教育年報1976年(S51)-257/309page
1) 恩給年額の増額
昭和51年7月から、公務員給与の水準及び改善傾向を
分析した結果に基づき、恩給年額計算の基礎となる仮定
俸給の年額を6段階に区分し、当該区分に対応した率及
び額により増額する措置がとられた。
増額改定の時期は、昨年より1ヵ月繰り上げることと
した。
2) その他の主な改正
ア 普通恩給等の最低保障額を引き上げること。
イ 普通扶助料について、扶養家族加給を増額するとと
もに、遺族である寡婦に、定額を加算する制度を創設
すること。
ウ 長期在職の老齢者(70歳以上)に支給する恩給の算
出率の特例。
エ 60歳以上の旧軍人等の加算減算率の緩和
オ 夫に対する扶助料の支給条件の緩和
カ 旧満洲農産物検査所職員期間の通算措置
(3) 退職手当
昭和51年度における退職手当の裁定、支給額の概数は、
次のとおりである。
学校種別 人数 金額 小学校 413人 4,140,318千円 中学校 185 1,520,908 高等学校 110 1,309,170 盲・ろう学校 11 50,351 養護学校 7 61,225 教育庁 4 69,924 計 730 7,151,896
6 福 祉 事 業
(1) 県費による事業
1) へき地教職員芸術鑑賞会 (6年目)
県人事委員会指定のへき地3級以上の学校に勤務する
教職員に、高度な芸術文化を鑑賞する機会をあたえ教養
の高揚を図るため、県文化センターに招待して次の鑑賞
会を実施した。
期日 鑑賞種目 参加人員 8月27目 レニングラード・バレエ団「白鳥の湖」 37人
2) インフルエンザ予防接種 (5年目)
県立学校教職員及び教育庁職員のうち接種希望者につ
いて、校医又は保健所、その他最寄りの医療機関などに
おいて予防接種を実施した。
実施校 実施人員 県立学校 73校 1,967人 教育庁関係 163人 計 2,130人
(2) 県費と共済組合費による事業
1) へき地巡回検診
ア 検診車による検診 (10年目)
県人事委員会指定のへき地学校に勤務する教職員及
びその被扶養者を対象として、公立学校共済組合
東北中央病院の巡回検診車に医師及び医療技師が同乗して、
17市町村に27ヵ所の検診会場を設定し、延べ20日間検
診車を運行して検診を実施した。
検診項目は、聴打診、血圧測定、胃部・胸部間接撮影、
尿検査のほか、医師の診断により心電図及び投薬
等を行った。
実施状況は次のとおりである。
管内 該当者 (A) 希望者 (B) 受診者 (C) 受診率 胃 胸部 心電図 血圧 尿 C/A C/B 要注意 要精検 要注意 要精検 要注意 要精検 要注意 要精検 要注意 要精検 人 人 人 % % 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 県中 (2) 〔7.7〕 〔11.5〕 〔1.8〕 〔1.8〕 〔17.2〕 〔13.3〕 〔5.0〕 94 91 60 63.8 659 4 6 1 1 5 8 3 県南 (1) 〔8.5〕 〔12.8〕 〔1.7〕 〔19.6〕 〔6.5〕 〔7.9〕 〔3.2〕 〔9.5〕 〔1.6〕 76 75 63 82.9 84.0 4 6 1 9 3 5 2 6 1 会津 (3) 〔21.7〕 〔6.6〕 〔3.0〕 〔0.7〕 〔15.2〕 〔4.4〕 〔16.8〕 〔1.1〕 〔1.6〕 〔4.9〕 248 209 184 74.2 88.0 36 11 4 1 14 4 31 2 3 9 南会津 (4) 〔14.4〕 〔5.9〕 〔0.5〕 〔2.0〕 〔57.7〕 〔26.9〕 〔12.0〕 〔7.4〕 〔0.5〕 250 238 217 86.6 91.2 29 12 1 4 15 7 26 16 1 相双 (1) 〔14.2〕 〔3.5〕 〔0.6〕 〔9.3〕 〔3.7〕 〔21.3〕 〔1.7〕 〔0.6〕 〔1.1〕 263 226 174 662 77.0 20 5 1 5 2 37 3 1 2 いわき (1) 〔10.3〕 〔13.8〕 〔6.0〕 〔3.0〕 〔19.7〕 〔2.8〕 〔5.6〕 100 100 71 71.0 71.0 6 8 4 2 14 2 4 計 (12) 〔14.9〕 〔7.2〕 〔1.0〕 〔1.0〕 〔16.6〕 〔5.7〕 〔15.7〕 〔3.3〕 〔2.2〕 〔1.7〕 1,031 939 769 74.6 81.9 99 48 7 7 52 18 121 25 17 13
(注) 受診者の( )は、被扶養者である。
検査項目ごとの〔 〕は、受診者に対する率である。