教育年報1970年(S45)-219/260page

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 (イ)恩給年額の改定について

  恩給法等の一部を改正する法律(昭和45年法91号)及び

 福島県職員恩給条例の一部を改正する条例(福島県条例44

 号)の施行により、昭和45年10月分以降全受給者を対象と

 した増額改定を行なった。

  この増額措置は、恩給審議会の答申の趣旨にかんがみ、

 昭和42年までの経過措置として昨年10月から実施した増額

 改定における増額率を補正するとともに、昭和43年におけ

 る消費者物価、公務員給与の上昇等を考慮して昭和40年の

 改定時の57.47%増の額、現行額の8.75%増の額に増額し

 た。

  その他、教育職員から教育文官たる視学又は教育委員会

 の事務局職員等になり、さらに教育職員に転した場合には

 公務員全体としては引き続いているにかかわらず、勤続加

 給の取扱いは前後の教育職員は引き続かないとされていた

 が、法改正により、前後の教育職員は引き続くものと改め

 られたので、該当者の恩給率の改正を行なった。

(5)退職手当について(県費)

  昭和45年度における退職手当の裁定、支給済額の概数は

 次のとおりである。

学校種別 人数 金額
小学校 239人 944,870,061円
中学校 139 438,534,365
高等学校 147 570,640,574
盲・ろう学校 12 18,967,081
養護学校 4 7,421,590
教育庁 3 991,440
544 1,981,425,111

 4 福祉事業

(1)県費による事業

 県教育委員会においては、公立学校共済組合福島支部なら

 びに、福島県教職員互助会と関連し合いながら、地方公務

 員法第42条の定めるところにより、職員の元気回復その他

 厚生に関する計画の樹立と、その実施にあたっているが、

 昭和45年度においては、県単独事業として次に掲げる事業

 を実施した。

 1)教職員美術展覧会

   美術をとおして教職員相互の親睦をはかり、あわせて

  美術教育の向上にも資することを目的として実施する教

  職員美術展覧会は、10月初旬から下旬にかけて福島市外

  3会場において開催した。本展覧会は年を追うごとに教

  職員間の理解も深まり、出品点数の増加と作品の多様化

  など内容の充実向上がみられたが、今回で第10回を数え

  るに至り、おおむね当初期待した成果を逐げ得たことと

  最近美術関係のこの種の催しは数多く開催される傾向に

  あり、それらの催しと競合することなども考慮し、今回

  で一応終了することとした。なお、45年度の各会場ごと

  の出品数は下表のとおりである。

会場別出品点数
会場 種別 福島市 白河市 会津若松市 いわき市 合計
絵画 53 46 58 39 196
書道 37 74 60 27 198
彫塑 18 4 3 4 29
工芸   2 7   9

2)教職員スポーツ大会

  教職員の健康増進と友愛親善をはかることを目的とし

 て開催した教職員スポーツ大会は、今回で第12回を迎え、

 福島市外5会場において3,852名の参加を得、8月30日

 県内一斉に開催した。各会場とも種目によっては参加者

 の確保に苦慮されたむきもあったが、それぞれの地区の

 実情によって最善の運営方法が検討され、実施されたこ

 ともあって和気あいあいのうちにも始終熱戦が展開され

 た。各会場毎の種目別参加人員は次表のとおりである。

会場 種目 福島市 石川町 矢吹町 会津若松市 いわき市 原町市
陸上 191 154 76 129 143
バレーボール(男) 112 69 31 52 53 62
バレーボール(女) 97 66 30 51 50 49
バスケットボール 76 65 23 52 56
軟庭 57 43 17 28 28
軟式野球 155 70 54 50 60  
柔道 34 43   32 30
剣道 51 47 7 32 32 3
卓球(男) 72 38 13 28 25 29
卓球(女) 93 29 12 27 25 25
ソフトボール(校長) 120 77 65 64 64
ソフトボール(教頭) 135 74 57 63 64
ソフトボール(女子) 64
1,193 7 385 67,672 627 200

※注 原町市会場においては、当日雨天のため室外競技は後日

 適宜の日に実施された。

3)退職教職員福祉懇談会

   本県教育の正常なる発展向上をはかる途として、退職

  教職員の代表50名の参集を得て、その豊富な経験にもと

  づき、教育行政及び教職員福祉の向上に資するために、

  本県教育の振興策と教職員福祉の向上はいかにあるべき

  かのテーマで、退職教職員福祉懇談会が9月16日開催し

  た。県知事の講話のあと、前記のテーマについて職中の

  とおとい経験をもとに在野の一民間人としてきたんのな

  い意見が開陳され、有意義な懇談会とすることができた。

 4) 結婚記念品贈呈(新規)

   本年度内に新家庭をつくられる教職員を祝福し、記念

  品(国旗セット、夫婦茶わん)を贈呈した。夫婦とも教

  職員であるときは、装飾鏡をあわせて贈った。その状況

  は次のとおりである。

    国旗セット・夫婦茶わん    363名

    装飾鏡             126名

(2)県費と共済組合費による事業

 1) 成人病予防巡回検診(事業開始7年目)

   成人病の早期発見と早期治療を図り、教職員より成人

  病を一掃するため、県内28市町村に県成人病予防協会の


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