教育年報1973年(S48)-164/273page
第2節 青少年教育
1.概 要
生がい教育の構想に立って、家庭教育、学校教育との連携
・役割分担を具体化しながら、家庭や学校では本来的期待し
にくい教育活動を推進して、青少年教育の振興充実につとめ
た。
少年教育施設として既に開設している「福島県少年自然の
家」の本年度整備計画として野外活動センター・プールを設
置し施設の充実をはかった。
少年団体の育成については、少年団体育成組織の拡充なら
びに、ジュニアリーダー、成人リーダー等の養成につとめた。
今後は関連行政機関との連携のもとに、少年の望ましい成
長を疎外する諸要因を除去し、自然への接触、興味関心の持
続的追求、文化的活動への参加を促し、少年団体活動の推進
充実や社会的環境の整備につとめたい。
青年教育については社会における青年の健全な活動の推進、
充実を図り、主体性を育て適応力を養い、地域社会や産業、
文化に貢献する市民性のかん養につとめ、さらに指導者の養
成と自主的活動の条件整備を図った。
青年学級、教室についてはその実状と青年の実態をは握す
るとともに研究青年学級、都市勤労青年教育振興協議会等の
設置により、その成果の波及につとめた。
青年団体の育成については各種事業を通じて、有志指導者
の発掘・養成につとめその育成を図った。
2.少年生活指導者研究協議会
(1)趣旨
子ども会育成会役員ならびに少年団体育成関係者の参集
を得て、育成指導理念の共通理解を図り、育成事業の推進
等について研究協議しその振興充実を図る。
(2)期日、会場、参加者数
対象地区 期 日 会 場 参加者数 相双 昭和48年7月20日 原町市教育委員会 75名 会津 昭和48年7月27日 会津若松市公民館 83名
(3)講師助言者
1) 講 師 福島県立原町高等学校長 赤津千町
福島女子短期大学 田中平作
2) 助言者 福島県教育庁社会教育課員
相双・会津両教育事務所員
青少年教育指導員
原町市・会津若松市教育委員会事務局職員
(4)参加対象
1) 青少年団体育成指導者、PTA関係者、児童福祉関係
者、青少年育成県民運動関係者
2) 市町村青少年教育行政担当者
(5)内 容
1) 主題「子ども会ならびに子ども会育成会の本質的な
運営活動について」
2) 講演 「子どもの心理と子ども会について」
3) 研究協議
第1部会 「子ども会の健全育成会のあり方について」
第2部会 「少年の健全育成をはかるための取り
くみについて」
3.少年団体指導者研修会
(1)趣 旨
子ども会等少年団体の指導者に、その運営や指導内容に
ついての知識・技術を研修させて資質を高め、少年団体活
動の振興を図る。
(2)期日、会場、参加者
1)期 日 昭和48年7月31日〜8月10日(2泊3日)
2)会場 福島県少年自然の家
3)参加者 子ども会等少年団体において実際指導してい
る有志指導者、または公民館職員、社会教育
指導員で市町村教育委員会教育長の推せんす
る者 41名
(3)講師・助言者
1)講 師 郡山女子大学教授 田口孝之
日本赤十字社福島県支部 鈴木好広
福島市教育委員会社会教育課長 佐藤利三郎
2)助言者 福島県教育庁社会教育課員、県中教育事務所
員、福島県少年自然の家職員
(4)内 容
1) 講義 「子どもの心理と子ども会」
「少年団体活動の意義」
「少年団体の組織運営とリーダーの役割」
2) 実技 「室内ゲーム」 「キャンドルサービス」
「救急法」 「歌唱」 外
3)討議「少年団体の現状と問題点」
「プログラムの立案と展開」
4.青年団体指導者研修会
(1)趣 旨
地域青年団の幹部指導者に対し、団体活動運営について
の基本的事項について研修し、もって県下地域青年団体の
健全育成をはかる。
(2)期日、会場、参加者
1) 期 日 昭和48年8月23日〜25日
2) 会場 福島県少年自然の家
3) 参加者 市町村を単位とする地域青年団役員、地域を
中心とする青年グループのリーダー(45名)
(3)講師・助言者
1) 講 師 東北大学助教授 田原音和
福島市信夫公民館長 笠原憲昭
会津若松市公民館長 渡部宏
2) 助言者 県教育庁社会教育課員、県北教育事務所員、
福島県少年自然の家職員
(4)内 容
1) 講義 「青年団体活動の意義とリーダーの役割」