教育年報1973年(S48)-267/273page
福島県少年自然の家
第1節概要
福島県少年自然の家は、児童・生徒に美しい緑や光の中で、
生き生きとした野外活動や規律ある集団宿泊指導をとおして
体力を増進し、規律・友愛・協同・奉仕の精神を養い、美し
い心情や豊かな創造性、たくましい実践力などをつちかうこ
とを目的として、設置された教育施設である。
当所は、昭和47年10月1日に開所し、ただちに研修活動を
開始した。本年は第2年目にあたり、環境整備と内容充実を
主眼に、次の基本方針により運営に当たった。
○ 親切誠実でいつまでも来所者の心に残る応待
○ 美しい自然環境と、清潔な生活の場の保持造成
○ 義務教育諸学校や各施設、関係機関および社会教育諸
団体との緊密な連絡提携
1.少年自然の家運営委員会
所長の諮問機関である運営委員会(10名で構成)は次のと
おり開催し、所の円滑な運営のうえに大きな成果をおさめる
ことができた。
回 期 日 協 議 事 項 1 7月17日 ○ 施設・設備の拡充整備について ○ 所旗・所歌の制定について 2 10月17日 ○ 昭和49年度の事業計画について 3 1月16日 ○ 昭和49年度利用団体の受け入れ基本方針について 4 3月26日 ○ 所歌の発表並びに普及方法について ○ 運営委員会のあり方について
さらに本年度は、文部省より福島県教育委員会が「在学青
少年に対する宿泊指導の拡充方策」の研究委嘱をうけ、小学
生の部の宿泊指導のあり方の研究母体に当所が指定され研究
が行われたので、所の運営のためには貴重な資料を得ること
ができた。
第2節 施設・設備の概況
1.位 置
郡山市逢瀬町多田野字丸山54
2.敷地面積
330,000m2 (約10万坪)
3.建 物。
(1)本館
鉄筋コンクリート造二階建、延1,578.67m2
166人収容、昭和47年3月31日竣工
(2)体育館
鉄骨造平屋建、延588m2、昭和47年9月25日竣工
(3) プール
25m×15m(7コース)、水深0.9m〜1.1m
循環ろ過装置、更衣室(男女)、水洗便所、消毒槽、
洗眼所、足洗い場、シャワー完備
工費 19,120千円、昭和48年9月5日竣工
(4)倉 庫
ブロック造平屋建、延90m2
昭和49年2月15日竣工
(5)公 舎
所長公舎 木造平屋建、延72.6m2
一般公舎 木造平屋建、2棟、各棟延52.8m2
昭和49年2月15日竣工
4.野外活動施設
(1)野営場
1)面積12,000m2
平坦な自然松林の中の空き地に芝栽植
2)建 物
ア 野外活動センター
鉄筋コンクリート造、延91.80m2
管理・集会・倉庫の機能を有するもの
イ ロッジ
木造平屋建、7棟、各棟延34.02m2
ウ 野外炊事場
鉄筋コンクリート造、2棟、各棟5400m2
水道・調理台・ろ完備
エ 野外便所
鉄筋コンクリート造、2棟、各棟40.00m2
水洗式、男女別
3)その他おもな施設
国旗等掲揚塔(3本)、キャンプファイヤーろ
(1基)、屋外消火栓(3基)、焼却ろ(1基)
4) 収容人員 ロッジ7棟分、84人(各棟12人)
5)竣 工 昭和49年2月15日
(2)運動場
本館前の一段下った位置に、12,000m2の運動場がある。
(3)自然遊歩道並びに観察コース
オリエンテーリング、フィルドワークや自然観察も可能
なように、全山くまなく遊歩道を整備し、中丸山東南端に
休憩所を建設した。
5.職員組織