教育年報1972年(S47)-128/285page
深化。」
高田町立第一中学校 校長 元木慶次郎
○ 「実践化を図る道徳指導の研究」
いわき市立小名浜第二中学校 校長 志賀伝一
2.生 徒 指 導
〔義務教育課〕
生徒指導は、学習指導とならぶ重要な教育の機能であるこ
とを理解し、豊かな人間性の育成をめざし、ひとりひとりの
児童・生徒に対し、個性の伸長を図るための具体的な指導措
置をとるよう指導した。
○生徒指導についての共通理解を深める。
○生徒指導計画を、実践しやすいように改善する。
○生徒理解をいっそう深める。
○教育相談を計画的にすすめる。
○学業指導の充実を図る。
○進路指導の充実を図る。
以上の重点事項を促進するため、次の事業を実施し、その
効果を高めるよう努力した。
(1)生徒指導委員の設置
各教育事務所の生徒に関する指導活動を援助し、管内小・
中学校における生徒指導の改善・充実を図るため、生徒指導
委員17名を委嘱した。
管内 地区 勤務校 職名 氏 名 県北 信夫 西信中 教諭 黒須四郎 伊達 保原中 〃 佐藤政昭 安達 小浜中 〃 小野進 県中 郡山 郡山四中 〃 中目公男 岩瀬 長沼中 教頭 小林豊司 石川 石川中 教諭 佐藤正 田村 三春小 教頭 飛田昭栄 県南 西白河 五箇小 教頭 野口五郎 東白川 棚倉中 教諭 赤坂重雄 会津 北会津 若松三中 〃 長谷川修二 耶麻 会北中 〃 羽曾部実 両沼 坂下二中 〃 田部良宣 南会津 由島中 〃 木下宇平 相双 相馬 中村一中 〃 今野武 双葉 富岡一中 〃 山田広 いわき 平一中 〃 鈴木知 小名浜一中 〃 村田和夫
(2)文部省指定生徒指導研究推進校の研究と実践
文部省指定による生徒指導研究推進校は、それぞれ意欲的
な研究にとりくみ、すぐれた実績を収めた。
1)石川町立石川中学校
○指定 昭和46年度から(県指定を兼ねる。)
○研究主題 自己理解を深め、自律的な生活態度をめざ
す生徒指導
―学級の指導を基盤として―
2) 保原町立保原中学校
○指定 昭和47年度から
○研究主題 ひとりひとりの自主性を育てる生徒指導
(3)県指定生徒指導研究学校の研究と実践
生徒指導充実強化のため、次の中学校を指定し、研究成果
を他校に拡大することによって、多大の成果を収めた。
1) 石川町立石川中学校
○指定 昭和46年度から(文部省指定を兼ねる。)
○研究主題 自己理解を深め、自律的な生活態度をめざ
す生徒指導
2) 福島市立西信中学校
○指定 昭和47年度から
研究主題 意欲を育てる学業指導
(4)生徒指導委員連絡協議会の開催
当面する生徒指導上の諸問題について研究協議を行なうと
ともに、生徒指導委員の研修を深め、共通理解にたった県内
の生徒指導をすすめるため開催した。
1)期 日 昭和47年8月22日〜23日
2)会 場 あづま荘
3)対 象 生徒指導委員17名
〔高等学校教育課〕
生徒指導は、学習指導とならぶ重要な教育機能であること
を理解し、生徒の社会的自己実現を図ることを援助するため、
ひとりひとりの個性に即して具体的な指導をするように指導
した。
特に次の事項を重点とした。
○生徒指導の意義や性格をとらえるための共通理解。
○生徒指導の本質に添った運営組織機構のくふう。
○生徒指導の全体計画や部門別計画の整備。
○集団指導の充実。
○個別指導の徹底。
なお、生徒の政治的活動については、43教高昭和43年12月
13日付教育長通達、44教高第180号昭和44年12月1日付教育
長通達による厳正な指導の充実を期した。
(1)生徒指導主事活動
県内6地区に各1名設置された生徒指導主事によって、
高等学校における生徒指導の充実と適正化を推進した。
生徒指導主事の服務については、福島県教育委員会訓令第6号
によって定められているが、その具体的活動のおもなも
のは次のとおりである。
1) 地区内高等学校の訪問指導(計画、随時)
2) 生徒指導研究学校の指導
3) 地区内高等学校生活指導協議会に対する援助
4) 関係機関・団体との連携
5) 生徒指導関係資料の提供
6) 生徒指導主事の相互連携
その他、生徒指導主事が参加するものとしては、「高校生
のつどい」、PTA保護委員会、生徒指導講座、生徒指導担当
者研究協議会、新採用教員研修会、小・中学校からの要請に
よる研修会などがある。