教育年報1976年(S51)-289/309page

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福島県少年自然の家

 第1節 概     要

 生がい教育の観点から、少年に対する家庭教育、学校教育

相互が有機的に連携し、全人的な教育の鍛練の場として構想

された社会教育施設である。施設を利用することにより、大

自然のなかで規律ある楽しい集団生活をとおして、規律、友

愛、協力の精神、豊かな情操、たくましい創造力と実践力を

身につけさせることを目的としている。

 当所は、昭和47年10月に利用を開始したが逐年利用率が高

まり昭和51年度は年間収容能力の限度に達する利用者を数え、

開始以来の延利用者数が20万人を突破した。

 昭和51年度の重点目標と成果は、次のとおりである。

(1) 学校教育との連携強化

  利用者の増加に伴い、利用申込方法を改善し、利用団体

 の希望に沿いながら収容能力の効率化を図った。また、研

 修活動に係る事前指導の徹底、研修効果の事後調査を実施

 し今後の指導の指針に資することとした。

(2) 施設・設備の整備と保全

  野外活動施設として体力づくり遊具を増設した。また既

 存施設の整備、環境緑化により施設環境の美化を図っ

 た。

(3) 研修内容の充実

  指導資料をより充実するとともにその普及に努めたこと

 により研修内容がいっそう多様化し、研修効果の向上がみ

 られた。

(4) 主催事業の開催

  入所の機会のない者に利用の機会を与えるため「親子の

 つどい」シリーズとして春、夏、秋、冬の4回主催事業を

 開催した。県下一円から応募した親子を対象とした研修活

 動をとおして親と子のふれあい、他家族との生活により

 望ましい人間関係の醸成に役立つことができた。

  また、施設利用の学校の担当者と所の研究協議会を開催

 したので施設の効率的利用と研修効果の向上がみられた。

(5) 広報活動の強化

  所報の発行(3回)により、所の運営、利用及び活動状

 況について広報した。また、報道機関(テレビ、新聞)と

 の協力により随時報道され一般の認識が深められた。

(6) 職員組織

職名 所長 次長 主事 指導主事 社教主事 保健技師 用務員兼
運転手
人    員 1 1 2 3 1 1 1

 第2節 施設・設備の概況

(1) 位  置

 福島県郡山市逢瀬町多田野字中丸山54

(2) 敷地面積

  330,000m2

(3) 建  物

 1) 本館

  鉄筋コンクリート2階一部平屋建、延面積1,578.67m2

  166人収容  昭和47年3月31日完成

 2) 体育館

  鉄骨平家建、面積543.15m2  昭和47年9月25日完成

 3) プール

  25m×15m (7コース)、水深0.9m〜1.1m循環ろ

 過装置、更衣室(男・女)、水洗便所、消毒槽、洗眼所

 足洗い場、シャワー完備、昭和48年9月5日完成

 4) 倉  庫

  ブロ・ック造平屋建、延90m2  昭和49年2月15日完成

 5) 公  舎

  所長公舎、職員公舎2戸  昭和49年2月15日完成

(4) 野 営 場

 1) 敷   地

   12,000m2  平垣な自然松林と芝生の広場

 2) 建   物  昭和49年2月15日完成

  ア 野外活動センター

    鉄筋コンクリート造平屋建 91.80m2 (管理、集会、

   野営用具収納)

  イ ロ ッ ジ

    木造平屋建 7棟 (1棟34.02m2 12名収容)

  ウ 野外炊事場

    鉄筋コンクリート造 2棟 (1棟54.00m2水道、調

   理台、炉)

  エ 野外便所 (水洗)

    鉄筋コンクリート造 2棟 (1棟23.87m2男女別)

 3) そ の 他

   国旗等掲揚塔 (つどいの広場3本、野営場3本、体育

  館2本)、焼却炉

(5) 運 動 場

   12,000m2


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