教育年報1977年(S52)-345/357page

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第12章 福島県海浜青年の家

  第1節 概     要

 福島県海浜青年の家は、豊かな人間形成をめざす生がい教

育の観点から、青少年にめぐまれた自然環境のなかで集団宿

泊研修活動をとおして、規律、協同、友愛、奉仕の精神を体

験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を育成することを

目的とした社会教育施設である。

 この施設は、県が昭和48年度からの継続事業で施設・設備

の整備を進めており、昭和52年度は当初の計画の最終年度に

当たり、体育館渡り廊下の整備、「つどいの広場」の舗装、

職員住宅の完成をみた。

 県は、この施設の管理運営を財団法人福島県海浜青年の家

に委託し、同法人はこの施設の設置目的に添って青少年の教

育に関する事業、その他目的を達成するために必要な事業と

管理を行っている。

 当所は、昭和50年7月1日開所以来、昭和52年度は第3年

次になり、利用者も増加の一途をたどっており、延べ利用者

数も9万人に達しようとしている。

 昭和52年度の重点目標と成果は、次のとおりである。

(1)学校教育、社会教育団体との連携強化

  学校、関係教育機関へのはたらきかけの促進により、在

 学青少年の利用はもちろん、勤労青少年の利用率が高まっ

 てきた。

(2)研修内容の充実

  指導資料の整備充実と利用団体との事前打ち合わせの徹

 底により、利用団体のねらいに応じた研修計画をたてること

 ができ、研修内容の質的向上と活動の効果がみられた。

(3)施設・設備の整備充実

  「つどいの広場」の舗装整備により、多目的広場として

 利用し、研修効果があがった。

  キャンプ場の整備によって野外活動がいっそう充実した。

 また既存施設の整備、研修生の奉仕作業等により施設環境

 の美化を図った。

(4)主催事業の開催

  当所の設立の趣旨や、目的を正しく理解させ、効果的利

 用と青少年教育指導者の育成を図るために8主催事業を実

 施した。

(5)広報活動の強化

 1) 「所報」、「利用の手引き」等の発行により、所の運

  営、利用及び活動状況について教育機関、その他関係団

  体への広報に努めた。

 2)報道機関(新聞、ラジオ、テレビ)、自治体広報紙と

  の協力により運営、活動状況、主催事業の内容等が報道

  され、県民の認識を高めることができた。

  第2節 施設・設備の概況

 〈1〉所  在  地

 福島県相馬市磯部字大州38番地の3

 〈2〉敷 地面積

 200,000m2

〈3〉建     物

(1)管理・研修棟

  鉄筋コンクリート2階建て一部平屋

  延べ面積 991,310m2昭和50年3月完成

(2)宿泊棟(収容人員 200名)

  鉄筋コンクリート2階建て

  延べ面積 1694.58m2昭和50年3月完成

(3)体育館

  鉄骨平屋建て一部2階 延べ面積 731,407m2

  昭和50年12月完成

(4)倉   庫

  鉄筋コンクリートブロック平屋建て

  659375m2昭和52年3月完成

(5)車  庫

  鉄筋コンクリートブロック平屋建て 48.9m2

  昭和52年3月完成

(6)自転車置場

  鉄骨スレート造 22.4m2

  昭和52年3月完成

(7)職員住宅

  所長住宅 職員住宅各1戸 昭和52年12月完成

〈4〉野外活動施設

(1)野営場

  昭和52年3月完成

 1)敷  地

   2,800m2松川浦の見える平担な自然松林の中の広場

 2)建  物

  ア 野外炊飯場

   鉄筋コンクリートブロック、木造平屋建て

    1棟 44.15m2水道、調理台、炊飯炉

  イ 野外便所

  鉄筋コンクリートブロック建て

   1棟 26.1m2男女別

 3) その他の施設

  営火炉(1基) 焼却炉(1基)

(2)つどいの広場

  全面舗装 昭和52年

  国旗等掲揚塔


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