教育年報1973年(S48)-088/273page
(7)異動数
昭和48年度末小・中・養護学校職員の異動件数は3,181
件で、前年度より96件の減であった。退職者数は校長85名、
教員172名であった。
なお、その異動状況は下表のとおりである。
昭和48年度末公立小中養護学校教職員異動状況調
学校種別\異動種別\職種別 1.退職 2.採用 3.転任 総計 校長 教員 校長、教員計 事務職員等 計 校長 教員 校長、教員計 事務職員等 計 校長 教員 校長、教員計 事務職員等 計 小学校 55 120 175 0 175 69 156 225 25 250 109 1,400 1,509 31 1,540 1,965 中学校 30 48 78 5 83 31 94 125 8 133 47 908 955 18 973 1,189 養護学校 0 0 4 0 4 1 0 1 0 1 1 21 22 0 22 27 合計 (17) (-24) (-7) (-5) (-12) (16) (130) (146) (5) (151) (-2) (-212) (-214) (-21) (-235) (-96) 85 172 257 5 262 101 250 351 33 384 157 2,329 2,486 49 2,535 3,181
2.県立学校の人事・任用
(1)昭和48年度末県立学校教職員人事に関する方針
教育に対する県民の期待と要望にこたえ、学校教育の刷
新、充実をはかり、本県教育水準の向上を期するためには、
教職員組織の充実強化が行われなければならない。
本委員会は、下記方針に基き、年度末教職員人事異動を
行うが、これが実施にあたっては、広く県民各位の理解と
特に教育関係者の積極的な協力とを切望してやまない。
記
1.基本方針
1 全県的視野に立ち、適材を適所に配置し、教育効果め
向上をはかる。
2 教育の機会均等の理念に立脚して、各学校の教職員組
織の充実と均衡化をはかる。
3 厳正公平な人事を行い、教職員の士気の高揚をはかる。
2.重 点
1 教育の刷新充実をはかるため、有能適格な教職員の確
保につとめ、新進有為な人材登用をはかる。
2 教職員組織の充実と均衡化をはかるため、教育課程に
即応した教職員の適正配置ならびに同一校永年勤続者の
交流を行う。
3 定時制(夜間)、通信制、分校、特殊教育諸学校なら
びにへき地における教職員組織の充実をはかる。
4 職業に関する学科を中心とする高等学校の再編成なら
びに特殊教育諸学校の拡充整備にともなう教職員の配置
については特に考慮する。
5 学校管理の適正化をさらに推進するため、管理職の選
考および配置の適正を期する。
3.実施方針
1 採 用
(1)教員については、資格、人物、健康等に基づいて選
考し、その配置の適正を期する。
(2)その他の職員については、教員に準じて行う。
2 交 流
(1)免許状・性別・年齢構成等の均衡化をはかるため、
つとめて広域にわたって交流を行う。
(2)都市部と農村部およびへき地との交流を促進する。
(3)高等学校の学科の設置廃止にともなう配置転換、学
校種別(高等学校・特殊教育諸学校)間および課程
(全日制・定時制・通信制)間の適正な交流を行う。
(4)同一校永年勤続者および採用後ひきつづき同一校に
相当年数勤務している者の適正な交流を行う。
3 交 流 昇 任
(1)校長については、その職責の重要性にかんがみ、資
格・人物・健康・勤務実績・指導力等のすぐれた者の
うちから厳選する。
(2)副校長・教頭・定時制主事・通信制主事については、
校長に準じて厳選する。
(3)上記以外の職についても、資格・人物・健康・勤務
成績等を考慮して行う。
4 降任および退職
勤務成績・年齢・勤続年数を考慮して行う。
4.この方針の運用
この方針は、昭和49年度における年間人事についても準
用する。
なお、県立学校教職員人事に関する方針に基き、具体的
な交流基準について教職員に周知させることは必要である
との観点から、昭和48年度末県立学校教職員交流基準と作
成の上公表した。
昭和48年度末県立学校教職員交流基準
1 一般基準
教職員が専門職として、幅広い学校経験を有することは
極めて重要であるとの観点に立ち
(1)全日制と定時制・通信制との交流
(2)高等学校と特殊教育諸学校との交流
をいっそう促進する。
2 勤務年数による基準
各学校の教職員組織の充実と均衡化と促進するため
(1)同一校に10年以上勤務した者
(2)採用後ひきつづき同一校に3年以上勤務した者
は交流の対象とする。
なお(1)、(2)における勤続年数の算定基準は次のとおり
とする。