教育年報1973年(S48)-174/273page
ア 期日・会場
昭和48年12月2日 郡山市中央公民館
昭和48年12月9日 福島県婦人会館
イ 参加者
25才未満の女性各会場50名
ウ 内 容
(ア)主題 健全な明るい家庭をつくり、また社会に役立
つ一員となるにはどういうふうにすればよいか。
(イ)内容 婚前の男女交際、結婚条件への理想、基本的
男女平等の精神、慣習と現代化、物価高、住
宅難と結婚生活、家族計画への夢、その他
(ウ)学習方法
講義、討論(パネルデスカッション)、話し
合い、意見発表
第4節 家庭教育
1.概 要
急激な社会の変ぼうや、それにともなう価値観の変化は、
家庭生活にもいろいろ変容をもたらし、人間の徳性の基本を
培う家庭教育にもついても、各種の問題がおこり、課題の解
決をせまられている。
家庭教育は、家庭において親がこどもに対して行う意図的
・無意図的教育であり、学校教育、社会教育とくらべ、その
発生や、こどもの人間的成長に対する教育的影響の強さなど
からみて、もっとも本源的なものであり、その配慮をする責
任はかかって両親にあるといえる。
また、国および地方公共団体は、両親が家庭教育について
もっている固有の教育権を効果的に行使することができるよ
う、その条件を整備して、学習する機会を提供する任務をも
つものとされている。
したがって、本県においても家庭教育の振興を図るため、
家庭教育相談事業を実施し、はがき通信、テレビ放送等によ
り家庭教育の基本的事項について、直接茶の間に届けるとい
う画期的事業を実施し、大きな反響をよんでいる。また家庭
教育学級は開設10年目を迎えて、337学級に増加し、着々と
その効果をあげている。さらに本年は喜多方市において家庭
教育研究集会を開催し、家庭教育の振興方策について研究す
るとともに、さらに家庭教育についての実態調査を実施し、事
例を収集分折することによって資料を作成し、県内市町村の
参考に供した。
2.家庭教育研究集会
(1)目 的
家庭教育学級の開設と運営、学習内容の編成、学習方法
について研究協議することにより、家庭教育の振興をはかる。
(2)主 催
福島県教育委員会喜多方市教育委員会
(3)期日・会場・参加者
期 日 昭和48年7月10日(火)
会 場 喜多方市厚生会館
喜多方市立喜多方第一小学校
参加者 350名
(4)参加対象
○市町村教育委員会社会教育関係職員
○幼稚園、保育所、小・中学校等の家庭教育関係職員
○家庭教育学級生代表、運営委員等
(5)講師
郡山女子大学短期大学部教授 長谷川寿郎
(6)助言者
県教育庁社会教育課員
〃 県北教育事務所社会教育主事
喜多方市教育委員会社会教育課員
(7)研究内容
1) 研究主題
家庭教育学級を充実するために、その企画・運営・
学習内容・方法をどのように改善すればよいか。
2) 講 義
「家庭教育学級運営上の諸問題について」
3) 分科会
ア 家庭教育学級の企画・運営はどのようにすればよ
いか。
イ 家庭教育学級の学習内容はどのように編成すれば
よいか。
ウ 家庭教育学級の効果的な学習方法はどのようにす
ればよいか。
(視聴覚機材、教材の効果的利用を含めて)
4) 全体会
分科会報告、研究協議、まとめ、指導
3.家庭教育学級調査指導
(1)目 的
家庭教育学級において、その内容・方法等に特色があり、
効果的に実施している事例を調査し、その結果を整理検討
して、手引書を作成し家庭教育の振興に資する。
(2)主 催
福島県教育委員会
(3)調査の対象
昭和48年度補助対象学級
(4)調査方法
学識経験者により家庭教育研究委員会を構成し、調査項
目の作成を依頼して調査した。
(5)調査期間
昭和48年9月1日〜10月31日
(6)家庭教育研究委員
郡山女子大学短期大学部教授 長谷川寿郎他10名
4.家庭教育相談事業
(1)目 的
幼児期の家庭教育の振興をはかるため、両親が当面して
いる家庭教育上の個々の課題の解決を援助する目的をもっ
て、幼児にかかる家庭教育の資料を提供し相談に応ずる。