教育年報1975年(S50)-134/303page
(2) 福島県教育委員会指定
1) 目 的
県立学校における各教科の学習指導、進路指導、生徒
指導、特殊教育、教育機器の活用等に関する実践的な研
究を行い、その成果をひろく県内各県立学校等に普及さ
せ、本県県立学校における教育諸活動の充実向上に資す
ることを目的とする。
2) 研究分野・学校名・研究主題・研究期間等
研究分野 学校名 研究主題 研究期間 数科指導 社会 県立安積高校 日本史において、文化を総合
的に考察させる学習指導をど
のように進めたらよいか。49〜50年度 数学 県立双葉高校 数1関数と数IIB微分積分を
関連させた効果的な指導法に
ついて50〜51年度 英語 県立福島農蚕高校 英語Aにおける聞く能力、話
す能力を養う指導について49〜50年度 美術 県立田島高校 テザインにおける発想の助長
と制作意欲を高揚させるために49〜50年度 工業 県立塙工業高校 電子科における情報技術教育 49〜50年度 進路指導 県立平工業高校 職業観を確立し、進路を選択
させるための情報の活用49〜50年度 生徒指導 県立若松商業高校 余暇行動の指導はどうあるべ
きか50〜51年度 県立平商業高校 本校生の生活実態とその指導
一とくに基本的生活
習慣の確立について一50〜51年度 教育機器 県立小野高校 視聴覚機器の特質を学習指導
にどのように活用できるか。49〜50年度 特殊教育 県立聾学校 思考力を高めるための指導
はどうしたらよいか49〜50年度
第5節 道徳教育・生徒指導
1 道 徳 教 育
各学校並びに関係機関の努力によって、学校の全教育活動
をとおして行われる道徳教育及び道徳の時間の指導が充実の度
を加えつつある。
また、昭和39年以来実施されてきた文部省指定による研究
学校の方式が、今年度より地域指定の方式に改められた。こ
の11年間、道徳教育研究指定校を中心とする実践研究は、優
れた実績をおさめ本県道徳教育の推進に多大の貢献をしてき
た。
(1) 小学校教育研究会道徳部会
1) 研究主題
「道徳性を高めるための授業の組織化を、どのように
すればよいか」
2) 主 催
県教育委員会、県小学校教育研究会、関係市町村教育
委員会
3) 会 場 地区各地区ごとに設定(16会場)
県 大信村立信夫第一小学校
4) 期 日 地区 各地区ごとに実施
県 昭和50年10月7日〜8日
(2) 中学校教育研究会道徳部会
1) 研究主題
「豊かな人間形成を図るための道徳教育」
2) 主 催
県教育委員会、県中学校教育研究会、関係市町村教育
委員会
3) 会 場 各地区ごとに設定(16会場)
県 小高町立小高中学校
4) 期 日 地区 各地区ごとに実施
県 10月22日〜23日
(3) 昭和50年度道徳教育講習会
1) 趣 旨
小学校、中学校における道徳教育の充実、指導の徹底
を期するため、道徳教育における基本的な問題及び指導
上の諸問題を解明し、教職員の資質の向上を図る。
2) 主 催 文部省、県教育委員会
3) 主 題
○ 道徳教育の全体計画の必要性
○ 道徳の年間指導計画の改善
○ 道徳の授業過程と指導方法
○ 資料の選択、収集、整備と活用
○ その他、地区の実情に即した主題
4) 会 場 県内16地区ごとに設定
5) 期 日 各地区ごとに実施、期間は3日間
6) 参加者数 小学校 707名
中学校 310名
(4) 道徳教育研究学校
文部省の道徳教育研究校として地域指定の方式が本年度か
から実施された。指定期間は従来通り2か年間である。
管内 地区名 学校名 校長名 研究主題 県中 常葉地区 常葉町立 一人一人の実践意欲を
高める道徳指導常葉小学校 佐藤光一 西向小学校 深谷喜三郎 関本小学校 角田謙三 山根小学校 岩田光親 常葉中学校 渡辺一三郎 いわき いわき地区 いわき市立 道徳的心情を深め、実
践意欲を高める道徳教育上遠野小学校 小宅博 入遠野小学校 秋山芳郎 上遠野中学校 猪狩福秀 入遠野中学校 熊谷文彦
2 生徒指導
〔義務教育課〕
生徒指導は、すべての児童・生徒を対象とし、一人一人の
人格の価値を尊重し、個性・能力の伸長を図りながら、同時
に社会的・国民的な資質や行動を高めることを目的として、
次の諸点に重点をおいて指導した。