教育年報1970年(S45)-217/260page
福利厚生
第1節 教職員の福利厚生事
業の概要
教職員の福利厚生事業については、県教育委員会、公立学
校共済組合、福島県教職員互助会が、ともに教職員の生活の
安定と福祉の向上をはかる共通理念のもとに、それぞれ単独
にあるいは互いに提携し補完しあいながら効果的な事業の遂
行をはかってきている。
県教育委員会は、本年度重点事項の一つに「教職員の福利
厚生の拡充」を掲げ、特に教職員成人病予防事業と教職員住
宅の確保につとめたが、このほか県単独事業としては、新た
に結婚祝品の贈呈事業が実施され、関係者から好評を得、共
済組合事業としては県教職員互助会と共同で「福祉のしおり」
を刊行し、全組合員に配布し、諸給付ならびに福祉事業の手
引書としてよろこばれた。
さらに公立学校共済組合飯坂保養所「あづま荘」が5月1
日に営業を開始し、県内外の教職員の利用を得るところとな
った。福島県教職員互助会においては、懸案の経営診断を行
なった結果、長期展望にたっての退職金制度の抜本的改正が
決定されるなど、体質の整備と事業内容の充実につとめた。
さらに8月4・5の両日福島市飯坂町に、全国の教職員互
助団体関係者が参集し、全国教職員互助団体協議会総会が開
催され、開催県としてこれが円滑な運営につとめた。
1 共済組合員数・被扶養者数(昭和45年度末現在)
区分 共済組合員数 被扶養者数 男 女 計 一般組合員 13,485 8,613 22,098 31,359 船員組合員 23 0 23 43 計 13,508 8,613 22,121 31,402 2 短期給付事業
(1)概 要
昭和45年度の短期給付にあてる掛金の収入額は573,643
千円(前年度比約15.3%増)となり、また、短期給付の財
源である地方公共団体の負担金は574,065千円(前年度比
約15.3%増)と、昨年の収入にくらべて152,384千円の増
収をみた。
一方給付面をみると医療給付では151,087千円の増(前
年度比約18.2%増) その他の法定給付では4,139千円の
増(前年度比約7.6%増)、附加給付では25,573千円の増
(前年度比約19.8%増)となり、45年度支出総額は、1,193,490
千円で総収入額に対し(総収入額1,147,708千円)45,782千
円の超過であった。
組合員1人当りの掛金額 25,930円
組合員一人当りの給付額 53.948円
(2)短期給付額(45.4.1〜46.3.31)
法 定 給 付
給付区分 給付条件(件) 給付金額(円) 組合員1人当給付額(円) 医療給付 療養の給付 141,687 615,165,151 家族療養の給付 213,119 360,192,660 療養費 828 1,656,630 家族療養費 1,354 1,348,312 薬剤給付 511 736,663 看護移送料 36 570,867 小計 357,535 979,670,283 44,283 その他の法定給付 出産費 576 28,802,067 配偶者出産費 405 12,033,898 育児手当金 957 2,296,800 埋葬料 33 2,674,129 家族埋葬料 176 7,089,113 傷病手当金 21 3,334,180 出産手当金 3 209,224 休業手当金 2 68,208 弔慰金 1 53,530 家族弔慰金 ― ― 災害見舞金 14 2,250,611 小計 2,188 58,811,760 2,658 合計 359,723 1,038,482,043 46,941 附加給付
給付区分 給付件数(件) 給付金額(円) 組合員1人当給付額(円) 家族療養費 214,375 139,174,802 出産費 586 1,275,916 配偶者出産費 405 2,102,459 育児手当金 949 2,277,600 埋葬料 27 104,000 家族埋葬料 175 1,050,000 結婚手当金 627 6,042,000 傷病手当金 9 2,081,199 災害見舞金 14 900,243 合計 217,149 155,008,219 7,007 短期給付総計 576,872 1,193,490,262 53,948 3 長期給付事業
昭和45年度の長期給付関係の執行状況は、次のとおりであ
る。
(1)年金について
(ア)年金の進達
昭和45年度において、地方公務員等共済組合法及び地
方公務員等共済組合法の長期給付等に関する施行法(以
下法という)の規定により、支部が公立学校共済組合本
部に進達し決定になった年金の概況は次のとおりである。