教育年報1976年(S51)-118/309page

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(1) 生徒の能力・適性・進路の多様化に対応した教育課程の

 編成と実践に努める。

(2) 指導内容の精選と指導方法の改善をとこして、基礎的・

 基本的学力の定着を図る。

(3) 生徒指導の強化充実を図る。

(4) 教職員の資質と指導力の向上を図るための研修の充実に

 努める。

(5) 科学技術教育産業教育の整備充実を図る。

 2 指 導 組 織

 高等学校教育課長を中心に次の人員が一体となって、それ

ぞれの分掌に従い、企画・運営・指導助言にあたった。

    主    幹 1名

    主任指導主事 1名

    指 導 主 事 16名

     うち、駐在指導主事6名

 また、高等学校教育指導委員16名を県立学校教諭から各教

科別に委嘱し、指導活動の充実強化を図った。

 3 学校教育指導の重点

 前記の基本方針に基づき指導の重点を次のように設定し、

指導の充実を図った。

(1) 生徒の能力・適性・進路の多様化に対応した指導の充実

 1) 教育課程研究会議を開催し、生徒の能力・適性に即し

  た学習指導の在り方とその実際について研究をすすめた。

 2) 教育課程研究集会を県内6会場において開催し、地域

  や生徒の実態に対応した教育課程の編成や教科指導上の

  諸問題について研究協議を行い、その改善を図った。

 3) 教科別研究指定校の研究を推進し、その成果を生かし

  て生徒の実態に即応した学習指導法の改善をすすめた。

 4) 学校行事の適正な計画実施と、授業時数の確保に努め

  た。

(2) 生徒指導の強化充実を図る。

 1) 生徒指導担当者研究協議会、その他各種の研修会を開

  催し、指導力の向上を図った。

 2) 生徒指導研究指定校の研究を推進して、その成果の普

  及に努め、生徒指導の充実強化を図った。

 3) 生徒指導上の諸問題(喫煙防止、交通事故防止、男女

  交際指導)について、専門家や担当者による研究協議を行

  い、適切な指導対策の確立と実践に努めた。

 4) 校内における生徒指導体制を確立して、生徒理解を深

  め、生きがいを育てる生徒指導を推進した。

 5) 家庭や関係諸団体との連携を強化し、地域ぐるみの生

  徒指導の推進を図った。

(3) 生徒の能力・適性・興味等を正確には握して、進路指導

 の適正化に努める。

 1) 進路に関する情報や資料の収集と活用に努めた。

 2) 諸検査・諸調査の実施とその活用により個人の理解に

  努めた。

 3) 組織的・計画的進路相談の充実に努めた。

(4) 指導内容の重点化と教材の精選構造化をすすめる。

 1) 各教科科目の目標を明確にとらえ、指導内容を重点化

  して基礎学力の充実を図った。

 2) 教材の特性に即して指導法の多様化を図るとともに、

  学習指導の個別化に努めた。

 3) 学習効果を高めるための評価の方法について、研修し

  改善を図った。

(5) 理科教育・科学技術教育の充実に努める。

 1) 基礎的・基本的な知識・態度の育成に努めるとともに

  探究の過程をとおして創造的能力の育成を図った。

 2) 施設・設備の整備充実と積極的活用に努めた。

(6) 農業・工業・商業・家庭・水産教育において、職業人と

 して必要な創造的能力・実践的態度の育成を図るため、実

 験実習を中心とした学習指導の充実をすすめる。

4 教職員の資質の向上と学校運営管理

  の充実

(1) 現職教育の充実

 1) 校内における研修体制を確立し、計画的、継続的に研

  修の充実に努める。

 2) 研究会、講習会等への積極的・計画的参加を図り、研

  修効果の充実を期する。

 3) 自己研修を充実し、各人の適性が生かされ、教職員と

  しての能力が効果的に発揮されるように努める。

(2) 学校管理運営の適正化

 1) 適切な学校の努力目標を樹立し、その到達度を客観的

  に評価できるようにする。

 2) 校務運営機構な、学校の規模に応じ、適切な運営とそ

  の機能がじゅうぶんに発揮できるよう研究を進める。

 3) 管理職者の適切な指導助言を積極的に行うようにする。

 4) 諸表簿の処理と保管、設備・備品の管理と活用等に留

  意する。

 5) 学校事務の責任分担を明確にし、正確、敏速、円滑に

  処理する。

 6) 各種調査報告については、巌正、的確に作成するとと

  もに、提出期限を厳守する。

(3) 勤務体制の確立

 1) 教職員の勤務内容を明確にし、その遂行後において客

  観的に評価できるようにする。

 2) 宿日直代行員の勤務体制については、厳正な指導をす

  るとともに、警備日誌の慎重な点検に留意する。

(4) 使命感の高揚

 1) 教育公務員としての使命感に徹し、規律と責任ある服

  務態勢を整え、教育能率の向上に努める。

 2) 教育公務員としての立場を自覚し、いっそう事故防止

  に努め、社会的信用を失墜することのないようにする。

 3) 絶えず自己研修に努め、豊かな知性を養い、指導力を

  高め、職責を十分果たせるようにする。

 5 教育環境の整備充実

(1) 学習環境の整備充実

 1) 環境整備については、方針を確立し、年次計画による

  充実を図る。

 2) 学習環境を整備し、学習意欲の高揚を図る。

 3) 学校図書館の充実と効果的活用を促進する。


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