教育年報1973年(S48)-133/273page
昭和48年度〜昭和49年度の2か年間とする。
(3)指定校 研究主題研究内容
○ 指定校 福島県立小名浜水産高等学校
○ 主 題 無線通信料における教育課程の編成と学習
指導法について
○ 内 容 水産業の近代化に即応する水産教育特に無
線通信科の教育推進のため、全国水産高等学
校並びに当該校の実態、生徒の実態等の調査
研究に基づき教育課程の編成はどうあるべき
か、また、総合実習を中心とする学習指導法
をどのように改善したらよいかを研究実践する。
3.第13回東北地区高等学校
農業教育研究大会
(1)趣 旨
東北六県の高等学校における農業教育が当面する教育上
の重要問題について、研究協議を行い農業教育の改善に資
する。
(2)主 催
福島県教育委員会・東北地区高等学校農業教育研究会連
絡協議会
(3)期 日
昭和48年8月20日(月)〜8月22日(水)
(4)会場および参加人員
福島市市民福祉会館・あづま荘 約250名
(5)日程・内容
第1日
大会運営委員会並びに理事会
第2日
開会式 教育長あいさつ 知事(副知事)祝辞
講 演 「農業教育の課題と教育の現代化」
文部省教科調査官 松下魏三氏
研究協議
第1分科会 最近の農業事情にかんがみ今後の農業
教育をいかに進めていったらよいか。
第2分科会 栽培または飼育科目における科目内と
総合実習の実験実習をどのように位置づ
け指導しているか、その実践例について
第3分科会 農業経営と農家経営をどのように指導
したらよいか。。
第4分科会 学校農業クラブ指導において各教科以
外の教育活動との関連をどのように検討
してきたか。
第5分科会 関連学科における総合実習の指導効果
をあげるための組織編成はどうあるべきか。
第6分科会 校務分掌における実習助手の業務の限
界とその望ましいあり方について。
第3日
パネルディスカッション
討議題 「高等学校における今後の農業教育に何を
期待するか。」
講評 文部省教科調査官 松下魏三氏
閉会式 主催者並びに次回開催県(山形)代表あいさつ。
第11節 定時制・通信制教育
後期中等教育の機会を広く勤労青少年に与えるための定時
制・通信制教育は、近年そのあり方について検討・改善を加
える必要が叫ばれている。
すなわち、全日制高校への進学率は毎年上昇している反面、
定時制への進学は減少の一途をたどっており、さらに都市部
の夜間高校に集中する傾向が顕著である。また、通信教育は、
独特の教育形態をもっているため情報化時代に適合する教育
として、単に高等学校教育の領域からだけでなく生涯教育の
観点からも見直されている。
このような実態をふまえ、ここに学ぶ必要のある勤労青少
年や成人のために定通教育を相当する教員が、教育内容や教
育方法を研究しその資質を向上するため、次の事業を行った。
1.昭和48年度高等学校定時制・通信制
教育研修会
(1)目 的
定時制・通信制教育の諸問題について研究協議を行い、
担当教員の資質の向上をめざして授業の充実を図る。
(2)期 日
昭和47年5月16日(水)〜5月18日(金)
(3)会 場
あづま荘
(4)講師・講演題
「私のみた現代の社会」
福島県文化センター所長 平井博
「日本の前途」
福島民報社論説副委員長 遊佐多計雄
(5)部会・研究内容
第1部会 「学 習 指 導」
定通それぞれの課題において、生徒の学力や能力が多様
化し学習指導にはいろいろな問題点がある。これを特に個
別指導の観点からとらえ、ひとりひとりの生徒に即応する
ものとするにはどうしたらよいかを実践例を通じて研究協
議した。
第2部会 「生徒指導」
定通の生徒はそのほとんどが職についている、このよう
な実態から生徒指導においても、全日制とは異なる視点か
ら正しい男女交際や交通安全指導が必要となる。また、そ
れぞれの生徒に適応する指導をするための校内体制はどう
したらよいかを研究協議した。
第3部会 「進 路 指 導」
各校とも中卒者の就学奨励について大いに努力をしてい
るが、この現状と問題点を明らかにし具体的な対策をどう
したらよいか、また、脱落を防止する対策はどうしたらよ
いかを研究協議をした。