教育年報1973年(S48)-092/273page
学校・学部名 事項 開校年月日 郡山ろう学校高等部 新設 昭和49年4月1日
第4節訴訟事件
昭和49年3月31日現在、当教育委員会関係の争訟事件は訴
訟事件として裁判所に係属中のもの6件、県人事委員会に不
利益処分審査請求事件として係属中のもの6件計12件である。
(なお、訴訟事件中、時間外勤務手当請求訴訟は実事件数と
しては17件である。)
昭和48年度において終結した事件は不利益処分審査請求事
件の6件であり、いずれも審査請求の取り下げによるもので
ある。又、新事件は2件あり内訳は訴訟事件・不利益処分審
査請求事件各々1件である。
現在係争中の訴訟事件、不利益処分審査請求事件の概要お
よび進行状況等は下記のとおりである。
1.訴訟事件の概要および進行状況等
番号 事件名 事件の概要 進行・状況等 1 懲戒処分取消請求事 件(福島地裁昭和34 年行第2号) 昭和33年9月15日、同10月28日、同11月26日教職員に対する勤 務評定実施に反対するため県下において多数の教職員が上司の許 可なく職場を放棄し、そのため多数の学校において正常な運営が 阻害され非常な混乱が生じた。当教育委員会としては、このよう な行為は地方公務員法に違反するものとして、当時の県教員組合 執行委員に対し懲戒処分を行ったが、加藤林外27名はこれを不 服として、昭和34年1月20日福島地方裁判所に訴の提起をなした ものであるが、昭和47年9月19日白岩正吉を除いて訴の取下げが なされた。 取下げに伴い双方の求釈明及び釈明が数回行われた。 今後、原告側代理人より準備書面の提出ある予定。 2 懲戒処分取消請求事 件(福島地裁昭和36 年行第9号) 昭和34年7月29日県立会津工業高等学校において県教育委員会 主催の中学校の技術家庭研究協議会が開催された際、当時県教組 両沼支部書記長白岩正吉外約30名が会場に侵入し防害した。…(イ)
昭和34年8月13日から16日までの3日間、上記白岩正吉が8月 14日から16日まで開催された県教育委員会主催の昭和34年度小学 校教育課程研究協議会について話し合いを求め、そのまま数度に わたる退去要請にかかわらず、県教委両沼出張所会議室にすわり こみ、同出張所の正常な運営を阻害した。…(ロ)
昭和34年10月6日から1に同じ 3 時間外勤務手当等請 求事件(福島地裁昭 和43年行ウ第3号〜 第22号うち第5号、 第16号を除く) 過去2年間における職員会議、修学旅行、クラブ活動の指導、 臨海学校等について、正規の勤務時間を越えて勤務したと主張し て福島市公立学校教員阿部寛志外28名が福島市外17市町村を相手 としてその時間数に応じた時間外勤務手当の支払を求めて昭和43 年5月16日及ぴ17日の両日に福島地方裁判所に訴を提起したもの である。 ※請求金額計270,043円 1.県教育委員会は直接の当事者ではないが、実際上 は県教育庁職員が各市町村の事務職員に併任され、 訴訟事務を行っている関係から、県教育委員会が 当事者的役割りを果たしている。
2.昭和47年6月に裁判長より和解の勧告があり、以 後数回に渡って双方間に話合いがもたれている。