教育年報1973年(S48)-021/273page
(エ)長期欠席者の前年度の状況と48年4月1日以降9月
30日までの措置状況
この調査の長期欠席者総数170名の前年度における状
況と48年4月1日以降9月30日までの措置状況は図一3
に示すとおりである。
図一3 長期欠席者の前年度と昭和48年4月1日以降の状況
イ、第二次調査
この調査は、第一次調査の対象児童生徒の5分の1を抽
出し、当該学校の調査担当者が当該児童生徒および保護者
と面接して児童生徒の心身の状況、措置状況等を調査した
ものである。
この調査の対象となった長期欠席児童生徒の入学以
来調査時点に至るまでの欠席率は、小学校で平均45.4
%、中学校39.0%、盲・ろう・養護学校73.0%となっ
ているが、ろう学校ではそのほとんどの児童生徒が原
級留置として措置されている現状である。
(ア) 入学以来の欠席率
図一4
(イ)現在の日常生活の状況
調査日現在における長期欠席児童生徒の日常生活の
状態を「食事」 「用便」 「着脱」 「移動」 「言語」
「集団参加」の以上6項目について調査したが、その
結果はつぎの示すとおりである。
小・中学校においては大部分の児童・生徒が日常生
活の行動については正常でありとくに問題はないよう
であるが、一部のものについては障害があり手助けが
必要であり、これらの者は欠席率も高くなっている。
特殊教育諸学校においては、心身障害児であるため約
40%〜60%の児童生徒は日常生活の行動に手助けを必
要としている。