教育年報1977年(S52)-333/357page

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福島県少年自然の家

 第1節 概     要

 「よく遊びかつよく学べ」の教育理念をもとに、家庭教育

学校教育、社会教育のそれぞれのもつ機能を総合した少年の

ための社会教育施設である。自然の中で楽しい集団宿泊生活

を通じて、規律・協同・友愛・奉仕の精神と豊かな情操、強

じんな体力を養い、心身ともにたくましい少年を育てること

を目的としている。

 当所は、昭和47年10月1日開所以来第6年次に入り延べ利

用者数も25万人を突破した。これを契機に利用率の向上をめ

ざすとともに、健全な少年を育成する基幹施設としての機能

をじゅうぶん果たすよう運営の充実に努めている。

 1 運営委員会

 少年自然の家の運営について、所長の諮問機関である運営

委員会の開催状況は、次のとおりである。

 (1)第一回運営委員会(昭和52年6月29日開催)

  ・本年度入所申し込み状況 ・事業実績報告 ・食堂新築計画の概要

  ・新しい研修活動開発計画

 (2)第二回運営委員会(昭和52年11月25日開催)

  ・本年度利用状況 ・事業実績報告 ・食堂工事進ちょく状況

  ・来年度利用申し込み及び利用促進

 (3)第三回運営委員会(昭和53年3月8日開催)

  ・本年度利用状況・事業実績報告 ・来年度利用申し込み状況

  ・昭和53年度予算概要 ・食堂新築状況 ・来年度運営方針

  ・重点事項・主催事業 ・施設整備5か年計画

 なお、運営委員は次のとおりである。
氏名 役職名
  今井清吉 福島県市町村教育委員会連絡協議会長
    (白河市教育委員会教育委員)
  石塚篤 福島県中学校長会理事
    (郡山市立郡山第五中学校長)
  菅野健 福島県小学校長会理事
    (郡山市立金透小学校長)
  野木忠房 福島県議会総務公安委員
  安斉正光 福島県子ども会安全会運営委員長
    (本宮町社会教育委員)
  渡部英治 福島県PTA連合会長
太田縁子 福島県青少年教育振興会長
    (太田綜合病院副理事長)
  須藤春一 東北歯科大学教授
佐久間俊隆 郡山市教育委員会教育長
  根本芳之助 福島県公民館連絡協議会副会長
    (白河市中央公民館長)

※ ◎印議長、○印副議長

  2 昭和52年度重点目標と成果

(1)学校教育との連携強化

  利用連絡協議会の開催や事前打ち合わせの実施を通して

 研修のねらいに即応した活動のあり方について指導助言を

 密にし、効果的な研修活動を展開することができた。

  また、利用団体の研修成果についての調査を実施し、研

 修内容の改善と運営指針の確立を図ることができた。

(2)施設・設備の整備と保全

  食堂が新築され、160名が一堂に会して「広く、明るく

 楽しい食事」ができるようになり、食堂が狭いための混雑

 を解消することができた。また、野外遊具の整備充実に務

 めた結果、研修活動の多様化に対応できるようになった。

(3)研修内容の充実

  研修内容の多様化と質的向上に努め、それにともなって

 指導資料の大幅改訂も実施した。今後とも効果的な活用を

 図りたい。

(4)主催事業の開催

  当所を利用する機会に恵まれない家族や小グループを対

 象に、四季それぞれの特徴を生かした「親子のつどい」を

 開催し、親と子のふれあいと他家族との交流を図ることが

 できた。

  また、当所の利用団体及び今後利用希望の団体指導者を

 対象に、利用連絡協議会を開催し、効果的な利用法と施設

 の理解を深めることができた。

(5)広報活動の強化

  所報を計画的(年4回)に発行した。また、広く施設の

 参観を奨励することにより、利府の広域化と入所の促進およ

 び社会教育施設としての認識を深めることができた。

 3 職 員 組 織
職 名 所長 次長 主事 指導主事 社会教育主事 用務員兼運転手
人 員 1 1 2 3 2 1

 第2節 施設・設備の概況

(1)位  置

 福島県郡山市逢瀬町多田野字中丸山54

(2)敷地面積

 約330,000m2

(3)建  物

 1)本  館

 鉄筋コンクリート2階一部平屋建て延べ面積1,578.67m2

  (昭和47年3月31日完成)


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