教育年報1978年(S53)-129/372page
学校教育
第1節 概 要
〔義務教育課〕
1 指導行政の基本方針
社会の進歩と変化に対応し、「未来をひらく、県民のための
生涯教育」の実現をめざし、調和と統一のある教育課程に基
づく充実した学校教育活動を展開する。
2 指 導 組 織
義務教育課指導担当主幹、主任指導主事ほか10名の指導主
事(うち2名高等学校教育課兼務)と教育事務所指導課長、
指導主事、市教育委員会指導主事及び指導委員によって、幼
稚園、小学校、中学校の指導に当たった。
教育事務所
指導区分県比 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 指導主事数
(指導課長を含む)10 10 7 10 4 8 8 同上市教委 6 7 0 1 0 1 2 教科等指導委員 7 7 8 7 10 8 7 生徒指導委員 3 4 2 3 1 2 2 3 学校教育指導の重点
(1)一人一人の児童生徒の個性・能力の望ましい伸長と、
知・徳・体の調和のとれた児童生徒の育成をめざし教育
内容の充実と指導方法の改善に努めた。また、新学習指
導要領への移行措置の適正、円滑な実施に努めた。
1) 学校教育の指導の重点
「学校教育指導の重点」 「学習指導の展開」 「生
徒指導の充実」を「教育福島」によって示した。
2) 新学習指導要領の趣旨徹底を図り、移行期間にお
ける教育課程の適正な編成と実施に努めた。
ア 教育課程講習会を開催して趣旨の徹底に努めた。
イ 教育課程編成管理講習会を開催して移行期間の教
育課程の編成と実施及び管理について指導した。
3) 教育課程研究協議会を小・中学校教育研究会と共
催し教育課程実施上の問題の研究と改善充実に努め
た。
4) 研究学校を指定し指導内容方法の研究改善に努め
た。
ア 教育課程研究指定校(小・中5校)
イ へき地教育研究指定校(小2校)
5)道徳教育、生徒指導研究学校(地区)を指定し指導
の充実と徹底に努めた。
ア 道徳教育推進地区(2地区)
イ 生徒指導研究指定校(中2校)
6) 指導職員の研究協議を行い指導の充実に努めた。
ア 指導職員研究協議会(2回)研修講座(1回)
イ 指導課長会(3回)
(2)教職員の資質と指導力の向上に努めた。
1) 教職員研修の充実に努めた。
ア 新任教員研修会、教職経験者研修会、中堅教員研修
会、教頭・校長研修会の充実
イ 中央研修講座への派遣
ウ 教員海外派遣の実施
エ 教育研究団体に対する財政援助と指導
オ 小中学校教職員研究論文、実践記録の募集
(3) へき地教育、幼児教育の振興に努めた。
1) 複式学級担当教員の研修機会の拡充に努めた。
ア 複式学級担当教員研修会
イ へき地教育指導者講座、全国へき地教育研究大会、
へき地優良校視察派遣
ウ 複式学級教材構成資料の作成と学習指導法講習会の
開催
2) シート式磁気録音機の購入費の1/2額を補助した。
3) 幼稚園担当教員の研修の充実と指導力の向上に努めた。
ア 幼稚園教育課程研究集会、幼稚園教育実技講座、幼
稚園教育指導者講座の開催
イ 幼稚園教育指導資料の作成配布
〔高等学校教育課〕
1 指導行政の基本方針
生徒一人一人の能力・適性・進路の希望に対応した教育指
導の充実を図り、調和のとれた人間の育成をめざして、学校
教育活動が活発に展開されるよう努める。
昭和53年度には、昭和52年度の反省にたって、次のような
重点目標を設定してその達成に努めた。
(1)それぞれの学校の実態に即した、魅力と特色ある教育
課程の編成とその実践に努める。
(2)指導内容の精選と構造化を図り、生徒一人一人を生か
す指導方法のくふう改善に努める。
(3)生徒指導の組織・体制を点検し、共通理解・同一歩調
を基盤とした指導を展開する。
(4)教職員の資質を高め、指導力の向上に努める。
(5)科学技術教育、産業教育、情報処理教育の充実と施設
設備の整備を図る。