教育年報1973年(S48)-191/273page
21.その他
(1)第1同県川柳大会を県川柳連盟と共催により実施した。
参加者は、120名であったが、初期の目的を果たすことが
できた。
1) 期日・会場 昭和48年6月3日 県文化センター
2) 題 ●宿題 広げる、楽しい、土地、記者、橋等
●席題 当日 2題いずれも3句吐
3) 県川柳賞受賞者郡山市 利長無双
4) 選者 吾妻柳郎、いがり柳王、加藤香風、熊田桜崖、
今野空白、後藤閑人、山中鹿之助、やぶうち三石
(2)昭和48年度 文化功労賞(芸術部門)および優良文化団
体
若松光一郎
本籍地 いわき市常磐湯本町三函176番地
現住所 いわき市平字旧城跡12番地
生年月日 大正3年8月8日生(59才)
職 業 洋 画 家
和紙のもつ柔らかさを生かし、和紙によるコラージュ
(はり絵)の製作に励み、その作品を広く紹介し海外でも
好評である。
昭和38年、いわき美術協会を創設、その会長として現在
まで後進の指導と会の発展につくした。また、県内の各種
委員として県下の美術界、美術教育に長く貢献し、本県美
術の向上に尽した功績は誠に大きい。
管内名 団体 代表者名 結成年月日会員数 表 彰 理 由 県北 福島県美術協会 山川忠義 昭和5年6月
会員150名
予算120万円1.この美術団体は、昭和5年6月発足以来、幾多の困難を克服して、
戦中を除き40余年にわたって公募展を継続して開催している。2,本会は、流派傾向にとらわれず、本年41同展を迎えた今日まで、
終始公正な立場にたって運営し、多くの新人育成と中央画壇への
輩出につとめた。3.協会員は、県下一円にわたっており、それぞれの地域の美術振
興にあたっている。また団体としては、県内美術団体の指導的立場
にあり、県美展等各種展覧会に尽された功績はきわめて大きいものがある。
(3)在京文化人に贈られる知事褒賞は、本年度詩の草野心平
氏に贈られた。赤堀信平(46)春日部たすく(47)に次い
で3人目である。また、二本松出身日本画家大山忠作氏は、
芸術院賞(五百羅漢)会津坂下町出身春日八郎氏は、芸術
祭大賞をそれぞれ受賞された。
(4)文化庁主催東北地区文化振興会議は7月3日〜4日山形
市で行われ、県、市、町村文化行政担当者11名出席した。
(5)文化庁主催東北地区演劇指導者講習会は、11月15日〜16
日仙台市で行われ、本県から4名出席した。
(6)文化庁主催第13同県展選抜展は、昭和49年2月3日〜9
日まで東京都美術館で開催され、本県から、日本画 加藤美恵子、
洋画 鈴木邦夫、工芸 宗像亮一、書 酒井泰舟
の作品が出陳された。これ等の作品は、本年度の県美展最
高賞をとったものである。
(7)本年度の文化交流は、FM C混声合唱団の栃木県芸術祭
公演し、栃木県交響楽団は、本県の芸術祭で公演した。と
くに、田島町における公演は好評であった。
(8)市民文化祭の助成については、本年度福島市に交付し、
演劇「メナム河の日本人」 (劇団雲)を公演し、好評であ
った。この助成は、補助対象経費(1,500千円)の1/3以内
の定額を国、県が補助するものである。今後これが拡大を
はかり、地方における文化活動の推進をはかる必要がある。
なお、この制度の対象市町村は、人口10万人以上の都市お
よび広域市町村圏の中心都市が設置する文化施設となって
いる。
(9)市町村における文化事業予算については、下記のとおり
年々充実の方向にある。
1) 昭和47年度事業別決算額調べ
昭和48年6月30日調査
2) 昭和48年度事業別予算額調べ
昭和48年6月30日調査