教育年報1970年(S45)-062/260page
(4)異動数
昭和45年度末小・中・養護学校教職員の異動件数は3,329
件で昨年度より、94件の増であった。
退職者数は校長84人、教員227人で、児童・生徒数11,242
人の自然痺に伴なう一般教員252人の自然減があり、新採用
教員数は128人にとどまった
昭和45年度末教職員退職、採用、転任件数調
異動種別
学校種別1 退職 2 採用 3 転年 総計 校長 教員 校長・教員
計事務 職員 計 校長 教員 校長・教員
計事務 職員 計 校長 教員 校長・教員
計事務 職員 計 小学校 53 148 201 6 207 72 78 150 3 153 94 1,532 1,626 24 1,650 2,010 中学校 31 76 107 6 113 36 49 85 7 92 56 995 1,051 33 1,084 1,289 養護学校 3 3 3 1 1 2 2 24 24 1 25 30 合計 84 227 311 12 323 109 112 237 10 247 150 551 2,701 58 2,759 3,329
2.県立学校の人事・任用
(1)人事異動の基本方針
教育委員会において決定された県立学校教職員の人事異動
基本方針の内容は次のとおりである。
昭和45年度末県立学校教職員人事に関する方針
教育に対する県民の期待と要望にこたえ、学校教育の刷新
充実をはかり、本県教育水準の向上を期するためには、教職
員組織の充実強化が行なわれなければならない。
本委員会は下記方針に基づき、年度末教職員人事異動を行
なうが、これが実施にあたっては広く県民各位、特に教育関
係者の積極的な協力を切望してやまない。
記
1 基本方針
1.全県的視野にたって適材を適所に配置し、教育効果の
向上をはかる。
2.教育の機会均等の理念に立脚して、各学校の教職員組
織の充実と均衡化をはかる。
3.厳正公平な人事を行ない教職員の士気の高揚をはかる。
2 重 点
1.教育の刷新充実をはかるため有能適格な教職員の確保
につとめ、新進有為な人材の登用をはかる。
2.教職員の組織の充実と均衡化をはかるため教育課程に
即応した教職員の適正な配置ならびに同一校永年勤続者
の交流を行なう。
3.学校管理の適正化を更に推進するため管理職の選考及
び配置の適正を期する。
3実施方針,
1.採 用
(1)教員については資格・人物・健康・勤務成績等に基
づいて選考し、その配置の適正を期する。
(2)その他の職員については教員に準じて行なう。
2.交流
(1)免許状・性別・年齢構成・給与平均額等の均衡をは
かるため、つとめて広域にわたって交流を行なう。
(2)都市と農村およびへき地との交流を行なう。
(3)学校種別間および課程間の適正な交流を行なう。
(4)同一校永年勤続者の適正な交流を行なう。
3.昇 任
(1)校長については、その職責の重要性にかんがみ、資
格・人物・健康・勤務実績・指導力等のすぐれた者の
うちから厳選する。
(2)副校長・教頭・定時制主事・通信制主事については
校長に準じて厳選する。
(3)上記以外の職についても資格・人物・健康・勤務成
績等を考慮して行なう。
4.降任および退職
勤務成績・年齢・勤務年数等を考慮して慎重に行なう。
4 この方針の準用
この方針は昭和46年度における年間人事についても準用
する。
(2)人事異動の概要
高等学校においては引続き生徒数の漸減期にあたり、今年
度も871名の募集定員減をみたが、教職員数については、昭
和50年度における推定法定数100%充足を目標にした年次計
画2年目として一般教員36名増を実現した。
なお今年度も前年度に引続き小・中学校現職者の高校転入
をはかり、小・中学校における児童・生徒数の減少による教
職員定数減に対処して全県的調整をはかった。
1)新採用について
県立学校の新採用志願者は中学校社会科の募集停止の
影響もあって前年に比し121名増の789名を数えたが、
工業(機械・建築)、農業(食品加工)、水産(機関)の
受験者が採用予定数に達せず、当該教科の教員確保に難
渋した。
選考の結果名簿登載者数は182名、この中一般教員に
ついては119名の採用をみたが内訳は、男子97名、女子
22名、新卒70名過年度卒49名である。
なおこのほかに、県内小・中現職者ならびに他県交流
その他による採用が養護教員、特殊教育小学部教員等を
含め31名であり、県立学校全体として150名の採用をみ
た。
2)校長等の採用について
校長の新採用はその職責の重要性にかんがみ人物・健
康等をじゅうぶん考慮の上教頭より10名のほか教育庁よ
り現場復帰による4名の登用をみた。
教頭、定時制主事の新任は、2名の女性教頭を含み27
名で現場への清新の気運注入に努めるとともに教頭複数
制の充実を期した。
3) 交流について
懸案の永年同一校勤続者の交流促進をはかり、特に50