教育年報1977年(S52)-060/357page
(11)交通安全指導教具購入に要する経費の予算化について
(12)へき地学校保健管理に要する経費の予算化について
(14)健康増進特別事業費の予算化について
(15)体育スポーツ関係の予算化について
第10節 職員団体との話し合い
昭和52年度における職員団体(県教組、高教組、県立高教
組)との話し合いのうち、地方公務員法に基づく交渉とその
主な内容は、次のとおりである。
1 昭和52年4月23日 県立高教組
○ 交渉内容
(1)給与のアップと事務職員と教員との賃金格差是正
(2)1号切り下げの早期回復
(3)経験年数の調整率の是正
(4)生徒の引卒旅費の引き上げ
2 昭和52年5月24日 高教組
○ 交渉内容
(1)1号切り下げの早期回復
(2)教諭の1等級格付け
(3)前歴所有者の給与改善
(4)旅費支給上の職務の等級区分表の是正
3 昭和52年7月5日 県教組
○交渉内容
(1)日教組全国大会の会場使用
4 昭和52年7月26日 県教組
○ 交渉内容
(1) 1号切下げ復元
5 昭和52年12月6日 高教組
○ 交渉内容
(1)人事委員会勧告に基づく給与改定
(2)退職時の優遇措置
6 昭和53年2月22日 県教組連合
○ 交渉内容
(1)教育の荒廃、非行の増加の原因と対策
7 昭和53年2月24日 高教組
○ 交渉内容
(1)主任手当問題に関して
8 昭和53年2月27日 県教組
○ 交渉内容
(1)学校設置基準の現状の改善
(2)米飯給食の拡大
(3)給与の1号ダウン回復
9 昭和53年3月11日 高教組
○ 交渉内容
(1)主任手当問題に関して
10 昭和53年3月11日 県教組
○ 交渉内容
(1)主任手当問題に関して
第11節 訴訟事件
昭和53年3月31日現在、県教育委見会所管の争訟事件は、
訴訟事件として裁判所に係属中のもの6件、県人事委員会に
不利益処分審査請求事件として係属中のもの7件、計13件で
ある。
現在、係属中の訴訟事件、不利益処分審査請求事件の概要
及び進行状況は以下のとおりである。
なお、昭和45年7月25日の小野川湖における川俣高校の女
生徒の溺死事件にかかる損害賠償請求事件について福島地方
裁判所は昭和53年2月20日原告の請求を認める判決を出した
が福島県はこれを不服として仙台高等裁判所に控訴した。そ
の他昭和52年度において解決した事件は、会津工業高等学校
における生徒の退学処分にかかる取消請求事件であり、これ
は原告が訴の取り下げをしたためである。新規事案としては
1件である。
1 訴訟事件の概要及び進行状況等
番号 事 件 名 事 件 の 概 要 進行状況等 1 懲戒処分取消請求事 昭和33年9月15日、同10月28日、同11月26日教職員に対する勤 口頭弁論中 件(福島地裁昭和34 務評定実施に反対するため県下において多数の教職員か上司の許 年行第2号) 可なく職場を放棄し、そのため多数の学校において正常な運営が 阻害され非常な混乱が生じた。当教育委員会としては、このよう な行為は地方公務員法に違反するものとして、当時の県教員組合 執行委員に対し懲戒処分を行ったが、加藤林外27名はこれを不服 として、昭和34年1月20日福島地方裁判所に訴えの提起をなした ものであるが、昭和47年9月19日白岩正吉を除いて訴えの取下げ がなされた。