教育年報1973年(S48)-261/273page
〔表5〕 複写サービス処理件数
資 料 件 数 枚 数 摘 要 新 聞 345 5,543 雑 誌 194 2,395 参考図書 498 3,614 郷土資料 378 10,826 一般図書 287 3,880 官 報 17 112 特許公報 39 354 その他 14 422 計 1,772 27,146
〔表6〕 複写サービス利用者数
職業別 性別 利用者数 計 勤労者 男 557 593 女 36 自営業者 男 58 58 女 主 婦 男 15 15 女 484 学 生 男 470 954 女 130 無職・その他 男 22 152 女 1,229 計 1,772 543
〔表7〕 特別貸出し状況(昭和48・4〜49・3)
貸出し先 件 数 冊 数 県庁関係 15 59 その他の官公庁 15 50 図書館・公民館 56 231 会社・事業所 27 64 報道関係 26 60 学 校 31 123 一般利用者 21 47 計 191 634
第4節 館外奉仕
昨年から実施した専門分担制度も2年目を迎え、職員と利
用者との結びつきも円滑になり、移動図書館、貸出文庫、親
子読書普及活動等、それぞれにその効果が出はじめたと見ら
れる年であった。
また対県外的には第3回北日本地区読書普及活動研究集会
の当番県として、11月福島市において開催した。
さらに利用状況を把握し、利用者に対するより濃密な奉仕
を行うための資料とするために、アンケート調査を実施した。
調査対象は移動図書館、貸出文庫(分館をも含む)の利用者
代表あて文書をもって質問し、ハガキで回答を求めた。回答
率は55%であった。
1)利用年数については
1年〜5年 40.3%
6年〜10年 37.1〃
11年〜15年 17.7〃
16年以上 4.9〃
となっており移動図書館、貸出文庫等の実施以来20年に
なるが、半数以上の70グループ(54.8%)が10年内外の
利用をしていることになる。また県北の5年以内の利用
34は団地等の利用の増加が目立っている。
2)利用グループの人員については、10人以内というのが
38.7%を占めているが、グループとしての活動にはこの
程度の人数が最もふさわしいということのあらわれであ
り、都市部においてこの傾向が強く家庭の主婦が近隣ど
おし集まり得る範囲としてもっとも自然な姿であろう。
これが郡部になると、部落ぐるみといったことになり、
その利用度はうすくなる傾向にある。グループ員の構成
は
5人以内 23.4%
10人〃 38.7〃
20人〃 19.3〃
21人以上 18.6〃 となっている。
3)利用図書の内容については、大きく4区分して見ると
教養(人生のためになる本) 22.3%
実用・趣味・娯楽 16.8%
読みもの(文学を含む) 38.6%
児 童 22.3%
となっており、予想に反して「読みもの」は低く、教養、
実用、児童等が均等化されてきていることは読書そのも
のが、生活に結びついてきていることを示しており、児
童が一分野としてはっきりでてきたことは、今後の読書普
及活動への位置づけを示してくれている。
4) 移動図書館の巡回周期については、館界で言う標準周
期からすると数倍長い訳であり、多年それにならされた
利用者は、一応適当としているものの、「早めてほしい」
26.3%は各管内からの声であり、標準までもってゆける
よう方途を構ずるべきであり、それがまた利用の拡大に
もつながるものと考えられる。
5)図書資料に対する希望、意見としては、
新刊書を多くほしい 39 %
希望する図書がほしい 28.1〃
児童図書がほしい 14.2〃
冊数を多くほしい 12.5〃
その他 6.6〃
となっており、図書館の"いつでも、誰でも、何でも"
の原則は利用するものの願いであることを示している。
6) その他の希望、意見としては、移動図書館の利用によ
って、自分達の読書が支えられており、いっそう充実し
た巡回を希望するものが44.3%となっている。
次に巡回の時期、コース等の変更を希望するものが、
予想以上に多かったが、これは農村地帯において農繁期
をさけてほしいというものと、大半は巡回コースが毎回
同じであることは、新刊書が自分達のところに来るまで