教育年報1972年(S47)-203/285page
市町村名 主要な文化財 調査委員 〃 岡崎賢樹宅 〃 塙町 白石義光宅 〃 〃 金沢正三宅 〃 矢祭町 藤田滋信宅 〃 西郷村 相川覚宅 〃 〃 海老名藤太宅 〃 〃 高久喜一宅 〃 泉崎村 石塚多治左エ門宅 〃 金山町 大悲堂聖観音 菊地貴晴
(2)集落町並調査
1)目 的
古様を示す建築が群となって存在し、集落、町並を形
成している地域について、その保護施策を講ずるための
資料を収集整備することを目的とする。
2)第1次予備調査
全市町村に依頼し、該当の有無を調査、14個所の報告
あり。
3)第2次予備調査
文部技官土田靖と文化課で下記4宿について、実地調
査を実施。
ア、二本柳宿(安達町)
奥州街道合の宿
イ、滝原宿(岩瀬村)
岩代〜会津舟津、追分峠に近い宿
ウ、三代宿(郡山市・湖南)
白河街道の主要宿
工、大内宿(下郷町)
会津西街道の宿
(1)文化財基礎調査
1) 目 的
本県の工芸品のうち金工品について、その実体はまだ
不明な部分が多かったので、悉皆調査を実施して台帳を
整え、保存対策の資料の一つとする。
2) 対 象
鰐口・銅鐘・燈篭・磬・雲板・御正体等
3) 時 代
銘文のあるものにはすべて、下限は江戸時代まで。
4) 調査方法
第1次調査 昭和47年4月〜6月 1,600件
90全市町村
第2次調査 昭和47年9月〜10月 110件
第3次調査 昭和48年1月 20件
(3)民俗資料緊急調査
1) 目 的
開発および生活の近代化によって伝統的な生活様式や
風俗習慣が急変し、有形無形の民俗資料が急速に失われ
ているので、全県の実態を調査し保護対策の基礎資料を
作成する。
2) 調査地域
第2年度、101カ所を追加調査
3) 調査員
秋山政一・和田文夫・遠藤輝之助・渡部■ほか68名又
4) 協力機関
福島県民俗学会 (代表者 岩崎敏夫)
5) 調査事項
調査地概要・衣・食・住・生産・社会生活・信仰人の
一生・年中行事・その他。
6) 調査の整理
マッピング図稿整理 三瓶源作
解説文 岩崎敏夫
(4)民俗音楽調査
1) 目 的
伝統音楽は、民俗資料・音楽史資料として重要である
が、最近の激しい社会情勢の変容によって衰滅の危機に
あるので、記録保存をはかり、現代音楽へ活用をはかる。
2) 調査対象
未調査地域38市町村
3) 調査事項
所在調査、録音採取(200曲)、うち100曲採譜
4) 調査機関
福島県合唱連盟に依託
(5)歴史民俗資料調査
1) 目 的
全国各地に所在する考古・歴史・民俗の資料を調査し、
その保存活用の資料とするとともに、国立歴史民俗博物
館(文化庁委託調査)〈仮称〉の基礎資料とする。
2) 調査対象
文化庁が選択した歴史資料100点、考古資料20点、民
俗資料370点 計490点
3) 調査員
岩崎敏夫、田中正能ほか7名
4)調査期間
昭和47年10月〜昭和48年1月
(6)史跡指定調査
1) 目 的
歴史上重要な遺跡の、史跡指定を積極的に推進するた
めの調査を行なう。
2) 調査対象
関和久遺跡 (泉崎村)
3) 調査指導
伊東信雄、岡田茂弘
4) 調査員
梅宮茂、田中正能、多賀城跡調査研究所員
5) 調査期間
昭和47年6月9日 現地打合せ会
7月〜10月 航空写真図化
10月30日〜11月15日 予備調査
6) 調査結果
礎石4、根石29カ所(建物3棟分)発見。来年度発掘
調査を行なう。
(7)東北縦貫自動車道遺跡発掘調査