教育年報1969年(S44)-227/241page
第10章 県営体育館
第1節 概 要
1 施設の管理と運営
県民全体の体育、スポーツ及びレクリェーションその他、
社会教育の振興に寄与するため、体育館、付属合宿所、信夫
ヶ丘陸上競技場、同野球場、相撲場及び土湯スケート場の維
持管理に当るとともに、これら施設の効果的な運営につとめ
た。
(1) 体 育 館
個人、団体をとわず各種スポーツ大会、レクリェーショ
ン大会、展示会、興業などの会場として幅広くその利用に
供する一方、日頃スポーツに親しむ機会に恵まれない人や、
初心者の人のため一般公開による各種スポーツ教室の開催
及び午後5時以降夜間の利用に供し勤労青少年の便をはか
り、その高度利用につとめた。
(2) 体育館付属合宿所
本施設は体育施設利用者の合宿施設として、昭和42年6
月開所以来利用者は年々増加しつつあるが、いっそうその
利用度を高めるため、パンフレットを作成し広報につとめ
るとともに、利用者から食事、設備の状況、衛生面等の全
般について、アンケートをとりこれらを参考として施設の
整備改善をはかった。
また、食事料については民間企業給与の引上げ、諸物価
の上昇に伴い容易でなかったので、昭和44年4月1日より、
3食450円であったものを520円に値上げいたし、カロリ
ーの保持につとめた。
(3) 競 技 場 等
県営土湯スケート場を除く県営信夫ヶ丘陸上競技場、同
野球場、県営相撲場は昭和27年第7回国民体育大会を本県
において開催されるのを機に建設されたものであり、老朽
化が甚しく施設の管理上に、また、競技運営にもことを欠
く状態にあったので、次項に示すように陸上競技場本部建
物の改築をはじめ、各施設の改修を行なった。また、前年
度に引続き、失業対策事業による就労者13名〜16名の割当
を受け整備する一方、第15回県高校体育大会(陸上競技)
をはじめ各種大会、各種競技の会場として利用者の便に供
した。
2 広 報 活 動
各施設の利用申込状況、スポーツ教室の開催、施設の使用
申込手続等についての案内を毎月発行の体育館報に掲載して
利用者の便に供している。
また、トレーニングの正しい実施方法を徹底するため「ト
レーニングの手引」を作成配布している。
第2節 施設の整備
1 体 育 館
照度が低く利用者より不評だった便所、倉庫等の灯具を螢
光灯に取り替え、また大会等多数入場の場合不便をかけてい
た水飲器を3倍に増設するとともに床の一部を張替え補修した。
2 付属合宿所
信夫ヶ丘陸上競技場等の遠距離施設利用者の宿泊者のため
自転車置場を新設するとともに、外棚を設け部外者の侵入を
断ち管理の万全を期した。
3 信夫ケ丘陸上競技場
昭和27年第7回国体開催時に建設された本部建物は、木造
で大会専用に設計されていたため、競技運営等に不便であり
かつ老朽化が甚しく、これを全面的に解体し、競技運営を主
体に設計、鉄筋コンクリート造2階建延459. 5平方メートル
の本部建物が昭和45年3月落成した。これに付随して競技用
設備、備品等も新設し大会等競技運営の便をはかった。工事
内容は次のとおり
本 体 工 事 16,230,000円 大弘建設株式会社
電気照明設備工事 560,000円 有限会社遠藤電気商会
給排水衛生設備工事 2,530,000円 朝日工業株式会社
なお競技規則の改正に伴うハンマー投げ囲並びに円板投げ
囲の補修工事も実施した。
4 信夫ケ丘野球場
野球場スコアボード電気表示機器は昭和37年設備以来補修
していないので、漏電が甚しく使用不能状態にあったので電
気表示機器を全面的に取りかえた。
5 相 撲 場
昭和44年9月中旬実施の第24回国民体育大会相撲競技東北
予選兼第22回東北相撲選手権大会が本県で実施されたため、
相撲場本部建物並びに外便所等を補修し、体育館職員と失対
人夫の労力で相撲場の本土俵俵土の取り替え、並びに練習土
俵2ヶ所を新設し大会運営に支障ないよう整備した。
6 土湯スケート場
現在のリンクは一週333メートルで、将来400メートルに
拡張予定部分を除いて、スケート場周囲土留用杭の補強修理
工事を実施するとともに、水路の一部を改修した。
7 設備の充実
体育用設備器具について、本年度補充したものは次のとお
りである。
(1) 体 育 館 用