教育年報1977年(S52)-079/357page

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  免除となる。

   採用は、高等学校長の推薦により、面接のうえ支部選

  考会を経て予約採用される。募集は年1回4月上旬

 5)教育特別(予約)奨学生

   義務教育教員の資質向上に資するため、将来優秀な教

  員としての素質を有する学生を国立大学の教員養成学部

  に誘致することを目的とする制度。対象は前記4)と同様

  であるが、面接は行わず、高等学校長の推薦により支部

  選考会を経て予約採用される。

   貸与月額は自宅通学者が13,000円、自宅外通学者が

  18,000円である。4)との併願は認めない。

   返還免除の特典も4)と同じである。募集は年1回4月

  上旬。

   (注) 特例としてこの適用を受ける私立大学の教員養成

    を目的とする学部に、文教大学教育学部、聖徳学園

    岐阜教育大学教育学部がある。貸与月額は自宅通学

    者が17,000円、自宅外通学者が26,000円である。

(3)奨学金の返還

  奨学金の返還は、卒業の6か月後から20年以内に年賦、

 半年賦の方法で行うが、病気、経済的理由等による場合は

 申請することによって返還猶予が認められる。

  また返還免除には次のようなものがある。

 1) 死亡、不具、廃疾等により返還能力を失ったときは、

  申請により返還を免除される。

 2)大学の学生であった者が、小・中・高校等の教育職に

  一定年限従事した場合、一部又は全額が免除される。

 3)大学院の学生であった者が、大学や特定の試験所、研

  究所、文教施設で教育又は、研究の職に一定年限従事し

  た場合、上記2)様免除される。

(4)奨学生の補導

  本会の事業が国費で営まれており、奨学生の将来には社

 会の期待がかかっていることを全員に自覚させるため、本

 会と奨学生の関係を単に経済的なものにとどめず、精神的

 なつながりを持たせ、充実した生活を送るよう種々の方法

 によって補導している。これらの方法として「面接・相談

 座談会」「学業成績・健康・生活状況の調査」「成績不振

 者激励」などを行い、機関紙"育英"を発行している。

  また、奨学生の外部組織として、卒業した奨学生によっ

 て結成された「育英友の会」の全国的な組織があり、各支

 部とともに活動している。

表1 日本育英会奨学生種別表
区 分 学  校  別 採用別 応募学生 貸  与  月  額 募 集 時 期 備     考
一般貸与
奨学生
高 等 学 校 通  常 在 学 生     5,000〜※ 7,000 4月と9月 (1)は1〜3学年
高等専門学校 (1) 5,500〜※ 8,000 4月と9月 (2)は4〜5学年
(2) 6,000〜※ 8,000 (3)は自宅外通学者
大      学     11,000〜※14,000 4〜5月と10〜11月 (4)通信教育はスクーリングを受けた者
〃 (通信教育) (4) 46,000 適   時 ※は私立に適用
養護教諭養成所     11,000 4〜5月  
大学院(修士課程)     39,000 4   月
(予約制度あり)
 
〃 (博士課程)     50,000  
芸術専攻科     39,000  
短 期 大 学     11,000〜※13,000 4〜5月と10〜11月  
特別貸与
奨学生
高 等 学 校 通  常 在 学 生     6,000〜※ 9,000 4月と9月  
予  約 中学校
第3学年
    6,000〜9,000 4   月  
高等専門学校 (1)   6,500〜※10,000 4   月  
(3) 8,000〜※13,000  
(2)   8,000〜※11,000  
(3) 12,000〜※16,000  
大      学 高等学校
最高学年
    13,000〜※17,000 4   月  
(3) 18,000〜  26,000  
〃  (教 育)     13,000〜※17,000 4   月  
(3) 18,000〜※26,000  
短 期 大 学     13,000〜※15,000 4   月  
(3) 18,000〜※22,000  

(注) 1 募集は各学校を通じて行う。

    2 高等学校と特別貸与奨学生(予約)の採用は支部で行う。

    3 高専校、大学および他の奨学生については在学生については在学中の各学校で行う。


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