教育年報1977年(S52)-061/357page
番号 事 件 名 事 件 の 概 要 進行状況等 2 懲戒処分取消請求事 昭和34年7月29日県立会津工業高等学校において県教育委員会 口頭弁論中 件(福島地裁昭和36 主催の中学校の技術家庭研究協議会か開催された際、当時県教組 年行第9号) 両沼支部書記長白岩正吉外約30名が会場に侵入し妨害した。…(イ) 昭和34年8月13日から16日までの3日間、上記白岩正吉が8月 14日から16日まで開催された県教育委員会主催の昭和34年度小学 校教育課程研究協議会について話し合いを求め、そのまま数度に わたる退去要請にかかわらず、県教委両沼出張所会議室にすわり こみ、同出張所の正常な運営を阻害した。……………………(ロ) 昭和34年10月6日から9日までの3日間飯坂町で開催された東 東北北海道地区中学校教育課程研究協議会を阻止するため、県教組 の指令のもとに県下教職員(他労組、県教組のものを含む約300余 名)が動員され妨害行動に参加した。また一部教職員はこの妨害 行動に参加するため上司の許可なく無断で職場を離脱した。…(ハ) 昭和34年9月8日、同11月27日、同12月10日の3回にわたり、 勤務評定反対のための措置要求と称し、県下において多数の教職 員が職場を離脱し、そのため多くの学校において正常な運営が阻 害された。…………………………………………………………(ニ) 上述(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の四つの行為は全体の奉仕者たる教育公務員とし ての服務に違反するものであるとして、昭和34年12月末当時県教 組両沼支部書記長白岩正吉外52名に対し懲戒処分を行ったが、こ れを不服として昭和36年12月25日福島地方裁判所に訴の提起をな したものてある。 (昭和47年9月19日、白岩正吉を除いて訴の 取り下げがなされた。) 3 退学処分取消請求事 県立磐城高等学校長は元同校生徒Aか正当な事由なくして無断 結 審 件(仙台変裁昭和47 欠席を重ねたのに対し自宅謹慎に処したがAは服することなく、 年行ウ第8号) かえって処分は不当であると称して、学校において不法集会、ハ ンストの支援等を行い学校の秩序を著しく乱した。そのため学校 長は無期停学、更に学則第29条第2項第4号に該当するとして退 学処分を行った。本件はその取り消しを求め請求した事案である。 4 損害賠償請求事件 昭和45年7月25日の小野川湖における女生徒溺死事故が教員 口頭弁論中 (仙台高裁昭和53年 の過失行為によるものであるとして国家賠償法に基づき、県に対 (ネ)第114号) して800万円余の賠償を求めるもの。 5 聾学校高等部廃止等 県教委は昭和48年度より聾学校の統廃合を進めてきたが、それ 準備手続中 請求事件(福島地裁 に反対する原告等16名は、高等部の新設、廃止を定めた学則、転 昭和49年行ウ第11号) 入学願不受理処分、寄宿舎入舎願の不許可処分の取り消しを求め て訴えの提起をした。 6 損害賠償請求事件 5の事件と同一内容て県に対して損害賠償を請求するものである 口頭弁論中 (福島地裁昭和51年 (ワ)第286号) 2 不利益処分審査請求事件の概要及び進行状況等
番号 事 件 名 事 件 の 概 要 進行状況等 1 懲戒処分取消請求事 訴訟事件の1と同内容のものてあって、審査請求前置主義の建 同一事件が訴訟事件として福島地裁に 件(白岩正吉) て前から昭和33年12月28日県人事委員会に対し、不利益処分審査 係属している関係からその推移にまつこ 請求をなしたものである。 ととし、現在審査は行われていない。 2 懲戒処分取消請求事 訴訟事件の2と同内容のものてあって、審査請求前置主義の建 同 上 件(白岩正吉) て前から昭和35年1月26日県人事委員会に対し、不利益処分審査 請求をなしたものである。