教育年報1973年(S48)-259/273page

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昭和48年度図書選定委員名簿

  一 芸術部門 一

委嘱分野 氏  名 職 名 住     所 備 考
彫  刻
工芸美術
武藤重典 福島大学教授 福島市野田町清舎内前6-16  
日本画
東洋画
飯塚栖圃 日本画家 福島市松木町1-7  
洋 画 青津清喜 福島大学教授 郡山市麓山2-10-10  
石川光夫 福島市教委学校教育課長 福島市泉南谷地27-2  
書 道 藤本正 福島大学教授 福島市北五老内町3-15  
音 楽 佐藤広市 福島大学教授 福島市渡利七社宮4-1  
演 劇 清野彦吉 著述業 福島市野田町東壇の腰10  
運動競技 鈴木勝衛 福島大学教授 福島市上荒子1-1  

(2)蔵書目録の刊行

 昭和47年4月から48年3月まで収集した資料およそ3,000

冊を収録して、増加図書目録を刊行した。これを市町村教育

委員会、公民館、高等学校等の関係機関に配布するとともに、

全国都道府県立図書館、主要市立図書館および大学図書館に

送付して参考に資した。

第3節 館内奉仕

 館内奉仕については、47年4月の館内全面模様替えが安定

し、順調に遂行できたように思う。ただ児童室の狭あい、一

般成人が1階で資料を借受けて2階の奥の成人閲覧室まで足

を運ばなければならないという利用面の不便さは、建物の構

造上でやむを得ない措置だったとしても、やはり利用者の不

満はかくせなかった。

 その他についてはとくに館内奉仕とは限らないが、読書週

間における「一日館長」、引続いての利用者との懇談会、ま

たTV放映による図書館活動の紹介、多彩な展示活動など、

図書館活動の積極的な広報を図った。

 1. 「一日図書館長」の実施

 読書週間行事といえば展示会、講演会等が主力で、この種

のものが取上げられることは少ない。

 一日○○というのは他の機関でも多く見られるところで、

そういう意味では新鮮さに乏しいが、図書館で取上げられる

ことはまれなことであり、勿論本館にとっても初めての試み

であっただけに、意義ある行事であったといえる。

 「一日図書館長」には、福島市内在住の野崎孝子氏を迎え、

48年10月26日に実施された。

 当日の模様は、午前11時に登庁し各課毎に業務説明を受け

たのち、記者会見に臨んだ。午後は館内を巡視したあと利用

者との懇談会に出席し、利用者の意見や要望に耳を傾け、午

後4時に退庁された。

 2.TVによる図書館活動の紹介

 毎週月曜日の午前11時から45分間にわたって放映・されてい

る福島中央テレビの主婦向ショー番組「奥様11時です」に、

読書週間中の48年10月29日、とくに図書館活動についての番

組を編成し、ゲストに歌手のヒデとロザンナを迎え、また番

組中に図書館とスタジオを結んでの電話による調査相談など

を盛り込んで放映した。

3.展示会の開催

 太宰治研究文献史展 48・6・13〜6・30評伝・雑誌・

  写真・拓本等 約100点

 公害を考えよう 48・7・9〜7・30公害関係図書約

  100冊 赤外線写真4葉 足尾銅山鉱毒事件連作版画集

  約50点

 子どもの本にあらわれた第二次世界大戦展 48・8・15〜

  9・14戦争関係児童図書(第二次世界大戦)約120点

 地震を知る 48・9・25〜10・24地震関係図書 約70点

  光学式電磁地震計一式 地震計にあらわれた新潟地震の

  記録

 暦の知識 48・11・12〜12・11暦に関する図書 約40冊

  暦 474冊

 民話の世界 48・12・12〜49・1・11民話関係図書 約

  200冊 民話に出てくる動物の郷土玩具 約20点

 近代日本文学複刻書展 49・1・24〜2・27新選名著複

  刻全集近代文学館 30冊 名著複刻日本児童文学館 32

  冊 「志がらみ草紙」「種まく人々」「我楽多文庫」

  等の複刻雑誌

4.利用状況

 館内における利用は、1階の軽読書室、公開図書室、児童

室、2階の調査相談室などが主なものであるが、軽読書室は

前年度に引続き良く利用された。ここは利用票の記入が廃止

されているので、利用者の実数は正確には握できないが、玄

関に近いこと、気軽にくつろげることなどが良く利用された

原因であろう。

 公開図書室、児童室、調査相談室の利用は、調査相談室を

除いては、大体前年度並の実績で、とくに顕著な伸びは見ら

れなかった。児童図書、一般成人向の新刊書の補充が充分で

ないことが伸びなかった主因であろう。

 5.調査相談業務

 総数は731件で前年度比14%の増である。主題に関するも

のとしては、やはり郷土関係がもっとも多く、ついで社会科

学・文学である。

 質問類型別に見ると、書誌に関すること、個人・団体に関

することが圧倒的に多い。

 質問形式では、直接来館したうえでの口答によるものが大

部分で、その他は電話・文書によるものである。

 口答および電話は主として福島市かその周辺の居住者であ

るが、文書によるものは、東北各県はもとより全国各地から

寄せられており、しかも調査依頼の内容は郷土関係の高度な

ものが多く、その処理には多大の時間と労力が割かれている。

 6.文献複写業務

 複写奉仕は新鋭機に更新されたため、従来の旧型機にくら

べより鮮明となったため、件数で前年度1,391件に対して、


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