7
金山町 37 33 89.2
棚倉町 112 90 79.6
塙町 65 58 89.2
石川町 85 49 57.6
小野町 23 29 126.1
船引町 140 121 86.4
富岡町 157 141 89.8
4,451 3,840 86.3

 2) へき地巡回検診 (事業開始3年目)

   へき地学校に勤務する教職員およびその家族より疾病


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