教育年報1971年(S46)-185/255page

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市町村名 遺  跡  名 調査期間 発堀担当者
大玉村 堂林・不動滝 4日 小滝利意
天神堂・筋向・高野町 12
二本松市 田地岡 30 梅宮茂
 〃 上原AB 18 目黒吉明
桑折町 古矢館(内城) 11 永山倉造
国見町 厚樫山 5 田中正能
泉崎村 観音山北横穴群 5 成田克俊
郡山市 出碧山B 10
勝利が岡 5
二本松市 上原BC 7 永山倉造


(5) 全国遺跡分布調査

 1) 目 的

   各種の開発事業によって遺跡の破壊が増大する実状に

  かんがみ、より精度な遺跡の分布状況を把握するため、

  開発進行地域の所在分布調査を実施した。

 2) 期間 5月〜12月

 3) 調査員 県考古学会員・考古学専攻者48人

 4) 調査地域 急激に開発の進んでいる地域7市28町16村

 5) 遺跡数 4,272か所

 6) その他 福島県遺跡地名表(1971版)発行


(6) 建造物(明治建築)調査

 県内に遺存する明治洋風建築の保存に資するため、次のとおり調査を実施した。

 1) 調査月日 7月12日〜17日

 2) 調査者  文化庁主任文化財調査官 橋本文雄

          県文化財専門委員    草野和夫

 3) 調査対象 藪内時計店、日本銀行福島支店、日本勧業

        銀行福島支店、  (福島市)

        旧伊達郡役所  (桑折町)

        旧二本柳宿  (安達町)

        金透小学校記念館、

        安積高校本館、開成館   (郡山市)

        天鏡閣  (猪苗代町)

        旧南会津郡役所  (田島町)

        大内宿  (下郷町)


 5.文化財の普及・公開

(1) 第13回北海道・東北ブロック民俗芸能大会

  北海道・東北地方のすぐれた民俗芸能を広く公開し、一般の

理解と認識を深めるとともに、関係者による研究協議を行なった。

 1) 期日  9月12日

 2) 場所 青森市民会館

 3) 公開演目  二本松の祭囃子   福島県

           アイヌ民俗芸能    北海道

           岳神楽         岩手県

           前田獅子踊      秋田県

           堀内田植踊      山形県

           南部切田神楽     青森県

           入谷の打ち囃子    宮城県

(2) 第20回県民俗芸能大会

  県教育委員会、富岡町、同教育委員会、福島民友新聞社

 の共催により、主として相双地方に伝承されている民俗芸

 能を一般に公開し、あわせて出演芸能の記録作成を行なっ

 た。

 1) 期日  11月20日

 2) 場所  県立富岡高等学校体育館

 3) 公開演目 猪苗代の祭ばやし 猪苗代町

          鶴谷の神楽     原町市

          川内の三匹獅子   川内村

          じゃんがら念仏踊  いわき市

          室原の田植踊    浪江町

          前田の宝財踊    双葉町

          熊川の獅子舞    大熊町

 4) 入場者  1,400人


(3) 文化財指導者講習会

  文化財に関する知識の普及と愛護精神の高揚をはかるた

 め、市町村の参集をもとめて、文化財保護の当面する諸問

 題について研究協議をするとともに専門的知識の向上をは

 かった。

 1) 期日  1月27日

 2) 会場 県文化センター小ホール

 3) 参加者 市町村教育委員会担当職員・公民館職員・

市町村文化財調査委員またはこれに準ずる者・小・中・高校職員・

文化財保護団体関係者

 4) 講義および講師

  ア、講演

   名勝・天然記念物とその保護について

     文化庁主任調査官   吉川需氏

  イ、講義

   ア) 平安・鎌倉時代の彫刻について

     県文化財専門委員・福島大学教授 菊地貴晴氏

   イ) 開発と自然保護について

     県文化財専門委員・福島大学教授 蜂谷剛氏

   ウ) 福島県の遺跡について

    県文化財専門委員・東北大学名誉教授

    専              伊東信雄氏

 5) 研究協議

  ア、研究主題

   「開発の進展にともなう文化財の保護はどうあったらよいか」

  イ、分科会  史跡・埋蔵文化財部会  2部会

          名勝・天然記念物部会  1部会

  ウ、助言者  講師および県教育庁職員


(4) 文化財愛護地域活動

  文化財愛護地域活動を全国的に普及するため、文化庁に

 おいて、全国に文化財愛護モデル市町村を指定したが、本

 県では「須賀川市」 「会津若松市」 「郡山市」が指定をう

け、それぞれ地域に即応した活動を実施した。

 (須賀川市の活動内容)

 1) 文化指愛護協力員による文化財の巡視

 2) 文化財愛護団体の指導者育成

 3) 「文化財は日本人の心である」の標語板設置

 4) 文化財学習資料の作成・配布

 5) 郷土芸能保存会の組織化と後継者の育成


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