教育年報1978年(S53)-118/372page
6 県立養護学校の設置
(1)学校の設置
学 校 名 設 置 学 部 所在地 開校年度 猪苗代養護学校 小学部・中学部 猪苗代町 昭和53年度 富岡養護学校 小学部・中学部 富岡町 昭和53年度 (2)分校の設置
学 校 名 設置学部 所在地 開校年度 平養護学校翠ヶ丘分校 小学部・中学部 いわき市 昭和53年度分室より昇格 須賀川養護学校郡山分校 〃 郡 山 市 〃 須賀川養護学校竹田分校 〃 会津若松市 昭和53年度新設 第5節 学 校 防 火
学校火災は公有財産を焼失するばかりでなく、児童・生徒
の学習の場を失うことになり、加えて精神的打撃を与え、学
校教育の質的低下をまねき、教育行政を停滞させるなど、社
会におよぼす物心両面の影響はまことに大きい。
昭和53年度においては、学校火災による焼失事故ば一件の
発生もみなかったが、これは、市町村教育委員会並びに学校
当局の努力によるものである。
本年度の学校防火対策は次のとおりである。
1 学校防火査察の実施と指導
(1)県教育委員会の実施要項
1)学校が行う学校防火診断の実施の徹底と指導をする。
2)無人校をなくすよう宿日直代行員の設置促進、又は防
火対策の強化を指導する。
3)木造校舎のうち、小学校40校、中学校15校、計55校を
対象として、県教育庁義務教育課管理主事、消防署員が
中心となって学校防火査察を行い、代行員の設置、査
察結果の改善事項について市町村に要請する。
4) 防火に関する広報活動を強化し、防火思想の高揚を図
る。
2 学校防火診断の実施
(1)学校防火診断実施のねらい
各学校ごとに防火に関する自己診断を行い、防火体制、
消防計画及び施設、設備等の点検を行い、問題点の発見に
努めるとともに、これが対策を構ずることによって平常の
防火管理の強化を図り、学校火災発生の絶無を期す。
学校防火のための年間における定期診断は、5月1日、
12月1日とする。
(2)防火診断の内容
1) 防火体制について
ア 日常の診断、点検のし方、記録が形式化していない
か。
イ 日常の点検体制が一部の教員(管理職者)にかたよ
っていないか。
ウ 診断結果の処置が適切に行われているか。
2)宿日直代行員の勤務状況
ア 退勤時刻と代行員の就業時刻とに空白時間がないか。
イ 年間完全無人化校の防火体制はどうか。
3)火気設備及び取扱い状況について
ア ごみ焼却炉の取扱い。
火の粉どめ、周辺の整理整頓、点火時刻。
イ 家庭科実習室のガス器具は完全か、またコンロが肌の
木質部と接近していないか。
ウ 美術科焼がまの設置位置はどうか。
エ LPガスボンベの転倒防止、おおいは完全か。
4)電気設備について
ア 不要配線が撤去されているか。
イ 自動火災警報装置に警戒区域平面図が貼付してある
か、また非常電源装置があるか。
ウ 屋内配線図があるか。
5)消防用施設ならびにその管理について
ア 消火器の設置場所、転倒防止策は適切か。
イ 寒冷地での泡消火器凍結防止策は適切か。
ウ 屋内消火栓の水圧はどうか。
エ 自動火災報知器、ろう電警報器等ブザーの位置は適
切か、(無人化校では隣接の民家に設置を依頼すること)
オ 消防用水が確保されているか。
6) 燃料用倉庫について
ア 燃料倉庫に規定以上の燃料が格納されていないか。
イ タンク式の場合、施錠は完全か、また注出口下にこぼ
れ油の受け皿があるか。
7) そ の 他
ア 劇・毒物の管理について
保管庫の施錠は完全か、又薬品の受け払い簿が備付
けてあるか。
イ 避難・誘導標識が規定のものになっているか。
ウ 部屋の管理がゆき届いているか。
エ 体育用具室の管理状況はどうか。
オ 物置の管理状況はどうか。
カ プールの金網、施錠は完全か。
キ 校地、校舎等を貸与する場合の対策は適切か。
ク 空き教室の日常の点検・管理は適切か。