教育年報1971年(S46)-184/255page

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種別 名称 補助事業者 事業内容 総額 国庫補助 県費補助 地元負担
        千円 千円 千円 千円
歓喜寺美術品 歓喜寺 修理(表装) 980   490 490
中村城跡 相馬市 石垣修理 407   203 204
八槻都々古別神社のおみ田植 奉仕会 後継者養成 200   100 100
後宝殿熊野神社の田楽 保存会 記録保存 400 200 66 134
石井の七福神と田植踊 研究会 200   100 100


(3) 特別天然記念物「尾瀬」保存管理事業

  特別天然記念物尾瀬は、探勝者の激増に伴う過剰な利用

 によって、湿原植生等が急速に荒廃する状況にあるため、

 昭和41年度より郡馬県とともに次のような保護管理事業を

 実施した。

 1) 期間 5月15日〜10月15日

 2) 内容・播種および移植による湿原植物の増殖。

    ・湿原植物を保護するための木棚および注意札等の設置。

    ・帰化植物の除去および入山者の啓蒙指導。

    ・湿原植生の保護増殖に関する調査研究。

 3) 保護指導委員

   〔植物担当〕吉岡邦二 樫村利道 樋口利雄 馬場篤 橘アサ子

   〔動物担当〕蜂谷剛

 4) 保護管理員

   〔尾瀬原担当〕橘京一  

   〔尾瀬沼担当〕星武則


(4) 文化財管理指導

 1) 国指定文化財

  ア、対 象

   名勝会津松平氏庭園防災施設(会津若松市)

   重要文化財弘安寺弁天堂防災施設(新鶴村)

   同熊野神社長床保存修理事業の経理および管理指導

  イ、指 導

   文化庁会計課  渡辺章文管財係長     同 美術工芸課  鈴木二郎事務官

 2) 県文化財専門委員ならびに担当職員による文化財管理

  状況調査を実施し、防火・防犯ならびに保存方法の改善

  について指導を行なった。


(5) 文化財防火デー行事

  毎年1月26日を文化財防火デーと定め、全国的に文化財

 防火動運が展開されたが、県内では次の市町村で

 防火訓練消防施設の点検、査察等が実施された。

  福島市 本宮町 白沢村 郡山市 田島町 下郷町 只見町 会津坂下町

会津高田町 新鶴村 白河市 船引町 浪江町 原町市 小高町

会津若松市 北会津村 磐梯町 猪苗代町


 4.文化財の調査

 (1) 指定候補文化財調査

   県指定候補文化財について、文化財専門委員等が次の

  とおり調査を行なった。

   恵日寺菩薩面ほか     角田林兵衛

   八葉寺木製五輪塔     岩崎敏夫

   木造薬師如来像(鮫川村)  菊地貴晴

   田代駒焼(相馬市)     岩崎敏夫

   鬼穴古墳ほか       伊東信雄

   佐藤家住宅(国見町)    草野和夫

   照国寺聖観音像      菊地貴晴

   石井の七福神と田植踊ほか 本田安次

   西原廃寺跡        三輪嘉六

   いわき地方民家      草野和夫


(2) 文化財基礎調査

 1) 調査目的

   本県は板碑を中心として石造文化財に特色をもってい

  るが、近年亡失する例が多いので、 悉皆調査を実施し

  て台帳を整え、保存対策の資料とした。

 2) 調査対象

   板碑・石塔婆・層塔・笠塔婆・石瞳・宝筐印塔・無縫

   塔・磨崖仏・石灯籠・その他

 3) 時 代

   中世のものを中心に一部江戸時代初期も加える。

 4) 調査方法

    第1次調査・市町村教育委員会の協力を得て、目録を作成した。90市町村

    第2次調査・目録から選定し、調査員に依頼してカードを作成した。調査員84名。

    第3次調査・主要地域を県文化財専門委員田中正氏に調査を依頼し、解説を執筆した。

 5) 調査期間

   昭和46年5月1日〜47年3月15日


(3) 民俗資料緊急調査

 1) 調査目的

   開発および生活の近代化によって、伝統的な生活様式

  や風俗習慣が急変し、有形無形の民俗資料が急速に失な

  われているので、全県の実態を調査し、保護対策の基礎

  資料として調査票を作成した。

 2) 調査期間

   昭和46年5月1日〜47年2月28日

 3) 調査地域

   県内240か所

 4) 協力機関

   福島県民俗学会(代表者 岩崎敏夫)

 5) 調査員

   秋山政一 和田文夫 遠藤輝之助 渡部経ほか106人

 6) 調査事項

   調査地概要、衣、食、住、生産、社会生活、信仰、人の一生、年中行事、その他

 7) 備 考

   昭和47年度事業として補促調査と分布図の作成を行ない、報告書として刊行する。


(4) 東北縦貫自動車道埋蔵文化財発掘調査

  東北縦貫自動車道の建設によって破壊・消滅する埋蔵文

 化財の発堀調査を、日本道路公団の委託によって次のとおり実施した。

市町村名 遺跡名 調査期間 発堀担当者
本宮町 古屋敷 5日 西徹雄
全重谷地 7日 成田克俊

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