教育年報1975年(S50)-043/303page

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                48数社第90号

                昭和48年6月22日

  福島県社会教育委員会議 殿

               福島県教育委員会

  週休2日制の実施に伴う社会教育の

  あり方について

 (諮 問)

 社会教育法第17条の規定に基づき、別紙理由を添えて諮問

します。

 (理 由)

 福島県教育委員会においては、社会教育の振興を図るた

め、福島県社会教育委員会議に「社会教育における指導組織

の拡充方策について」諮問し、昭和46年11月22日、その答申

を得、以来その答申の趣旨に添って鋭意検討を加え、その実

現を期し、努力いたしてきたところである。

 近年における社会構造の急激な変化は、県民の日常生活に

大きな変ぼうをもたらし、特に、経済の成長、生産性の向上

に伴い民間企業における週休2日制が急速に普及し、また「経

済社会基本計画」 (昭和48年2月13日閣議決定)は、民間企

業における週休2日制の普及状況を考慮し、2、3年以内に

は公務員についても週休2日制の導入に努めることとし、一

方、文部省においても、学校5日制を積極的に推進するため

学識経験者、学校現場教師からなる「週休2日制調査会」(仮

称)を設けるとともに、学校5日制の実験校を指定する方針

を固めており、学校における教員の週休2日制と児童・生徒

の学校5日制も予想外に早く進展していくものと考えられる。

 このように勤労者並びに在学青少年の余暇の増大に伴い、

従来にない社会教育への参加が期待され、同時に学習の場の

拡充が強く要求されてくるものと考えられる。

 さきに提出された社会教育審議会並びに中央教育審議会の

答申は、在学青少年に対する社会教育のあり方について、そ

の重要性にかんがみ、青少年の団体活動の助成、指導者の養

成に努めるとともに、青少年教育施設の充実を図り、更

に文化的環境の整備に努めなければならないことを指摘して

いる。

 ひるがえって本県の現状をみるとき、このような事態に既

応ずる体制は必ずしも十分とはいえない。

 かかる週休2日制の実施による余暇の増大に伴い、本県社

会教育を推進するためには、社会教育施設の拡充整備、社会

教育指導者の確保並びに有志指導者の発掘と育成、各種社会

教育団体の育成と活動の活発化等、各般について、更にい

っそう具体的施策を確立する必要がある。

 以上の観点から標記についての諮問をするものである。

 5 福島県文化財保護審議会

(1) 福島県文化財保護審議会委員

氏名 年齢 住所 役職 専門分野 備考
山口弥一郎 72 192東京都八王子市丹木町1の236
創価大学教授宿舎C101
創価大学教授 民俗文化財 理学博士(会長)
三本杉巳代治 69 960-04福島市野田町字上高野1〜15 三本杉温泉開発
研究所長
天然記念物 (地質・鉱物) 理学博士(副会長)
本田安次 69 165東京都中野区沼袋4-23-1 早稲田大学教授 民俗文化財(芸能) 文学博士
伊東信雄 67 980仙台市八幡1丁目3-19 東北学院大学教授 史跡、埋蔵、考古 文学博士
安田初雄 65 960福島市桜木町11一18 東北福祉大学教授 名勝 理学博士
岩崎敏夫 65 976相馬市小泉字根岸424 東北学院大学教授 民俗文化財(有形) 文学博士
吉岡邦二 64 983仙台市旭ケ丘1丁目1-5 東北学院大学教授 天然記念物(植物) 理学博士
梅宮茂 61 960福島市北ノ前2ノロ 川俣町公民館長 史跡、埋蔵、考古 日本考古学協会会員
県考古学会会長
田中正能 56 963郡山市赤木町20-2 無職 史跡、工芸品 郡山地方史研究会長
菊池貴晴 55 960福島市蓬莱町72-18 福島大学教授 絵画、彫刻 文学博士
小林清治 50 960福島市堀川町3 福島大学教授 書跡 文学博士
蜂谷剛 52 960福島市森合字屋敷下7-22 福島大学教授 天然記念物(動物) 県鳥獣保護審議会委員
草野和夫 45 963郡山市朝日1丁目9-2 東北工業大学教授 建造物 工学博士
樫村利道 43 960福島市笹谷字桜水29-3 福島大学助教授 天然記念物(植物) 理学博士
中村五郎 41 960福島市野田町宮の東28-1 東邦銀行職員 史跡、埋蔵、考古 日本考古学協会会員

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