教育年報1971年(S46)-176/255page

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対処する社会教育のあり方」を中心として、社会教育の意

 義と課題・内容・方法・施設・指導者・今後の方向等につ

 いて講演があり、参加者に多大の感銘を与えた。研究協議

 の中では、それらを受けて変ぼうする社会と公民館の役割

について討議が行なわれ、今後の公民館管理・運営について

 得るところがあったと思われる。


 10.福島県視聴覚教育並びに地域視聴覚

    ライブラリー大会

(1) 趣 旨

  教育の現代化が進むにつ"、視聴覚教育の叫ばれる今日、

 関係者が一堂に会し、学習活動面における教材、機材等の

 特特質と効果的な活用についての理解を深め、更に教育施

 設としての地域視聴覚ライブラリーの充実運営方策を研究

 する。

(2) 期日・会場

  昭和46年9月22日〜23日(木)

  西会津町生活改善センター

(3) 参加者

  市町村教育委員会関係職員

  公民館職員

  地域視聴覚ライブラリー蘭係者

(4) 講 師

  福島県立福島中央高等学校長  藤井勇

  東北大学教育学部助教授    田原音和

(5) 研究内容

 1) 主題

  視聴覚教育と地域視聴覚ライブラリーの役割

 2) 協議題

  イ、地域視聴覚ライブラリーの充実と機材・教材の効果

    的活用について

  ロ、社会教育における放送利用

(6) 効 果

  情報化社会における視聴覚教育の領域と責任は、ますま

 す重要性を加えている現状をこの研究をとおして切実に認

 認し、教育の現代化に即応した教育体制と、そのための地

 域視聴覚ライブラリーの活動、ならびに充実方策、組織、

 指導者の姿勢等について研究を深めた。


 14.県視聴覚ライブラリーの状況

(1) フィルム所有状況(本数)

種別 所有 46増減 損傷分 使用可
県備品 471 +27 13 466
県選管 139 +2 13 126
県民室 17 +3   17
新生活 13   1 12
給食会 7     7
647 32 27 628

(2) 文部 省企画録音教材  (2)

  所有本数      1,114本  14

  46年増加分      40本

  46年再録本数    382本

  県備品音楽テープ   6本

(3) フィルム利用況状

 1) 学習者数と利用回数

   年間5,864人  714回  1,642本

 2) 使用会場

会場 使用回数 %
公民館 334 46.8
学校 216 30.2
集会場 82 11.5
幼稚園 41 5.7
私宅 34 4.8
野外その他 7 1.0
 

 3) 学習者の層  

利用回数 % 利用回数 %
小学校 125 17.5 青少年団体 80 11.2
中学校 23 3.3 婦人団体 92 12.9
高等学校 67 9.4 成人団体 61 8.5
青年学級 82 11.5 PTA 43 6.0
婦人学級 81 11.3 一般大衆 28 3.9
社会学級 12 1.7 指導者研修 20 2.8

12.県内地域視聴覚ライブラリーの状況

 県内視聴覚ライブラリーの数は26で、その内訳は、学校関

係が5、社会教育関係5、学社共同16である。そのうち公立

化されているライブラリーは6で、他は任意設置となっている。

   地域視聴覚ライブラリーの概況(昭46.10.1現在)

ライブラリーの数 職員 予算(千円) フィルム本数 映写機
公立 自立 公費 公費外 16ミリ 8ミリ 16ミリ 8ミリ
6 20 7 37 13,787 6,704 20,491 4,710 2,648 80 50

 教育の現代化が進むにつれて視聴覚ライブラリーの果たす

役割はいよいよ重要になってくる。そのためには、視聴覚教

育に関する施設設備を整え、指導者等を確保し、サービスセ

ンターとしての機能をそなえた地域視聴覚ライブラリーの公

立化が望まれる。



第6節芸術文化

 1.概 況

 本年度の芸術文化の努力目標は、指導者の養成、および文

化の普及をあげた。

 指導者の養成については、美術・音楽等の研修会を実施す

る反面、文化団体の組織化に伴うリーダーの把握につとめた。

一方文化の普及においては、東北ブロック文化振興会議を開

催し、関係者に対する関心を高めることができた。

 また、文化活動面では、FMC混声合唱団が、二年連続全

日本合唱コンクールに優秀な成績をおさめ、地方巡回絵画展

或は合唱公演も例年になく盛会であった。

 本年度特筆されるものについてあげると、第一に県下の文

化団体の組織化がすすみ、6月19日には県文化団体連合会が

結成されたことである。第二に文化センターの活動が一応軌

道にのり、県民の文化施設として今後明るい見とおしとなっ


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