教育年報1973年(S48)-038/273page
3.昭和48年度市町村教育委員会
育成指導の概要
県教育委員会は、市町村教育委員会の事務局職員、教育委
員および教育長の研修会等を開催し、必要な助言指導を行う
とともに、昭和49年度予算編成に対する要望事項、昭和48年
度教育費の実態に関する資料を配布し、市町村教育委員会の
育成強化につとめた。
(1)昭和48年度市町村教育委員会事務局職員研修会
1) 趣 旨
社会情勢の変化と教育行政の近代化にともない、教育行政
事務はますます複雑多岐となり、関係職員のすぐれた事務能
力と、公務員としての正しい姿勢が求められる現状にかんが
み、市町村教育委員会関係職員の資質と事務処理能力をたか
めることを目的とする。
2) 主 催
福島県教育委員会
福島県市町村教育委員会連絡協議会
開催地(柳津町、富岡町、塙町、福島市(飯坂))
教育委員会
3)期日および会場
・会 津 7月26日(木)〜27日(金)(柳津町体育館)
・浜 8月1日(水)〜2日(木)(富岡町)
・県中・県南 8月6日(月)〜、7日(火)(塙町)
・県 北 8月22日(水)〜23日(木)(飯坂婦人会館)
4) 講師・助言者
県教育庁参事兼総務課長 平山正秋
〃 主幹 塙保貞
〃 主任管理主事兼行政係長 六角宏
〃 指導主事 北沼完
各会場ブロック教育事務所長・次長・管理課長・管理
主事
5)研修内容
第1日
全体会
○ 講 話
・ 当面する地方教育行政上の諸問題
・ 地教行法上における市町村教育委員会の問題点
・ 市町村教育委員会の予算編成ならびに栄典事務に
ついて
分科会
○ Aコース 実践発表(事務局職員経験年数6年未満
の者)
・ 研究協議題「事務処理上の問題点と改善の方策に
ついて」
○ Bコース 研究発表(事務局職員経験年数6年以上
の者)
・ 研究協議題「市町村教育行政実務提要」の研究に
ついて」
第2日
分科会 研究協議・指導
全体会 分科会の報告と指導
6)参加人員
Aコース 104名
計172名
Bコース 68名
(2)第11回福島県市町村教育委員会いわき大会
1) 目 的
市町村教育委員会委員を対象として研修会を実施し、
市町村教育行政上の基本的問題ならびに委員の職務につ
いて研修を深めることを目的とする。
2) 主 催
福島県教育委員会
福島県市町村教育委員会連絡協議会
いわき市教育委員会
3) 期 日
昭和49年10月16日(火)11:30〜
4)会 場
いわき市平市民会館
5)講師および演題
演題「宝石あれこれ」
東北大学教授理学博士 砂川一郎
6)議 題
ア、標準法改正に当っては、過疎地域に対して下記の特
別措置を講ぜられるよう国に要望されたい。
(ア)校長及び教諭等の算定基準を引きあげること。
(イ) 3箇学年複式の解消を図ること。
(ウ)4学級以下の中学校の教員定数を引きあげること。
(工)事務職員・養護教員の定数算定基準を引きあげること。
イ、教員の専門性確立のため、次の事項についてその実
現を図られたい。
(ア)複数制の教頭の設置を拡大すること。
(イ)教務主任・学年主任・教科主任等中間管理層の格
付けを明確化し、その優遇策を検討するこ。
ウ、幼児教育振興のため、義務教育諸学校国庫負担法を
幼稚園にも適用するよう国に要望されたい。
エ、社会教育・社会体育・学校給食等の施設設備の整備
に対し、その補助対象面積建築単価、補助単価、補助
率等をさらに増加するよう要望されたい。
オ、地方教育行政の確立のため、市町村教育委員会の組
織の充実を図るよう、関係当局に強力に要望されたい。
7)参加人数 560名
(3)昭和48年度福島県市町村教育委員会教育長研修会
1) 目 的
市町村教育委員会の当面する教育行政施策の基本問題
について共通理解を深め、最近の文教施策の動向に適応
する教育行政の適正な運営に資し、その充実を図る。
2)主 催
福島県教育委員会
福島県市町村教育委員会連絡協議会
3)期 日
昭和48年11月28日(水)〜29日(木)
4)会 場
福島市飯坂町(あづま荘)
5) 講 師
福島県教育庁義務教育課長 古関富勇